最先端のファッションブランドを探せ

東京の人気若手ローカルブランドを扱うショップ  

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最先端のファッションブランドを探せ

courtesy of Banal Chic Bizarre

世界では、ヨウジヤマモトなどのデザイナーズブランドや、“ゴスロリ”と呼ばれるストリートキッズのファッションスタイルが“東京ファッション”として知られているが、千変万化の東京という都市のスタイルを定義するのは至難の業だ。ストリートファッションから高級ブランド(そして多くの場合この2つをブレンドしたもの)まで、デザイナーの新世代が牽引役となり、“東京ファッション”をありとあらゆる方向へ導いているからだ。彼らのラインを展開しているショップもまた、カテゴライズが難しい。最新ブティック、老舗デパート、デザイナー直営の小さなロフトのようなショップなどが、入手可能なすべての最新ローカルブランドを見せつけてくれている。東京の最先端ファッションを手に入れるコツは、どこを見ればいいかを知っていることだ。

ザ・コンテンポラリー・フィックス

東京の語り草となっている、クリエイティブディレクターでありトレンドメーカーであるラブレスの吉井雄一が、青山のおしゃれなランチスポットであるレストラン『PARIYA』の跡地に、ファッショナブルなコンセプトストアをオープンした。名前が語る通り、ザ・コンテンポラリー・フィックスは最新のアイテムに特化しており、ほとんどの商品がローカルブランド(マスターマインド・ジャパンやサスクワァッチファブリックス、ソーイなど)のものである。一度だけの大きな変化では充分でなかったかのように、個別ブランドにスポットを当てた期間限定販売を展開するギャラリーのようなアプローチを行っている。結果的には、それは東京のストリートファッションの素晴らしい基盤になった。やりすぎ感のあるラブレスの内装と異なり、ザ・コンテンポラリー・フィックスでは最小限のインテリアを施して、よりファッション自体を見せるような作りになっている。

住所:東京都港区北青山3-12-14 MAKO北青山ビル1階
電話:03-6418-1460
営業:月曜から金曜 12時から20時まで
ウェブサイト:www.thecontemporaryfix.com/

ADD

二人のデザイナーによるバナル シック ビザールは、間違いなくここ最近のベストブランドの一つであり、ADDはツリーハウスと呼ばれているレストランの2階のスペースに直営店をオープンしている。取り扱っているのはバナル シック ビザールの商品(功利主義とアートスクールボヘミアンの奇抜な組み合わせ)がほとんどだが、稀に、他のどこでも手に入らない一回限りのブランドの販売も行っている。また若いデザイナーたちは実際作り手の目から原宿ファッションを表現するミッションとして、季刊誌であるファッションウェブマガジンン“ルート√”も発行している。時間があれば原宿の裏通りにあるこの小さな店に是非とも行くべきだ。

住所:東京都港区神宮前3-20-1-201
電話:03-3405-5090
営業:12時から20時まで
ウェブサイト:www.banalchicbizarre.com/

WALL

原宿のアイコン的存在のデパート“ラフォーレ“内にある、カラフルでマルチブランドでユニセックスなショップは、有力なバイイングとマネジメントで知られる会社、アッシュ・ペー・フランスが手がけている。HERCHCOVITCH;ALEXANDREやオスクレンなどのブラジルのブランドに加え、最近のWALLは、日本人デザイナー・NOZOMI ISHIGUROのラグタグな作品を取り扱っていて魅力的だ。このコム・デ・ギャルソン出身のデザイナーは、遊び心のあるアイテム(美大生やヘアースタイリストに人気)を精巧に作りあげている。また、ウォールというショップは表現する場を求めているクリエイターのためのギャラリースペースとしての役割も担っている。アッシュ・ペー・フランスのお墨付きブランドであるMikanは同じビルの2階とカンナビスにもある。

住所:東京都渋谷区神宮前1-11-16 ラフォーレ原宿1階
電話:03-5411-2704
営業:11時から20時まで 不定休
ウェブ:www.hpfrance.com/Shop/Brand/wall.html

伊勢丹新宿店

伊勢丹新宿店は東京のデパートの中でもっとも最先端なトレンドファッションを展開していると言われている。4階のリ・スタイル プラスがその象徴だ。最新の日本のブランドであるミハラヤスヒロやアトウが、ヴィヴィアン・ウェストウッドやアンドゥムルメステールと並んで棚に陳列されている。ロックンロールのヴァイブと改装効果もあって、広いフロアーの真ん中に位置するリ・スタイル プラスを探し出すのは簡単だ。メンズ館の2階にあるインターナショナルデザイナーのスペースでも、コム・デ・キャルソンからN.HOOLYWOODやkolorまで、昔、今、そして最先端の日本のメンズデザイナーの商品を取り扱っている。(ヴェニューはこちら

Macaronic

Macaronicは、ミックスとかごちゃまぜというような意味がある。名前の通り、このブランドはハイとロウ、エレガントとアウトローのミックスを追い求めている。たとえアイテムが少しラフでよれていても、それはほとんどの商品がハンドメイドだから。最近の美大の卒業生やデザイナーはファッションはアートという考えを固く信じている。オーナーである青木貴司はファッションデザインスクール、バンタンの卒業生であり、自分のブランドを持つ傍ら、雑誌やミュージシャン、ショーコレクションなどのスタイリストの顔も持つ。ショップは原宿のキャットストリートの近くの狭い路地を入った場所にある。ペイントされた顔の入り口が目印。

住所:東京都渋谷区神宮前6-8-6 國枝ビル2階
電話:03-5466-2295
営業:12時から20時まで 不定休
ウェブ:www.macaronic.jp/

Venom

Metal Burgerという名前で知られていたVenomは国内ブランドであるダイエットブッチャースリムスキンのもっとも力を入れているショップである。ハイトップスニーカーで知られる有名なメンズストリートファッションのカリスマデザイナー深民尚は、パンクファッション(不機嫌でダークで細身のファッション)を表現している。店の白い壁、ソフィストケイトされたブロンズの扉、奇妙なアンティーク達で、十分に彼らの複雑なデザインセンスを堪能できる。Venomは東京をベースに活躍しているフランス人デザイナー、パトリック ステファンのアイテムやガーデンオブエデンのアクセサリーも販売している。店の場所はとてもわかりにくいので、ウェブサイトに載っているわかりやすい地図を確認してから行くといい。店の2階にはこれまた東京ファッションの最先端であるジョンローレンスサリバンの店がある。

住所:東京都目黒区青葉台1-19-7 MSビル地下1階
電話:03-5728-4765
営業:12時から20時まで
ウェブサイト:www.metalburger.com/

エイシクル

コンセプトショップというよりコラージュと言った方がいい店。エイシクルは万華鏡の様にバラエティにとんだメンズストリートブランドを揃えている。そのほとんどは日本人デザイナーによるものだ。注目すべきブランドはアンリアレイジ、チランドシア(TAKASHI KONDO)、アドバンテージサイクル、そしてHIROであるが、ここにあるブランドはすべて現在の流行最先端のブランドと言えるだろう。メタルコンクリートのショップはには、北海道から広島まで全国展開をしているよりメインストリームのチェーンストア、シップスがプロデュースしている。これらの若手ローカルブランドが未だ成熟していないとしても、エイシクルをシップスの巧みなブランディングの代表格としてとして紹介したくなるに違いない。訪れた人は壁のコラージュを見るのも楽しいだろう。店は、展示場のスペースとしても利用されていて、アーティストやデザイナーによる限定のコラボレーション作品の展示が行われている。

住所:東京都渋谷区神宮前3-28-7
電話:03-5785-3795
営業:11時から20時まで
ウェブ:www.acycle.net/

ニュークリエーターズ 新宿タカシマヤ

このセクションで取り扱われているデザイナーは、日本のファッション界を代表する面々ばかりである。G.V.G.V.、シアタープロダクツ、HISUI、ミントデザインズといった、すべてのブランドが東京コレクションのベテランだ。事実、新宿タカシマヤ自体が臨時の東京ファッションウィークだと言っても過言ではなく、ショウを公共の場で行いたいブランドにその広大な店舗スペースを提供している。ニュークリエーターズのセクションがあるのは、この老舗デパートの8階。奇抜なものや実験的なもの、魅惑的なものから、時にそれらをミックスしたものまで、様々なスタイルを網羅した“本物たち”によって、蛍光灯の照明やラックなどの什器による百貨店特有の雰囲気不足を埋め合わせている。

住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 8階ファム・メゾン
電話:03-5361-1111
営業:10時から20時まで
ウェブ:www.takashimaya.co.jp/shinjuku/

テキスト Rebecca Milner
翻訳 新妻由佳子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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