2012年11月30日 (金) 掲載
年末年始の買出しを一度に片付けられるのが、上野駅から御徒町駅までを結ぶ『アメ横商店街』だ。戦後の闇市から発展したこの商店街は、海産物、乾物などの食品類から、衣類、靴、スポーツ用品、貴金属、ブランド品まで、さまざまな商品を看板に掲げるおよそ430店が軒を連ねている。例年、12月20日頃から年末正月用品が並び始め、一段と威勢の良い呼び込みの声が飛び交う、ただ訪れるだけでも楽しめるエリアだ。せっかくなら、売り手とのやりとりを楽しみながら買い物して欲しい。一店舗でまとめて食材を購入すれば、値引きを交渉もスムーズに。もしくは、「1000円でいいよ! 1000円で持って行って! 」と、閉店間際に声が掛かるのを待つのもひとつの手だ。
人出のピークは例年28〜31日にかけてで、40万人が押し寄せる日もある。ちなみに、タイムアウト東京編集部員がアメ横に訪れた日、スリ被害に合った買い物客を見掛けた。大事な荷物はしっかりと前に抱えて、買い物に出陣して欲しい。
アメ横商店街入り口にある鮮魚店。この店の売りはズバリ、かに。2012年の大晦日限定で、本タラバを一杯2,500円で販売する。たらこ、筋子などの魚卵、鮭、マグロもブロックで提供。カネ上 三幸商店の隣に本店、アメ横プラザ内にはカニや珍味などの、高級食材を扱っている2号店がある。支払いは現金のみで、2013年年始は2日から営業。
『石山商店3号店』の詳しい情報はこちら
アメ横の名づけ親と言われる、瀬上義一が初代を務めた店。瀬上は、上野駅に東北・上越新幹線を誘致した人物としても知られている。店先には極太たらばがに、新巻鮭、ひもの、魚卵などがずらり。現在、店舗拡大工事中のため、年始は5日からとやや遅めの初売りを予定しているが、年内は休まず営業。
『カネ上 三幸商店』の詳しい情報はこちら
アメ横に店を構えて60年以上になる豆の専門店。黒豆、くらかけ豆、小豆、大豆、紫花豆など、さまざまな種類の豆のほか、しいたけ、昆布、わかめなどの乾物や、ドライフルーツなど、膨大な乾物が店先に並んでいる。同店は年中無休で営業。"まめ”は丈夫・健康を意味し、黒豆は日本の正月に不可欠。今年は自宅で豆を煮て、正月を迎えてみてはいかがだろうか。
『松葉屋商店』の詳しい情報はこちら
最近ではめずらしくなった、かつお節の専門店。一押し商品の『本枯鰹本節(ほんがれかつおほんぶし)』は、近海の一本釣りされた、かつお節に最適とされる初がつおだけを使用している。自然なかび付けを7、8回行い、丁寧に仕上げたかつお節は風味抜群。けずり節も、大荒、中荒、粉など、用途に合わせて種類豊富に用意されている。年明けは3日から営業。
『ナイキ』、『アディダス』をはじめ、『ラコステ』や『パトリック』などカジュアルスニーカーを中心に展開するシューズショップ。メンズ・レディース・キッズのほか、新製品や限定物のレアアイテムの取り扱いも。足下も新調して、新しい年を迎えよう。年始は2日より営業。
『YAMAOTOKO FOOTGEAR』の詳しい情報はこちら
上野駅前 岡埜栄泉総本家の並びにある、昭和のレトロな雰囲気漂う喫茶店。『ブレンドコーヒー』は一杯600円と系列店のカフェと比べると高めだが、広々とした店内にはソファー席があり、買い物の合間に一息つくのに最適。ハンバーグビーフシチューやカレーなど、昼時にしっかりとした食事をすることもできる。店内は全席喫煙。
世界各国の自衛隊グッズが揃う、ミリタリー好きの間では有名なショップ。普段着にもよさそうなスウェットやTシャツをはじめ、重厚感のある革ジャンパー、迷彩柄パンツ、ブーツなど、そのほとんどを手頃な価格で販売。同店から徒歩3分ほどの場所にある御徒町店には、さらにディープなミリタリーグッズを取り揃え、膨大な品数を展開している。年始は2日より営業。
ディスカウントの札が張りめぐらされた店内に、有名スポーツメーカーの商品を通常価格より60〜80%引きで販売する激安スポーツ用品店。店内には、段ボールに山積みになった商品で溢れ返り、目当ての商品を探すのは至難の業。だが、宝探しと思って楽しめれば、満足のいく買い物ができるはずだ。年中無休。
ガード下中央通りにある、時計、ジュエリー、ライターの専門店。『バシュロン コンスタンタン』、『スント』、『SEIKO』など、国内外の高級機械式時計からカジュアル時計まで、品揃え豊富に展開。また、アフターサービス体制が万全なのも嬉しい。年内は30日まで、年始は4日から営業。
1日に3,000個の売り上げ記録を持つ『豆大福』(1個220円)で有名な和菓子店。季節や天候によって、もちの突き加減や塩と甘みのバランスを変えて作られる大福は、創業以来、130年続く伝統職人技によるもの。絹のように滑らかなもち生地、ほどよい塩味とすっきりとしたあんの甘さが絶妙だ。年始は2日より営業。
アメ横通りガード下にある中華料理店。この店の名物である『餃子』は4個450円と聞こえは安くないが、通常の2、3倍のサイズがあるので食後の満腹感は高い。カウンター10席程度の狭い店内はすぐに埋まってしまい行列ができることもしばしばだが、餃子は常に作られ続けあっという間に出てくるので回転は早い。餃子のテイクアウトも可能。2012年11月現在、年末年始の休みは未定。
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