2010年02月02日 (火) 掲載
表参道のGYREビル3階にあるMoMAデザインストアにて、2010年春夏コレクションの新商品が発表された。MoMA(ニューヨーク近代美術館)では現在、映画『シザーハンズ』や『バットマン』の監督として知られるティム・バートンの芸術展が開催されているため、新商品の中には、ティム・バートンの作品に関連したものも多い。ちなみに、この展覧会では、バートンの長編監督としてのデビュー作である『ビーウィーの大冒険』から『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、そして『スウィニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師』まで、ティム・バートンがメガホンをとった14作品が回顧上映される。また、作品の絵画からスケッチ、絵コンテ、模型など700点もの作品も公開されている。中には、バートンが13歳のころに、自分を主役に、近所の友人たちを出演させて撮った短編フィルムなどもあり、奇才へと成長していく様がよくわかる。芸術展『Tim Burton』は、2010年4月26日(月)まで開催される。さて、話をMoMAデザインストアの新商品に戻そう。2010年春夏コレクションには、ティム・バートン関連商品のほか、iPhone関連の商品が数多くラインナップされている。テーブルセッティングのアイディアが増えるキッチンウェアや、シルクを使った涼しげなアクセサリー、インドのサリーをリサイクルし、エコに配慮したバッグなど日々の生活に彩りを与えてくれる雑貨類も多い。
デザインの価値は、生活に刺激や潤いをもたらしてくれること。お気に入りのデザイン雑貨を手に入れて、日々の生活を少しだけ新鮮で、クリエイティブに変えてみるのはいかがだろうか。MoMAデザインストアの望月香菜に、新作からおすすめの5アイテムを紹介してもらった。
本を開くという動作から発想されたランプで、カール・ザーンがデザインしたもの。完成品は立体的だが、もともとのパッケージは驚くほどに薄い。熱に強い特殊な紙はカッティングされ、平らに折り畳まれている。それを本を開くように広げながら、スナップボタンでとめていくことで、複雑な奥行きのあるシェードが形作られる。販売開始は、3月中旬。販売予定価格は1万3650円。
カリム・ラシッドによるデザインのペンで、ルーマニアの彫刻家、コンスタンチン・ブランクーシに対するオマージュとして、『無限柱』からインスパイアされたもの。人間工学に基づき設計されているので、非常に握りやすい。また、自立可能なので、インテリアとして飾ることもできる。販売開始は、3月中旬。販売予定価格は8190円。
ブルレック兄弟とカルテル社の初コラボレーションから生まれたテーブル。バスケットの形をしたローテーブルは、天板が取り外し可能で、サイドテーブルやマガジンラックとしても使える遊び心のあるデザインだ。また、4個まで積み重ねることができるため、収納ケースとしての用途もある。販売開始は、3月中旬。販売予定価格は3万1500円。
冷たい食べ物を、食卓の上で冷たいまま食べるためにデザインされたテーブルウェア。持ち運びに便利なようくぼみのついたトレーに、磁器製の大皿がセットになっているのだが、その間には、何度でも冷やして使える冷却ジェルパッドが入るようになっている。お寿司や、そうめん、フルーツなどをサーブするのに重宝しそうだ。販売開始は、3月中旬。販売予定価格は1万6800円。
アーティスト、ジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートさせたサンディ・チルウィッチによるデザインのiPhoneカバー。調整用のつまみやポートなど全ての機能にアクセスでき、ケースを外さずに簡単にドッキングできるようになっている。チルウィッチは、今までも新しい繊維や技術を使ったデザインを発表しているが、今回の新作は、グリフィン・テクノロジーとコラボレートして完成させた耐衝撃性ポリカーボネートを使っている。販売開始時期、販売予定価格はともに未定。
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