東京桜スイーツ10

美しい日本の春をお菓子で味わう

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東京桜スイーツ10選

桜の葉クッキー

日本人に古くから親しまれている桜。東京では3月下旬から4月上旬には、あわいピンク色の花を咲かせ、春のおとずれを告げてくれる。お花見もこの頃の楽しみのひとつだ。桜の開花に先がけて、菓子店のショーケースは明るい春色に染まる。今年も各店オリジナリティーあふれる桜のお菓子が数多く発売されている。中でも桜のロールケーキやマカロンの人気が依然として高いが、塩漬けした桜の葉のクッキー『桜の葉クッキー』や、桜味のパフェ『桜のクープセゾン』など個性豊かなお菓子もおすすめだ。一足先に春を味わえるに違いない。また、美しいピンク色のお菓子は、お花見やパーティーなどのお持たせにもちょうどいい。家族や友人たちと過ごす楽しいひとときにぴったりな桜のお菓子をご紹介する。

津田園『桜の葉クッキー』

小田急線成城学園前南口から徒歩1分ほどのところにある、お茶、茶道具の店『津田園』。春になると『桜の葉クッキー』が店先に並ぶ。成城学園前は駅前から続く桜並木など、桜の名所としても知られる。このクッキーは、伊豆産の桜の葉の塩漬けに、クッキー生地をのせ焼いたもの。繊細なクッキーで、ぱりぱりした食感や春らしい味が人気だ。一枚一枚丁寧に焼いているため、1日に作ることができる量に限りがある。そのため購入の際は予約が必要。

津田園
住所:東京都世田谷区成城2-39-2
電話:03-3416-6261
営業時間:13時00分から20時00分 日曜定休
ウェブ:www5d.biglobe.ne.jp/~tsudayen/

フォション『エクレール サクラ』

1886年にフランスで創業し、今でも世界中の食通から愛される老舗食品ブランド『フォション』。フォションブティックでは、シーズンごとにカラフルでかわいらしいエクレアを発売している。2010年の春は、桜の花をかたどったデコレーションが春らしいエクレア『エクレール サクラ』を、3月下旬まで販売している。ピンク色のエクレアの中にはチェリー風味のクリームが入っている。このエクレアは、高島屋日本橋店のほか、新宿店、横浜店で販売している。

高島屋フォションブティック日本橋店
住所:東京都中央区日本橋2-4-1
電話:03-3211-4111
営業時間:10時00分から20時00分まで
ウェブ:www.takashimaya.co.jp/store/others/gourmet/fauchon/

ビゴの店『さくらのマカロン』、『ルレ サクラ』

焼き立てのパンの香ばしさと甘いお菓子の香りが広がるビゴの店。本物のフランスパンを日本に伝えたムッシュ・フィリップ・ビゴ氏の感性を引き継いだ藤森二郎氏が、オーナーシェフを務める。この店では、春の新商品『ルレ サクラ』と『さくらのマカロン』が発売されている。卵白を使ったしっとりした生地に、桜の塩漬けが練りこまれたロールケーキ『ルレ サクラ』と桜の香りが口いっぱいに広がる『さくらのマカロン』。どちらも桜が散るころまでの期間限定商品。そのほか、『ビゴの店 鷺沼店』、『トントン・ビゴ』(港南台)、『オー・プティ・フリアンディーズ』(二子玉川)、『ビゴの店 ドゥース・フランス プランタン銀座店』で販売中だ。

エスプリ・ド・ビゴ
東京都世田谷区玉川田園調布2-13-19
電話:03-3722-2336
営業時間:8時00分から19時00分まで 水曜定休
ウェブ:www.bigot-tokyo.co.jp/

グラマシーニューヨーク『櫻ロール』

スタイリッシュなニューヨークスタイルが人気の洋菓子店。中でも、チーズの深い味わいが特徴の『ニューヨークチーズケーキ』の人気が高い。現在、春の限定商品として店頭に並んでいるのが、『櫻ロール』。生クリームと抹茶あん、あん、苺が、桜のスポンジで包まれているロールケーキだ。ほんのりと口の中で広がる桜の優しい味と生クリームがマッチしている。東京近郊では本店のほか、高島屋日本橋店、玉川店、横浜店に店舗がある。

高島屋新宿店
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
電話:03-5361-2997
営業時間:10時00分から20時00分まで
ウェブ:www.plaisir-co.com/

ヨックモック『さくらクッキー』

1942年に創業した、日本の洋菓子メーカー。葉巻のように巻いた『シガール』などの焼き菓子で広く知られている。春のクッキーは、パッケージもかわいらしい『さくらクッキー』。繊細な桜の味がクッキーの中にとじ込められている。このクッキーには、“桜花”と“桜葉”の2種類がある。桜花は、桜の花びらを使用した、ほんのりピンク色の生地。まわりについたグラニュー糖のカリカリした食感だ。桜葉は、桜の葉の塩漬けを生地に練り込んだ、新緑のクッキー。少ししょっぱさがあり、それがクッキーの甘さと調和している。本店のほかに東京には、三越本店、銀座店、高島屋東京店、新宿店、東急百貨店本店、シブヤ西武、伊勢丹新宿店、西武百貨店池袋店、東武百貨店池袋店、松屋上野店、浅草店、銀座店など多数店舗がある。

ヨックモック青山本店
住所:東京都港区南青山5-3-3
電話:03-5485-3330
営業時間:10時00分から19時00分まで(ラウンジは23時00分まで。日祝は19時00分まで)
ウェブ:www.yokumoku.co.jp/

Wa・Bi・Sa『香ほろん<桜>』

ヨックモックの伝統を受け継ぎながら、日本ならではの素材や技術を使って作った洋菓子。こまかい泡が美味しい手だてプリンは売れ筋商品だが、ほろほろとした食感が繊細なクッキー『香ほろん』も人気だ。春は期間限定で桜花のパウダーをまとった『香ほろん<桜>』が登場。塩漬けにされた葉桜とバターの風味が絶妙だ。

ヨックモック青山本店内
住所:東京都港区南青山5-3-3
電話:03-5485-3330
営業時間:10時00分から19時00分まで(ラウンジは23時00分まで。日祝は19時00分まで)
ウェブ:www.yokumoku.co.jp/wabisa

無印良品『さくらのクリームサンドクッキー』、『さくらのロールケーキ』、『さくらのブッセ』など

服、雑貨、家電、家具、食品などをライフスタイルにかかわるものをトータルに提供する国産ブランド。モノトーンでシンプル、無駄なものを省き、手ごろな価格で人気を呼んでいる。店内には数多くの商品が並ぶが、食品類も充実している。春の新商品のお菓子は、まさに桜づくし。新発売されたのは、桜の葉を練りこんだクリームを、桜の花をトッピングしたクッキーではさんだ『さくらのクリームサンドクッキー』、桜の花のペーストを練りこんだ生地で桜風味のクリームで巻いた『さくらのロールケーキ』、桜の花のエキスを練りこんだ生地を焼き上げた『さくらのブッセ』の3種類。そのほかにも、昨年に引き続き『さくらもち入りトラ焼き』、『紅茶ティーバッグ 桜紅茶』、『さくら緑茶』などが並ぶ。有楽町店のほかにも、都内には多数の店舗がある。

無印良品 有楽町(ヴェニューはこちら

東京會舘『桜山』、『さくらあんぱん』

東京メトロ日比谷駅、二重橋前駅、有楽町駅のすぐそばにある東京會舘。1階エントランスの近くには、ケーキやクッキー、パン、デリカテッセンなど、東京會舘の味をテイクアウトできる『スウィート・プラザ』がある。季節によって、旬の食材を使ったケーキがあり人気だ。春はメレンゲでふんわり軽く仕上げたロールケーキに、薫る桜のモンブランクリームがたっぷりのった『桜山』が登場する。まるで桜が咲き誇る山のように見えることから名づけられた。1階ロビーのカフェテラスでも食べることができる。また、白あんにさくらのチップを練り込んだピンク色のあんが入っている『さくらあんぱん』も好評。

東京會舘 スウィート・プラザ
住所:東京都千代田区丸の内3-2-1 1階
電話:03-3215-2126
営業時間:10時00分から21時30分まで(土日祝は21時00分まで)
ウェブ:www.kaikan.co.jp/

フラウラ『桜のクープセゾン』

レトロな東急世田谷線世田谷駅から徒歩2分ほど、世田谷通沿いにある小さな洋菓子店。パリで修行後『パティスリー・マディ』でシェフ・パティシエを務めた人気シェフ桜井修一氏の店だ。店内には、カフェスペースもあり、季節ごとのパフェ『クープセゾン』の人気が高い。春には『桜のクープセゾン』が登場する。ソフトクリーム桜風味のわた菓子がのったパフェはインパクト大。テイクアウトには桜味のチョコレートや焼き菓子を。

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伊勢丹新宿店『オンリー・アイ春のキャンペーン』

2010年3月3日(水)から16日(火)まで、伊勢丹新宿店地下1階食品フロアでは、「オンリーアイ・春のキャンペーン」が開催されている。食品フロアの各店に、春らしいパステルカラーを中心としたかわいらしいお菓子などが並ぶ。中でも、菓匠雅庵『桜の蒔絵』は200点限定。和菓子職人、皆川典雅氏による半生菓子で、羽二重時雨で春の雅な世界を表現している。また、十九では『丸 maro』の特別セットを販売。『丸 maro』とは、柔らかい粘りとコシの強さが特徴のヒメノモチを丁寧に煎り焼きし、ふんわりとした口溶けを実現したお菓子。1箱に抹茶、さくらがそれぞれ8粒入っている。この商品は、3月10日(水)から16日(火)はフードコレクション、3月17日(水)から30日(火) は甘の味/今め菓子で販売予定。

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テキスト 寺田愛
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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