レッドブル・エアレースでしかできない5のこと

極限状態で争う、エクストリームスポーツの祭典が日本上陸

レッドブル・エアレースでしかできない5のこと


in association with RED BULL AIR RACE JAPAN

2014年秋に、『レッドブル・ミュージック・アカデミー』の開催で日本の音楽ファンを沸かせたレッドブル。今年は、世界規模の航空レースの大会『レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ(Red Bull Air Race Chiba 2015)』を国内で開催することが決定した。時速370km、10Gの重力がかかる極限状態で争うエクストリームスポーツのレッドブル・エアレースは、「世界最新の航空レースを提供しよう」というアイデアをもとにレッドブルによって考案された。ひとり乗りプロペラ機を操り、巨大なパイロンのゲートを通過して飛行タイムを競う試合は、縦、横、高さの3次元でタイムを競う世界最速のモータースポーツだ。2003年に第1回大会を開催し、今回で8シーズン目を迎える本大会は、千葉市にある幕張海浜公園にて、5月16日から2日間にわたり開催される。音速で空中を旋回する選手たちの勇姿を、現地で肉眼に焼き付けて欲しい。



1. コンマ1秒の世界を目視する。

レース専用飛行機は、世界最速となる10mを0.1秒で空中を進む。飛行最高速度はF1マシンを超える時速370km。空中での機敏さと、効率化を極限まで求めてデザインされた流線型の機体は、スピードを追求するために限界まで軽量化されているが非常に頑丈。またプロペラエンジンを動力とする各機体は高い操作性能を誇り、最新の戦闘機でも不可能な高速での垂直上昇、下降が可能。近年までは機体の自由な改造が可能だったが、2014シーズンからは各チーム共通のエンジンとプロペラの使用が義務付けられた。変更以降は、パイロットとチームは機体の改造の代わりに、空気力学やパイロットのスキルの向上に取り組んでいる。機体の仕様は、全長6.27m×全幅7.42m×全高2.87m。乾燥重量531kg、曲技飛行最大重量703kg。


2. 世界水準のコースを眺める。

航空レース専用にデザインされたレッドブル・エアレースのレーストラックは、過去のシリーズではアブダビの海岸のような水上、また、ドイツ・ラウジッツのサーキットのような地上など、地形を問わず世界有数の美しい風景を背景に展開された。今回の会場となる幕張海浜公園は、東京湾に面した日本一の長さを誇る人工海浜「幕張の浜」を有する。また千葉市は日本における民間航空発祥の地ということもあって、市の協力を得て日本での初開催が実現となった。コースは長年の研究と審査によるもので、通常のレーストラックは全長約5km。1機ずつペナルティを回避しながら、高さ25mのパイロン(エアゲート)で構成された、低空の空中コースを周回して飛行タイムを競い合う。


3. パイロンにも注目する。

コースを設定するパイロンは高さ25m。円錐形の内部は空気で満たされ布が階層状に繋ぎ合わさり、頂点付近と底では材質が異なる。機体が触れると瞬時に繊維が裁断される仕様で、万が一の場合も機体が絡まないような仕組みになっている。また強風を含むあらゆる天候下でも直立できる強度も兼ね備えており、機体と同様に最新の科学知識の集積によって会場にそびえ立っているのだ。初期は円筒型のパイロンが使用され、改良が加えられて接触すると簡単に破れるモデルが開発されたが、強風に対する耐性が弱いという問題が発生した。そこで電気式の送風機がパイロン底部に設置され、内部に強力な気流を送り込んで十分な気圧を保てるようになり、強風の中でも安定する仕組みとなった。


4. 唯一の日本人選手にエールを送る。

アクロバット飛行のプロや軍のパイロットの経験者など、世界各国から集まったトップクラスレースパイロット14名がレースに参加。マスタークラスのパイロットは、レッドブル・エアレース委員会から発給されるスーパーライセンスを取得しなければならない。その中でアジア人レーサーとして唯一マスタークラスに参戦しているのが、室屋義秀選手だ。エアロバティックス(曲技飛行)と、レッドブル・エアレースをこなしながら、日本のスカイスポーツを牽引。全日本曲技飛行競技会の開催をサポートするなどスカイスポーツ振興はもとより、地元福島の復興支援活動やプロジェクトにも積極的に参画している。彼のライバルとなる海外勢の顔ぶれは、オフィシャルサイトで確認しよう。


5. プレミアムに観戦する。

もちろん、手頃な価格の一般席も準備されているが、特別な1日を優雅に過ごしたいのなら『プレミアムスカイラウンジ』のチケットを予約しよう。コース中央部に設営された眺めの良いシートから間近で観戦、一流シェフによる料理が振る舞われる上、大会記念パンフレットや大会オリジナル記念品もプレゼントされる。そして、極めつけはハンガーツアーの体験だ。ハンガーとは、機体を整備する格納庫の名称。間近に機体を眺め、迫力あるシーンを体感することができる。料金は30万円。世界規模で行われるスカイスポーツ観戦を一生の思い出にしたいなら、このプレミアムなシートの予約も考えてみてはいかがだろうか。

『レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ(Red Bull Air Race Chiba 2015)』の詳しい情報はこちら


テキスト 高岡謙太郎
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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