元祖にくまき本舗『にくまき』『チーズにくまき』
2009年12月21日 (月) 掲載
日本を代表する食と言えば、寿司、そば、天ぷら、すき焼きなどがある。なかでも寿司にいたっては“sushi”で通じるほど、世界的に知られている。しかし、日本が誇るべき味はまだまだある。特に『B級グルメ』と称され、手頃な食材で簡単に作ることができる料理は、各地域の特産品の味を生かしていることが多く、地方の食文化として根付いている。2009年を振り返ってみると、こうした『B級グルメ』が話題になった年だった。地方で古くから知られていた料理の専門店が、次々と東京に進出し、その味を広めていったのだ。2009年6月に外食産業総合調査研究センターがまとめた「2008年の外食産業市場規模」は、法人交際費の減少などにより、前年実績を0.5%下回るが、総務省統計局『家計調査』によると、世帯1人当たりの外食支出額は若干増加している。これは女性の社会進出、単身・高齢世帯の増加、個食化などにより、外食・中食産業を利用する人が増えたからと分析できる。利用者が増えれば、新しい店は増え、美味しい料理や、目新しい料理には注目が集まるのも当然だ。ここでは2009年、東京にオープンした、エッセンシャルなB級グルメ店を紹介する。2009年の東京を語る上で欠かせないスポット。年が改まる前に出かけておきたい。
宮崎県でブレイクしているB級グルメ『にくまきおにぎり』発祥の店。にくまきおにぎりとは、日本のファストフードである“おにぎり”に、薄切りの豚モモ肉を巻き付けたもの。肉は秘伝のタレに一昼夜漬け込んであり、食べるとショウガ風味がクセになる美味しさだ。もとは、店の代表が経営していた居酒屋メニューにあった“ロールトンカツ”の残りの豚肉で作った“まかない料理”だが、宮崎の豚の魅力を広めたいと、専門店をオープンさせ宮崎で話題に。下北沢店も客がとぎれることなく繁盛している。チーズがトッピングされた『チーズにくまき』もあり、注文するとバーナーでチーズに焼き目をつけるパフォーマンスも見せてくれる。各300円。
住所:東京都世田谷区北沢2-7-5 下北沢プラッツ1階
電話:03-5790-9703
時間:11時00分から翌1時00分まで(月から木曜まで、日曜)
11時00分から翌2時00分まで(金、土、祝日前日)
売り切れ次第終了
ウェブ:www.nikumaki.com/
からあげの本場と言われている大分県中津市からやって来た“からあげ専門店”。からあげに本場があるのかと驚くが、中津にはその昔、政府の方針により養鶏場がたくさんあり、一説によると、第二次世界大戦後、旧満州から引き上げて来た人々が、中国の食べ方を再現し広めたと言われている。今では、唐揚げ専門店が多く、それぞれオリジナルの味で勝負し、郷土料理の地位を獲得している。もり山はニンニクが効いた塩タレが特徴。ガツンとした味はビールに合う。骨付き、骨なし、手羽先、なんこつと、からあげだけでも種類は多く、からあげ弁当や、からあげサンド、とり皮センベイなどアレンジしたメニューもある。すべて注文してから揚げ始めるので、時間に余裕を持って出かけてほしい。
住所:東京都目黒区鷹番2-8-21 1階
電話:03-3719-5730
時間:11時00分から22時00分まで
休日:年中無休
ウェブ:morikara.net/
数年前から、専用の醤油が発売されたり、地方の町おこしの一環として専門店が登場したりと、話題を集めていた“たまごかけご飯”。2009年、ついに東京にも専門店がオープンした。この店では、富山県の養鶏場『仁光園』の卵と、長野県産のコシヒカリを使った“たまごかけご飯”が、味噌汁、粒のり付きで305円から味わえる。トッピングには、しらす、おくら、納豆、とろろなどがある。
住所:東京都千代田区有楽町1-2-15 UNビル1階
電話:03-5251-8645
時間:7時00分から23時00分まで
ウェブ:niko-en.co.jp/
讃岐うどんブームの火付け役と言われている『麺通団』が手掛けている讃岐うどん専門店。西新宿にある東京麺通団に続き、赤坂にも店舗をオープンさせた。麺通団の麺は本場讃岐の宮武讃岐製麺所で粉の配合から、下練り行程までを行い、生の状態で店に送られてきている。赤坂店には、本場で流行の兆しを見せている細麺がいち早く登場し、人気を集めている。
住所:東京都港区赤坂3-12-3 コンチネンタル赤坂ファイブビル1階
電話:03-3588-1615
時間:11時00分から翌朝4時00分まで(平日)
11時00分から23時00分まで(土日祝)
休日:年中無休
ウェブ:www.mentsu-dan.com/
『築地銀だこ』の店名で、全国に300店ほどの店を構えるたこ焼き専門店が、たこ焼きをつまみにした立ち飲み店をオープンさせた。『ザ・角ハイボール』や『ザ・プレミアム・モルツ生』などのアルコール、コーラなどのソフトドリンクを飲みながら、たこ焼きを食べることができる。『チーズフォンデュたこ焼き』や『明太子』など、通常の店にはない特別メニューも味わえる。また2009年12月23日には、東京・原宿表参道に、『ザ・ギンダコ』をオープンする。こちらは、若者に向けたオリジナルのたこ焼きレシピ『たこ焼きバーガー』や、たこ焼きを卵で包んだ『オムたこ』などオリジナルメニューが楽しめる予定。
築地銀だこハイボール酒場 新宿歌舞伎町店
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-18-6
電話:03-5155-2227
時間:12時00分から翌朝5時00分まで(平日)
11時00分から翌朝5時00分まで(土日休日)
ザ・ギンダコ(THE GINDACO)
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-24 第5寿和ビル1階、2階
電話:03-5775-1788
時間:11時00分から22時00分まで(予定)
オープン日:2009年12月23日(祝日)
ウェブ:www.hotland.co.jp/
生地にタピオカ粉を配合した、真っ白なたい焼きを扱う専門店。生地はモチモチとして弾力があり、冷めても美味しいのが特徴。定番の小豆入りのほか、白あん、黒ごま、カスタード、チョコレート、抹茶、季節限定の味も楽しめる。またあんが入っていない白焼きもあり、醤油をつけて食べる新しいスタイルも提案している。白たい焼きは福岡で火が付いたと言われている。
阿佐ヶ谷店
住所:東京都杉並区阿佐谷北1-4-1
電話:03-3310-7515
下北沢店(2009年6月オープン)
住所:東京都世田谷区北沢2-34-10
電話:03-6416-8536
ウェブ:www.taiyaki-shiroya.com/
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