billsお台場

お台場にある最新で最大のモールに新しい店が出来たということは、世界一美味しい朝食を作るオーストラリア人シェフのビル･ グレンジャーはオーストラリアと同じ数の店舗を日本にも作ってしまったということになる。今回もシーサイドに作られたが、海外の拠点として彼が最初に作った『bills七里ケ浜』とはひと味違う、買い物客でごった返したデッキの上というシチュエーション。内装をパッと見た感じ、察する限りでは、『billsお台場』は『bills横浜赤レンガ倉庫』と同じ空気が感じられるが、『billsお台場』の方はbills史上最大の206名が入る大規模でありながら心地よい空間である。

今や伝説となった感のあるスクランブルエッグとパンケーキもちゃんとメニューに入っているが、シェフのおすすめは新しいキッズメニュー。ビル・グレンジャーの狙いとしては、若い世代に新しい味と質感を経験してもらいたいということなのかもしれない。　しかしそれだけではもちろんない。ガーリックマッシュポテトとパルメザンチーズをまぶしたチキンシュニッツェルや、チェリートマト、リコッタ、ほうれん草、ペコリーノチーズのスパゲッティなどはしっかり大人向けの定番メニューとして入っているし、それ以外にもマッシュポテトやビーンズ、ローストトマトを和えたキッズメニューオリジナルのグリルサーモンなど新しいメニューもちゃんとある。四種類のデザートから一品選べて1100円で食べることができてしまう。

他の姉妹店もどんどんと人気になる中で、『Billsお台場』もまた大成功するだろうと予想されるし、同じデッキに並んでいる他のお店のメニューがどうしても野暮ったく見えてしまうほどの魅力がある。ちょっとアクセスの悪い点は、七里ケ浜の姉妹店と同じように最初はお客を得る妨げになるとは思うが、みんなが足を運んで味わいたいと思わせる新しさが伝われば、『Billsお台場』もすぐに定番スポットになるはず。