2012年08月14日 (火) 掲載
日曜日の朝11時から盛り上がるのは大変かもしれないが、このロサンゼルス出身の4人組が登場すればそんなことはないだろう。古き良きソウルとロックのスタイルで熱気溢れるライブを繰り広げるヴィンテージ・トラブルはボン・ジョヴィのオープニングアクトを難なくこなした程だ。
マリンテージ:11時00分
YouTubeで Blues Hand Me Down (Later with Jools Holland)を見る
この情報過多の世の中で、アダム・バーンブリッヂはかなり変わった存在だろう。官能的な長い髪をなびかせるロンドンっ子はツイッターやフェイスブックどころか、ウェブサイトすら持っていない。その上、表に出るのが苦手で知られている。そんな彼のデビューアルバム『World, You Need a Change of Heart』は批評家の意見を真っ二つに分けた。イーストエンダーズのテーマソングのカバーをフィーチャーし、80'sミュージックに影響されたファンシーなサウンドのアルバムだったため、その批評家達の反応は容易に想像できたことだろう。彼の楽しいステージも見逃せない。
ソニックステージ:11時40分
YouTubeで Houseを見る
今は一体西暦何年?このロンドン出身の4人組を数分聴いていると自分がいつの時代にいるのかがしばし分からなくなる。ボーカルは間違いなくイギリス的なのだが、トライブスは1991年辺りのアメリカのグランジシーンに焦点を当てているように思える。しかし、デビュー早々、フランク・ブラックからザ・ピクシーズの前座の指名を受け、今年初頭にNMEでデビューアルバムが評価10段階中9をスコアしたことを考えると、もしかしたらそれは特にマイナスに捉えることではないのかもしれない。
マウンテンステージ: 12時20分
YouTubeで Corner of an English Fieldを見る
このオハイオ州出身の、やたら毛深く、フォーク調のインディーロックバンドはここ1年で、かのボン・イヴェールやレディオヘッドのオープニングアクトを務め、両アーティストのファンから好評を得た。2011年リリースの緻密に作り上げられた2枚目のアルバム『Tamer Animals』を彼らはライブで完璧に再現してくれるに違いない。
ソニックステージ:13時50分
YouTubeで Dust Bowl (Live)を見る
一つだけはっきりさせておこう、パフュームはフェス向けかと言われると、そうではない。今月開催されたロック・イン・ジャパンでも分かったように、彼女達自信のアリーナクラスのライブの華やかさを知っていると、フェスでは巨大なステージ上でひたすら身体を動かす、ただの女の子達でしかない気もする。ただ、ケシャと彼女達どちらを選ばなければいけないとしたら、答えは明確だ。
マリンテージ:14時05分
YouTubeで Spring of Lifeを見る
ニューヨーク出身のアゼリア・バンクスフィーバーが人の目をくらますのも無理はないのだが、実際メディアが騒ぎ立てる程、そこまで多くの音源をリリースをしている訳でもない。しかし調子のいい時のアゼリアはミッシー・エリオットやニッキー・ミナージュとともにプレイしている。
ソニックステージ:15時05分
YouTubeで 212 (Live)を見る
日曜日午後のサマーソニック。不愉快なケシャ、より不愉快なフーバスタンク、吐き気さえも催すチーム Hしか並ばないような相当手薄なラインナップなので、それを全部スキップしてポリシックスを観に行くべきだ。海外に「輸出」された日本のアーティスト達に比べ、彼らがより一層成功を収めているのには訳があるのだが、それはディーヴォからいいとこどりをしたからではない。
ソニックステージ:16時20分
YouTubeで Baby Bias/Buggie Technica (Live)を見る
チャン・ギハは今回、アジアン・コーリングステージでプレイする数多いバンドの中でも、かなりの優位に立っていると思われる。韓国のインディースターである彼らは既に何度も来日し、トクマルシューゴやザゼン・ボーイズなどと共演済みだ。チャンの複雑な歌詞が理解出来なくても、昔ながらのソングライティングやオタクな彼の人物像は間違いなく観るものを魅了する。
アイランドステージ:18時00分
YouTubeで I Live in Peace (Live)を見る
日曜日の夜プレイするリアーナ以外のポップのアクトをタイムアウト東京がレコメン?えーっと…実はそうなんです。ももいろクローバーZは好きだと公言してもオッケーなアイドルグループ。その理由は実に単純、完全にイッてしまっているからだ。プロレスや特撮映画に影響を受けた5人組のビデオは今年の“超クレイジーポップビデオ賞”を華々しく獲得だ。えっと、リアーナって誰?
レインボーステージ:19時20分
YouTubeで 無限の愛を見る
フジロックにはザ・ストーン・ローゼズが出演。今年のサマーソニックへは、ノスタルジックな大物アクトが、オリジナルのラインナップではプレイしないと断言しているが、ローゼスと同郷のマンチェスターからやってくる。2007年にベースのピーター・フックがバンドを去ってからの初めてのツアーに対する評価がまちまちだったため、今回は輝かしいステージになるのか、それともがっかりさせられるかまだ分からない。どちらにしろ、彼らを観ることのできる最後のチャンスになるだろうから楽しむにこしたことはないだろう。
マウンテンステージ: 20時00分
YouTubeで Ceremony (Live)を見る
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