日本橋でしかできない101のこと

日本橋で探索と発見を楽しむ

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日本橋でしかできない101のこと

日本橋でしかできない101のこと
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現在の日本橋を中心とする地域は、江戸時代の早くに町地として開発されたことにそのルーツを持つ。全国津々浦々と江戸を結ぶ五街道の起点であるため、交通の要衝として、現三越の前身である越後屋をはじめとする大店が軒を連ね、江戸を代表する場所として栄華を極めた。現代でも、料亭や呉服屋などの様々な業種の老舗を数多く残すと同時に、世界有数の金融街として、商業の最先端という印象も強い。花街として栄えた人形町をはじめ、江戸の情緒を色濃く伝える町並みを抱える一方で、近年では目覚ましい再開発も行われ、伝統と革新をあわせ持った洗練された町として、今後も注目を集め続けることだろう。


1. 旅はここから始める。


周辺の地名ともなっている日本橋は、江戸時代には全国各地と首都とをつなぐ主要な五街道の起点とされていた。橋詰に掲げられる「日本橋」という文字は徳川慶喜の筆とされる。現在も日本の道路網の始点であることを示す「日本国道路元標」が橋上中心にある。
日本橋



2. 三井家の財宝を鑑賞する。


国の重要文化財にも指定されている三井本館には、江戸時代以来300年に渡り三井家が収集してきた貴重な美術品を展観する美術館がある。茶道具を中心に、日本や東洋の美術品など約4000点を所蔵する。日本橋という恵まれた都市環境で、日本文化に触れられる絶好のスポットだ。
三井記念美術館



3. 食卓は漆で彩る。

京漆器の専門店。椀や皿、盆、酒杯など、伝統の京漆器を手にすることができる。同店で販売される漆器は、何度も繰り返し使うことで、その表面の光沢や色調の美しさをより際立たせていく。
象彦 東京店



4. ブランド牡蠣を堪能する。

ここで上質な牡蠣が破格で食べられるのは、北海道厚岸町と直接契約を結んでいるため。大粒で身が締まったブランド牡蠣『カキえもん』や『マルえもん』で名高い厚岸町では、夏場でも濃厚な牡蠣のほかにも、四季を通して多くの海の幸が水揚げされる。季節に応じて、やはり厚岸名物の毛ガニなども楽しめる。
牡蠣場 北海道厚岸



5. ライフスタイルを磨き上げる。


日本橋駅直結の商業施設、COREDO日本橋。COREDOとは、「EDO(江戸)」の「CORE(中心)」の意。「時を越えて」をテーマに、ファッション、雑貨、ヘア&エステ、レストランなどのショップが入り、都会で働く女性のライフスタイルをサポートしてくれる。
COREDO日本橋



6. 手漉きの手触りに驚く。


日本でも有数の規模を誇る老舗の和紙専門店。1653年の創業から変わらず伝統的な手漉き和紙を扱う。様々な種類の和紙以外に、和小物も数多く揃う。紙の強度や特徴などを店員が丁寧に教えてくれるほか、和紙についての資料館や展示室も併設されている。
小津和紙



7. 一流の料理人になる。


打刃物中心の生活道具店。実用的な包丁から、『魅力ある日本のお土産コンテスト2011』Cool Japan部門銀賞を受賞した装飾が美しい包丁など、ラインナップは多岐に渡る。日常で使う道具だからこそ、品質で選択してみてはどうか。
日本橋 木屋



8. 極上の茶漬けを味わう。

海苔と日本茶の老舗『山本山』が本店を構えるのも日本橋だ。1690年にあたる創業当時の良き江戸時代の雰囲気を大切にする店内には、休憩スペースや喫茶室が設けられており、素材ひとつひとつにこだわった絶品の茶漬けを堪能できる。
山本山 本店



9. 人形に魅せられる。


日本を代表する創作人形アーティスト、辻村寿三郎の仕事に触れることができるアトリエ兼ショップ。舞台などの衣裳デザイン、演出、アートディレクターも手がける辻村が、丹精を込めて創り上げた人形が展示されているほか、作品集やハガキなどのグッズも販売されている。
ジュサブロー館



10. 四季は舌で感じる。

有名料亭を23年務めた料理長が独立し開業した懐石料理 はし本では、四季折々の旬の食材を用いた懐石料理が、比較的リーズナブルな価格で楽しめる。ランチタイムや、酒宴での軽食にもちょうどいい『ミニ懐石』が用意されているのも嬉しい。
懐石料理 はし本



11. 東京は折りたたみ自転車で走る。

多種多様なデザインの自転車が並ぶスローなサイクルショップ。ブロンプトンやタイレルといった折りたたみ自転車や小径自転車、リカンベントトライクなどが並び、見て回るだけでも楽しめる。定期的に、ポタリングや試乗会などのイベントも開催している。
LORO SLOW SPOT



12. 手土産はどら焼きにする。

うさぎやの名物どら焼きは、重厚ながらも上品な餡と、きめ細やかな生地とのバランスが絶妙。どら焼き以外にも、求肥の生菓子『うさぎ』や最中『通り小町』など、見た目も可愛らしく質の高い菓子が人気を集めている。
うさぎや 本店



13. 釜揚げうどんでシメる。


三井タワーの地下にある関西発の本格うどん屋。『きつねうどん』『天ぷらうどん』『カレーうどん』など定番メニューのほか、キムチと豚バラ、食べるラー油が入った『キムラ君』も好評だ。夜は飲み屋として、串カツや鉄板焼き、おでんなど大阪色豊かなアテも提供する。
釜たけ流うどん 一寸一杯



14. 古き良き昭和を懐かしむ。


下町情緒あふれる甘酒横丁通りに面する、昭和のレトロな雰囲気が濃厚なバー。店内の駄菓子はすべて食べ放題。1970〜80年代の歌謡曲が流れ、昭和を思い起こさせる小物が並ぶ。ほろ酔いで昔話に花咲かせるには最適の場所だろう。
人形町駄菓子バー



15. 伝統は今のうちに味わう。


正統派江戸前鮨の老舗、㐂寿司では一般的な握りに加えて、『イカの印籠詰め』『手綱巻』など、他店であまり見かけない品も食べることができる。築60年を超える木造家屋は、建て替えられる可能性もあるため、クラシックな鮨屋体験をするなら今のうちだ。
㐂寿司



16. 漆芸とともに暮らす。


むろまち小路の一番奥には、和家具、漆器の専門店がある。江戸指物や漆塗家具、輪島塗をはじめとした各地の漆器を扱っており、熟練の職人による修理や漆器の塗替も行う。2階にはギャラリーがあり、実際に商品を生活に取り入れたときの雰囲気を体験できる。
小林宝林堂



17. 名物モカソフトを食べ歩く。

まだコーヒー豆が貴重だった戦後の傷跡残る1948年の創業時から、自家焙煎を続ける老舗。日本人の味覚にあったコーヒーの味、飲み方を探求した創業者から受け継がれた伝統を守っている。発売以来変わらず人気を誇る名物『ミカド珈琲のモカソフト(R)』も食べておきたい。
ミカド珈琲店 日本橋本店



18. 丁寧な手仕事を齧る。

店内で焼かれている光景を見ることもできる『手焼き煎餅』が人気の草加屋は、甘酒横丁の中ほどにある。うるち米の旨味を損なわないよう備長炭でじっくりと焼き上げ、熱いうちに醤油をからませるため中までしっかりと味が染み込んでいる。
にんぎょう町 草加屋



19. 水上から日本橋を眺める。


日本橋架橋100年に合わせ整備された船着場からは、様々な周遊クルーズに参加することができる。都内で最も古い橋の常磐橋など、町のシンボルを観光気分で眺めれば日本橋にますます愛着が湧くだろう。事前予約しか受け付けていないクルーズもあるので要注意。
日本橋船着場



20. 金を食べる。

金沢の金箔専門店が手がけるギャラリーショップ。独自の純金プラチナ箔を使った食、器、コスメ、インテリア、ファッションなどで箔の魅力を伝えている。金箔を使ったラスクや金鍔などのスイーツも贅沢な気分にさせてくれる。
箔座日本橋



21. 歴史の重みをショッピングする。


1673年創業の日本に現存する中で最も歴史の長いデパート、三越。正面玄関に設置されているライオン像は待ち合わせのスポットとしても有名だ。東京都選定歴史的建造物にも指定されている、歴史ある建物で優雅なショッピングを楽しみたい。
日本橋三越本店



22. 気鋭作家のクラフトを見る。


小舟町にあるギャラリーショップ。50年前に建てられたという風情あるビルの1階、白を基調とした店内に、染織、金工、木工、それに陶磁やガラス、革といった自然素材を使用し作られたクラフト製品が美しく並べられている。
ヒナタノオト



23. 朝まで呑む。

マンション1階にあるバー。甘酒横丁から近い立地やリーズナブルな価格、ほどよい距離感の接客態度など様々な要因から生まれる使いやすさが人気だ。ウィスキーやカクテルはもちろん料理のメニューも充実している。金曜日は朝4時まで営業。
Bar 鶴亀



24. 伝統と革新に舌鼓を打つ。

日本橋錦豊琳は、伝統と革新をコンセプトに、馴染みのある懐かしい菓子を現代に合った形に生まれ変わらせることで話題のブランド。米から作られたラスク『江戸小判らすく』や、和三盆を使ったバウムクーヘン『江戸ばうむ夢福樹』など、日本橋らしい伝統とモダンが融合した菓子が並ぶ。
日本橋錦豊琳 本店



25. 産毛まで剃る。

老舗の風格漂う刃物店、うぶけや。良き伝統を受け継ぎながらも、日本初の裁ちバサミを作るなど時代のニーズにも的確に応えてきた。1783年創業以来の「赤ちゃんの産毛でも切れる、剃れる、抜ける」という評判が屋号の由来だという。
うぶけや



日本橋でしかできない101のこと
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テキスト タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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