フランス大使館がアートな空間に

解体前のフランス大使館旧館でアートイベントを開催中

フランス大使館がアートな空間に

1957年に建設された在日フランス大使館が、日仏交流150周年を機に、2010年1月下旬に取り壊されることとなった。2009年11月上旬には、すべての機能が新庁舎に移転し、この使われなくなった旧庁舎をアートなイベントスペース「ノー・マンズ・ランド」として一般に公開している。従来、在日フランス大使館は、厳重に警備され、パスポートがなければ立ち入ることができない。ただし、今回は特別。歴史的な建築物を自由に見学する最初で最後のチャンスとなる。期間中は、フランスと日本の両国から、国際的に有名であったり、新進気鋭として活躍するアーティストが参加する。ジャンルはヴィジュアル・アート、ファッション、デザイン、建築、パフォーマンスなどさまざま。エントランスから執務室、廊下、トイレ、資料室など大使館のありとあらゆるところに展示されている。展示作品は期間中もアーティストによって創作され続けているので、何度行っても楽しめる。また、大使館内の別館では3ヶ月間、招へいプロジェクトが同時開催される。この空間では、現在バンタンデザイン研究所の『ヴォアラ、バンタン!』を開催中だ。その後は、東京藝術大学、『団・DANS』へと引き継がれる。自由で大胆なアートをスペシャルな場所で楽しんでみるのもいい。

ノー・マンズ・ランド 創造と破壊@フランス大使館

最初で最後の一般公開
2010年1月31日(日)まで

会場:在日フランス大使館 旧館
住所:東京都港区南麻布4-11-44
開館時間:木、日10時00分から18時00分まで、 金、土10時00から22時00分まで
休館日: 月から水、2009年12月28日から2010年1月6日まで
入場料:無料
ウェブ:www.ambafrance-jp.org/nomansland

招聘プロジェクト「ヴォアラ、バンタン!」

2009年12月6日(日)まで

「デザインのチカラ」をテーマに、デザインが生まれてから育つまでを体感できるデザインイベント。別館の1階から4階まですべてのフロアをバンタンがデザインジャックしている。特に、2階にはバンタンが薦める『AGURI SAGIMORI』、『KINO..』、『TAGO』などのファッションブランドや中田いくみや新井夏希などのアーティストが勢ぞろいする。

時間:12時00分から18時00分まで(土曜は22時00分まで)
入場料:無料
問合せ:バンタンデザイン研究所 0120-03-4775
ウェブ:voila.vantan.com/

今後の予定
東京藝術大学プロジェクト
2009年12月11日(金)から27日(日)まで

団・DANS
2010年1月21日(木)から31日(日)まで

テキスト 寺田愛
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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