2014年11月19日 (水) 掲載
歩くだけでも、情緒溢れる東京の東エリア。元からあった建物を改装して作られたギャラリーが多く点在し、そのスペースに行くことだけでも楽しめる場所が多い。そんな、DIY精神溢れる東東京のギャラリーを巡ってみよう。
印刷製本工場に開設されたアートスペース TOLOT/heuristic SHINONOME 内にあるギャラリー。「コンセプト、コンテクスト、クオリティー」を重視し、独自の表現で挑戦し続ける国内の若手作家のほか、ホセ・パルラやティム・バーバーなど海外の要注目作家の展示を行っている。
旧練成中学校の校舎を利用した大型のアートスペース。かつての教室にはアートギャラリーなどが入居しており、様々な展示が行われている。屋上や体育館では、年間を通じてイベントやワークショップを実施。また、エントランスと隣接した公園は一般にも開放しており近隣の人々の憩いの場ともなっている。
いくつかの有名ギャラリーが入居する清澄白河の丸八倉庫ビル内にあるタカ・イシイギャラリー。広々とした空間で、展示を観るのに心地よい場所だ。タカ・イシイに所属するのは、荒木経惟、細江 英公、エド・ヴァン・デル・エルスケン、ラリー・クラークといった国内外の重要なアーティストたち。
80年以上前に建てられた、画廊やギャラリーが入る奥野ビル。手動式エレベーターや古い大時計、時が止まってしまったかのようなこのビルの3階にある旧美容室の看板を掲げている多目的アートスペース。『カフェ美容室』や『バー美容室』という、集まったメンバーで語りあう、トークイベントや展示が不定期で開催されている。銀座でタイムスリップした気分を味わえる希有な場所だ。
日本最大の印刷会社である、大日本印刷株式会社が所有しており、コンテンポラリーデザインとグラフィックアートが多数展示されている。横尾忠則などの日本人デザイナーの作品が目を引くが、海外アーティストの作品も度々展示されている。
銭湯を改築して作ったギャラリー。建物は築200年以上という古さだ。天井が高く、上野公園の近くとあって環境もいい。現代日本アーティスト宮島達男やリー・ブル、ジュリアン・オピーなどの海外の熟練家の作品を展示している。
2008年に両国にオープンした現代美術ギャラリー。時代性を反映した、ユニークな個性を放つ若手アーティストを中心に紹介している。次世代アーティストの発掘と支援に努めており、無名、有名問わずに若手アーティストを紹介しているのが特徴。
文京区、小石川植物園入口向かいにあるギャラリー。インターネットで販売している作品の実物を確認し、購入を検討することができる。ストリート系からコンテンポラリーの若手作家から、大御所の作品まで幅広く取り扱っている。
リアル金太郎としてツイッター上で話題となったDJぷりぷり(現セクシーキラー)と占い師パウロ野中が運営する多目的スペース。2階建ての建物の1階では軽食を調理可能なキッチンスペース、カウンターなども備え、アイディア次第でどんなイベントでも開くことが可能だ。
武蔵野美術大学が運営するギャラリー。毎年度ゲストキュレーターを迎えて、独自のテーマに基づいた企画展を行っている。作品の売買によって運営するコマーシャルギャラリーとは違って、いわゆるノンプロフィット(非営利)の形態をとっており、純粋に展示の企画内容と美術作品のおもしろさを楽しめるという数少ない場所である。これまでに若手~中堅どころの作家が質の高い展示を行っており、鑑賞者としては現代美術の先端に気軽に触れられるのが嬉しい。
神田の古屋をセルフリノベーションした、夕方からオープンするのんびりとした雰囲気の漂うカフェギャラリー。ワークショップやアーティストと交流ができるDJパーティーなどのイベントも開かれ、過去には河村康輔、ワビサビなどのアーティストが展示をした。
東向島にある、写真の展示を主としたギャラリー。90平方mの広さを誇り、ワークショップ、イベント、写真集展示室、写真プロジェクト助成、出版、宿泊施設など、多目的な活動をしている。
皇居のほど近く、平河町のオフィス街の地下にあるギャラリー兼イベントスペース。アートエキシビジョン、音楽イベント、ブランド展示会などをはじめとした様々な催しが定期的に行われ、若いクリエイターの活躍の場として機能している。半蔵門という一風変わった場所で刺激的な一瞬を楽しめる。
19世紀の土蔵を利用した、カフェの奥に併設されたギャラリー。天井の梁や漆塗りの床など、空間自体も美しく、展示されている作品に引けを取らない。知名度は低いが、オリジナリティある国内外のアーティストを紹介している。高い天井の空間を活かして、音楽イベントも度々開催している。
江戸通りを少し入ったところにある古いビルをリノベーションした施設。アーティスト新野圭二郎が代表となり、デザイナー東泉一郎、シュハリ株式会社 渡辺悟、Art Autonomy Network[AAN]嘉藤笑子など、10組の組織が拠点としている。
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