小山田圭吾が伝えたい5

世界に伝えたい日本の名曲100

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小山田圭吾が伝えたい5曲

小山田圭吾

ミュージシャン。小沢健二と組み『フリッパーズギター』としてデビュー。また、“ひとりユニット”の草分け的存在、『CORNELIUS』名義での音楽活動もおこなっている。

ヤン富田『Memories Of Tape Recorder』
ヤン富田さんは日本が誇る音楽家です。実験音楽からポピュラー・ミュージックまで、幅広いジャンルの音楽を作りだし、世界中を探してもこういう音楽家はいないといえる存在です。是非海外の人に発見してもらいたい音楽ですね。

はっぴいえんど『風をあつめて』
映画“ロスト・イン・トランスレーション”の劇中曲をコンパイルしていたAirのドラマーの Brian Reitzellから、日本の70年代の曲を教えて欲しいと言われ、渡したCDRの中に入れたのがこの曲でした。しばらく後、オノヨーコさんのツアーでイギリスに行った時、会場の外で見知らぬ外人の男の子に話しかけられたのですが、立ち話中に突然彼がこの曲を鼻歌で歌いだしたので、「何で知ってるの?」と聞いたら“ロスト~”のサントラを聞いてこの曲を好きになったと言われ、その偶然にびっくりしました。曲がつながって帰ってくるという感じが凄いと思いました。
Kaze Wo Atsumete - Kazemachi Roman

ASA-CHANG&巡礼『花』
エレクトロニックであるけれど、土着的な部分もある。似ているものが思い浮かばない独自のもので、日本的な情緒も感じる。それでいて、どこの国の人でも共有できる何かがあると思います。
Hana - Hana - EP

武満徹『雅楽 秋庭歌』
日本を代表する作曲家。笙とか尺八とか琵琶とか伝統音楽の楽器を使って、西洋のオーケストレーションの手法を使いつつ作曲している。楽器の特性と、間を生かした音作りが、海外の作曲家に衝撃を与えた人です。

三波春夫+コーネリアス『赤とんぼ』
日本人だったら誰でも知っている曲です。どこか大陸的にも感じるメロディと西洋音楽が混ざり合っている曲。 そして何よりも今の日本に失われている情感が入っていると思える曲でもあります。この曲は三波春夫さんが生前レコーディングされたヴォーカルに僕がオケをつけたものです。
Akatombo - Nihonno uta di1syu


※掲載されている情報は公開当時のものです。

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