2011年11月29日 (火) 掲載
『ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012』の記者発表会と出版記念パーティが、11月29日に行われた。
東京は、“世界一星の数が多い都市”の座を守り、三つ星は17軒、二つ星は旅館1軒を含む57軒、そして、一つ星は219軒という結果となった。新たに三つ星に選ばれたのは、『鮨 よしたけ』と、二つ星から昇格した『龍吟』、そして新しく拡大された湘南エリアから、藤沢市にある『幸庵』。
2011年度版からの嬉しい変化は、鎌倉エリアからさらに調査エリアを広げ、新たに、横須賀市、葉山市、逗子市、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、小田原市、湯河原町がセレクションに加わったこと。そして、一人当たり5000円以下でランチやディナーが楽しめる星つきレストランを示すシンボルマークがついた店が、4割以上に増えたことだ。
さらに注目したいのは、世界で初めて、韓国料理が登場したことだ。原宿にある『モランボン』が二つ星で、お台場の『宮廷焼肉 千の花』と、神楽坂の『松の実』がそれぞれ一つ星を獲得している。出版パーティに出席していた『モランボン』の代表取締役社長、ジョン・ピョンヨリに話を聞いた。「40年近くレストランをやってきていますが、韓国料理は、焼き肉がメインで知られているものの、本当の素晴らしさが伝わっていなかった。今回、こうして星をいただいたことで、日本においても韓国料理の神髄がやっとわかっていただけるのかなと思っています。これからは、まだまだ知られていない、韓国の宮廷料理や、各地の郷土料理も伝えていきたいです」。残念ながら、韓流タウンとして盛り上がる新大久保からの選出がないことについてたずねると、「新大久保の韓国料理は、新しい店が多く、最近日本に来られた方が商売をしていることが多いんです。また、豚肉を焼いて食べたり、軽い食事をするお店が多いので、評価の対象から外れたのかもしれませんね。ただ、韓国料理のお店がたくさん増えるのは、もっともっと話題が広まりますので、大歓迎です」と答えた。韓流好きで賑わう新大久保をさらに盛り上げる星つきレストランが生まれることを期待したい。
『ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2012』の三つ星は以下の通りだ。
日本料理『麻布 幸村』
寿司『あら輝』
日本料理『石かわ』
ふぐ『臼杵ふぐ山田屋』
新日本料理『えさき』
日本料理『かんだ』
現代風フランス料理『カンテサンス』
日本料理『小十』
現代風フランス料理『ジョエル・ロブション』
寿司『すきやばし 次郎 本店』
寿司『鮨 さいとう』
寿司『鮨 水谷』
寿司『鮨 よしたけ』
天ぷら『七丁目 京星』
日本料理『濱田屋』
日本料理『龍吟』
日本料理『幸庵』
ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2012
2011年12月2日(金)発売
日本語版 2520円(税込)
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