鳥越、おかず横丁ご近所ガイド

鳥越神社界隈で、昭和と今が混ざる一角を散策する

鳥越、おかず横丁ご近所ガイド

おかず横丁という小さな商店街をご存知だろうか。浅草橋駅と御徒町駅のほぼ中間あたりに位置する商店街で、毎年6月の例大祭「鳥越祭」で知られる鳥越神社の近くにある小さな商店街だ。もともと、小規模な町工場や個人商店などが多いエリアで、忙しく働く近隣住民のお腹を満たすため、総菜や日用品を扱う商店が軒を連ねていた。ただ、ここ数年の後継者不足、経営者らの高齢化に伴い、同エリアの商店の多くが閉店している。とはいえ、昔ながらの魅力と味を伝える店が今もなお残っており、かつ新しい店が少しずつ増えてきているのも事実。そんな横丁エリアの散策を楽しむためのガイドとしてお役立ていただきたい。


今夜のおかずとおやつをゲットするなら

入船

おかず横丁の中程にある惣菜屋。まるで映画のセットのような100%レトロな店構えで、五目豆や青豆といった煮物を量り売りしている。たっぷりの山椒が入った昆布の佃煮や、昔ながらの酸っぱい梅干しなど、ご飯のお供に最高のものばかりが並ぶ。100gあたり100円前後とリーズナブルな価格が中心なのも嬉しい。

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魚米

横丁の中でも清洲橋通りに近いあたりにある鮮魚店。創業100年は越えるという歴史を感じさせる店構えだが、愛嬌たっぷりのおばあちゃんが気さくに話しかけてくれる。店頭で焼き上げる魚や、焼きイカ、ゲソといった今夜の献立に加えたくなる焼き物をはじめ、新鮮な刺身を販売しており、家の近所にあったら頼りになる店だ。

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鳥吉

横丁の中ほどにある精肉店。精肉の他に、手羽中のから揚げや、ロールチキンといった総菜も扱っている他、注文を受けてから焼き上げるウナギの蒲焼き(1,200円〜)も美味しい。甘辛いタレと脂の塩梅がちょうどよく、非常におすすめ。晩酌のお供にぴったりの一品が揃う店だ。

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港屋

横丁の神社側の入り口近くにある和菓子店。こしあんの周りに砂糖衣を何層にも重ねた『石衣』は、手間がかかるため今ではあまりみかけなくなった菓子だが、これを目当てに訪れる人も多い。また、夏場は昔ながらの氷屋の氷で作る、ふわふわとしたかき氷が大人気だ。白玉やフルーツのトッピングが出来るのも嬉しい。

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郡司味噌店

現在3代目の主人が営む、昭和32年創業の味噌専門店。種類豊富な味噌、季節の野菜を使った自家製の漬け物、しょうゆ、塩麹などの調味料を取り扱っている。なかでも、冬の時期に扱う『ぬか漬けたくあん』は絶品。また、店頭で販売している『みそたまり』は、味噌を仕込む過程でできる上澄みで、味噌と醤油のそれぞれいいところを掛け合わせたような調味料で、生産量が少なく、見かけたら是非買い求めたい。

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猛烈に美味しいカツサンドを食べるなら

鳥越まめぞ

向島出身という夫婦が営む家庭的な居酒屋で、粕漬けにしたタラコや明太子の炙り焼きや、ユズコショウとともに供する厚切りベーコンといった、日本酒にも焼酎にも合う一品がいろいろ楽しめる。絶対に頼みたい『かつサンド』(800円)は、さくさく、カリカリのカツとふかふかの食パンの食感の妙がたまらず、フルーティな酸味を感じる特製ソースがたいへん美味。テイクアウトもできるが、ぜひとも揚げたてにかぶりつきたい。

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素敵な雑貨に出会いたくなったら

つばめ工房

クラフトギャラリー『つばめ工房』では、店主自ら草木染めで仕上げる糸を用いた手織りの布やストールなどの布小物をはじめ、手仕事の温もりを感じさせる品を扱う。店内奥には機織りが置かれ、パタンパタンと布を織るきもちのいい音が流れている。マフラーやストールなどはオーダーごとに一枚ずつ織り上げており、デザイン、色合い、手触りがいずれもピカイチ。大切な人への贈り物や、自分へのご褒美に欲しくなるクオリティだ。

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SYURO

おかず横丁入り口の並びにあるハイセンスな雑貨店。手触りや風合いのいい雑貨がいろいろ揃う店内は、ショップとアトリエを兼ねている。オリジナル商品として展開している角缶(1,575円~)は、ブリキ、真鍮、銅と3つの素材で展開しており、いずれも控えめながらも目を引くシンプルなデザインが気持ちがよく、形、素材違いで揃えたくなるアイテム。他に、ふきんやガーゼタオル、カトラリーといった生活雑貨、アンティーク雑貨も揃う。

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カフェで一息つきたくなったら

蔵前四丁目カフェ

鳥越神社の並び、かつて乾物屋だった建物をリノベーションしたカフェ『蔵前四丁目カフェ』は朝7時から営業しており、カフェの少ないエリアでは重宝する店だ。厚切りトースト、日替わりスープ、サラダが楽しめるモーニングセットは450円とリーズナブル。昼時には店頭で弁当の販売も行っており、近隣のオフィスワーカーで賑わう。

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忘れちゃいけない

鳥越神社

毎年6月に行われる例大祭「鳥越祭」で知られる神社。本社の宮神輿は東京都内でも最大級といわれる千貫神輿で、狭い路地を威勢良く担ぐ様は圧巻だ。主祭神は日本武尊。また、正月明けの1月8日に行われる「とんど焼き」などの行事でも知られている。

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By タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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