おちゃらか
2010年03月31日 (水) 掲載
1969年に開業して以来、吉祥寺の駅ビルとして40年間親しまれてきた『吉祥寺ロンロン』が、2010年4月1日に『アトレ吉祥寺』としてリニューアルオープンする。まずは、第一期リニューアルとして、2階の37店舗がオープンし、1階と地下1階は、第2期リニューアルとして秋にオープンする。駅を中心にさらに賑わう吉祥寺散歩も楽しんでほしいが、吉祥寺スポットガイド第2回目となる今回は、吉祥寺シアターや武蔵野市図書館などがあるヨドバシカメラ裏の東側エリアと、東急百貨店裏の西側エリアのおすすめヴェニューを紹介する。
ジャズ喫茶、ライブハウス、ブルースバーなどで名高い吉祥寺だが、長年、若者向けの大型ミッドレンジクラブだけは作られることがなかった。そこに目をつけたのが、CLUB SEATAだ。旧ラオックスの場所に位置するこのクラブは、吉祥寺駅からもほど近く、足を運びやすい。クラブ名はありきたりかもしれないが、このクラブのライティングとサウンドシステムは、どの音楽も楽しくさせる。
(『CLUB SEATA』ヴェニューはこちら)
宮崎アニメの作品が見られる三鷹の森ジブリ美術館は、吉祥寺に隣接する武蔵野市を代表する場所として知られている。一方で、吉祥寺にあるカフェゼノンは、あらゆるジャンルの漫画にアートとカフェをコラボレーションさせたユニークな場所として知名度が高い。店内は広くゆったりとしていて、壁には無数のアートが並べられている。食べ物もアーティストやファンを満足させる美味しさだ。ひとつのカフェに過ぎないと言えばそれまでだが、カフェゼノンは若手漫画家をサポートする環境整備にも意欲的なため、漫画家との企画展やイベントも行っている。
(『カフェ ゼノン』ヴェニューはこちら)
吉祥寺通りに平行する小道にあるこの店は、2階のエントランスへの暖簾が無ければ通り過ぎてしまうほど見つけ難い。純米酒にこだわりがあるこの店は、カウンター席が10席ほどの小さなバーで、地元の人に人気が高い。幅広く知られている銘柄、珍しい銘柄、酒蔵の特別な銘柄など、あらゆる日本酒が用意されている。また、客に聞かれれば、店のオーナーの小倉が日本酒に関する知識を丁寧に教えてくれる。つまみのラインアップは、和食、洋食、フュージョンと幅広く、季節や材料の入荷状況に応じて変化する。
(『カイ燗』ヴェニューはこちら)
吉祥寺のクリエイティビティーを代表する場所が、この公衆銭湯風呂ロックだ。定休日の木曜日を除く弁天湯では、定期的にアコースティックとエレクトリックミュージックの公演が行われ、独特な雰囲気を楽しみたい客をもてなす。2005年のオープン以来、風呂ロックのスタッフの岡は、大友良英、Asa-Chang、Junray、Jim O’Rourke などの公演を1枚3500円と言う価格で実現してきた。土足やカメラ撮影禁止のルールも、富士山を見ながら音楽、ビール、つまみが楽しめれば問題はないだろう。詳しいスケジュールやチケットの販売状況はウェブサイトをチェック。
ウェブ:furorock.com/
ホテルのロビーとアンティーク美術館を掛け合わせたような雰囲気を持つグリーンヒルは、ゴージャスと派手が紙一重の店だ。夫婦で営んでいるこのカフェは、中道通りにある。1974年の開店以来ほとんど変っていない店内の雰囲気をスモークガラスが覆い尽くしており、外観からは想像できない店内が客を待っている。バックグラウンドに流れている音楽は、クラシックからモードまで様々。ドリンクは、ドリップコーヒー、ブレンドコーヒーなどといったスタンダードなメニューが多い。
(『グリーンヒル』ヴェニューはこちら)
吉祥寺で楽しめるのはコーヒーだけではない。お茶にも目を向けてみよう。日本茶をこよなく愛し、その魅力を多くの人に知ってもらいたいと願う店主、ステファン・ダントンは、日本茶に馴染みのない人でも抵抗なく飲めるよう、いくつものフレーバーティーを作りだしてきた。おちゃらかで出される日本茶の多くは、静岡県川根の茶農家と連携して作っている。ゆず茶のように分かりやすいフレーバーティーもあるが、ラ・フランスやカシス茶(100グラム 1700円)のように一風変わったものもある。店内で楽しんでも、茶葉を購入して家でゆっくりと楽しんでも良いが、急須や手作りの商品も魅力的なため、所持金にはゆとりを持って来店したい。
(『おちゃらか』ヴェニューはこちら)
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