東京、焼き鳥 10

銀座、日本橋、千駄木など、絶品焼き鳥が食べられる名店

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東京、焼き鳥 10選

居酒屋の定番メニューながら、ミシュランガイドで星が付く店も登場し、日本料理として確固たる地位を築いた焼き鳥。日本人が愛してやまない料理だけに、焼き鳥を提供する店舗は星の数程あり、いざ美味しい焼き鳥を食べたいと思っても、店選びに苦労するという人も多いのではないだろうか。ここでは、気軽にぷらっと入れる下町の居酒屋から、デートにも使える洒落たダイニングまで、タイムアウト東京が自信をもっておすすめしたい東京の焼き鳥の名店10軒を紹介する。



焼鳥 今井

千駄木駅にほど近い今井は、L字型カウンター10席のみの小さな店だが、ゆったりとした作りで寛いだ雰囲気。料理は、コース(5,400円)が基本で、前菜、串、メインという構成だが、バランスよくリズム感のある流れとなっている。鴨や軍鶏などのメインは、塊のまま焼き上げたものを切り分けて供するというもので、この火入れが完璧で、思わずじたばたしてしまうほど美味。フランス、イタリア、日本の自然派ワインや、日本酒にも店主の好みがぐっと反映されており、酒好きにおすすめ。要予約。
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伊勢廣 京橋本店

京橋で美味しい焼き鳥が食べたくなったら、迷うことなく伊勢廣へ。ランチタイム限定の『焼き鳥丼』でも、夜に劣らぬ絶品の焼き鳥を楽しめる。塩とワサビで味わうささみに、タレで味わうつくね、腿、皮身、肝の5本がどんと載った5本丼(1,800円)は、味、ボリュームともに満足できるはず。炭火ならではの香ばしさに、海苔の風味と甘辛いタレが合わさり、ほかほかのご飯を搔き込む箸が止まらなくなる。夜はコースのみだが、赴のある店内は、外国人を案内したり、接待などに重宝する。
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うち田

肩肘張らずに、美味い焼き鳥を食べたいなら、武蔵小山のうち田へ。丁寧に火入れをした串はいずれも大変美味かつリーズナブル(150円~)。特に塩で供される「つくね」は表面はカリッと香ばしく、中はほっこりふわふわの食感に仕上がっており秀逸。酒の肴も豊富で、なかでも「なんこつポン酢」(写真)は必ず頼みたい一品。ゆでたてのナンコツにポン酢とネギを合わせており、ナンコツのコリコリした食感とネギのシャキシャキ感の組み合わせがなんともオツで、酒が進むこと請け合いだ。
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江戸政

東日本橋に店を構える江戸政は、昔から界隈の住人に愛される小さな焼き鳥店。屋台時代のカウンターを使用するなど、店内には風情がある。美味なる名物『たたき』は、生か焼きを選ぶことができるが、おすすめは断然“生”。ていねいに叩いた鶏肉を団子状に丸め、上からタレをかけて供されるたたきは、ねっちりした食感が特徴。噛むほどに肉の味とタレが混ざり合い、口中に幸せが広がるというオツな味。ほんの少しワサビを添えるのを忘れずに。
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とり喜

錦糸町駅のとり喜は、ミシュランガイドで一つ星を獲得している名店。おすすめは『ちぎも』。非常に新鮮なレバーに最低限の火入れを施し、さっとタレにくぐらせてあるため、プルプルとしつつもねっとりした食感に仕上がっていて絶品。レバーが苦手という人にこそ食べてほしい一品。料理はコース、アラカルトともに注文可能だが、お腹に余裕があれば、香ばしい鶏の脂と出汁が合わさったお茶漬け「きじ茶」を是非。人気店のため予約が難しいが、平日の21時以降であれば席をとりやすい。
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銀座鳥繁

焼鳥店がひしめく銀座でおすすめしたいのが、80年以上続く歴史ある店、鳥繁。塩とたれで味わいが異なる『つくね』はコースでもアラカルトでも是非とも味わいたい一品。他にも、寒い時期に登場する『鶉』や野生の『青首鴨』、『寒雀』といった野趣溢れる焼き物も絶品で、酒が進むことこの上ない。また、ここを訪れたら最後は『名物ドライカレー』で〆よう。具はタマネギと鶏肉のみで、カレー粉で風味付けするというシンプルなドライカレーだが、どこか懐かしく親しみやすい味わいだ。
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蒼天 南口店

大塚で美味しい焼鳥といったらここ。ひとひねりきいたお通しからはじまり、いずれの串も一品料理も手抜かりがないクオリティ。『背肝』や『さえずり』、『てっぽう』などの希少部位は是非頼みたいが、「肉詰め椎茸」も非常におすすめ。椎茸のエキスをたっぷり蓄えたつくねはしっとりジューシーに焼き上がっており、噛み締めるほどに味わいが増す。また、『さしみ盛り合わせ』も忘れずに頼んでみてほしい。焼き物とはまた違う鶏の味わいと食感がたまらない。
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中目黒 いぐち

中目黒にある同店では、コース(4,800円)のみを提供。フォワグラのコロッケ、レバーパテ、といった小さな前菜から始まり、串焼き5種、砂肝やセセリ、季節の野菜をピンチョススタイルで一つずつ供するという、全23品。異なる部位を一口ずつリズムよく楽しめるので、部位ごとの味わい、食感の違いを楽しめる。中でも、タマネギとともに食すセセリや、脂を落としながら香ばしく焼き上げた牛モツは印象的。様々な味を少しずつ楽しみたいという欲張りな人や、デート利用におすすめ。要予約。
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焼鳥 おがわ

スナックやバーが建ち並ぶ、四谷・荒木町にあるおがわは、2013年夏にオープン以来、連日満席の賑わい。前菜から始まりデザートまで付く全10品の『焼き鳥フルコース』(5,000円)の他、『ハーフ』、『おためし』など、コースでの注文が基本。素材に軍鶏やホロホロ鶏を使用し、1本1本丁寧に焼き上げられる焼き鳥は見た目も味も上品な味わいだ。焼き物の他、塩やタレでさっぱりといただく『刺身3点盛』(1,500円~)や、バケット付きの『白レバーのパテ』(700円)もおすすめだ。
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鬼亭

肉好きには知られた宮益坂の鬼亭は、焼肉感覚で鶏のさまざまな部位を焼いて楽しめるのがユニーク。大山地鶏の腿をパリッと焼き上げ、肉と同様に網の上でぐつぐつ温めた香草オイルにつけて食べる『香草焼』はシンプルに鶏の旨さを味わえる上、爽やかな香りがおすすめ。丁寧にたたいたミンチをスプーンで丸めて網焼きし、表面に海苔をたっぷりまぶして焼き上げる、この店ならでは『つくね焼き』も是非。どのメニューも女将さんが丁寧に焼き方をレクチャーしてくれるので心配は無用だ。
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タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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