久遠

代々木上原駅から歩いて約2〜3分ほどの住宅街に、2009年にオープンした鮨店。「つまみとお酒で満足していただくのではなく、握りも十分に楽しんでいただきたい」と話す店主の考えを反映させたのが、おつまみと握りを1種ずつ交互に提供する、鮨店には珍しいスタイルだ。スルメイカのお造りに、すりおろした山ワサビ、ネギ、かつお節と合わせたつまみは絶品。イカの甘みを山ワサビの辛さが引き立てる、酒飲み泣かせの一品となっている。また、食事の最後に供される小ぶりの茶碗蒸しには、底に少量の梅がしのばせてあり、ほんのりやさしい梅の酸味と卵の風味が重なって、コースの最後をやさしくまとめてくれる。15時から営業しており、遅めのお昼、あるいは夕方早くから贅沢に鮨を堪能するにはもってこいの店。