ルチアーノショー
2010年12月31日 (金) 掲載
新しくオープンした話題の店には行ってみたいが、開店当初は大行列で断念することも多い。ここでは、2011年にあらためて訪れてみたい2010年にオープンした人気店をリストした。
2010年に35周年を迎えたハワイの人気パンケーキ屋『エッグスンシングス』(Eggs'n Things)の日本1号店が3月、原宿にオープンした。いまだに、昼時は1時間待ちになるという、行列の絶えない人気ヴェニュー。ハワイで使われている粉には、日本で使えない成分が入っているため、パンケーキやワッフルには日本独自のブレンド粉が使われており、ハワイで食べなれた味とはちょっと違うのだが、こんもりとデコレーションされたホイップクリームの迫力はそのままだ。
2010年4月、広尾に1号店がオープンしたチュロス専門店。タイムアウト東京のオフィスのすぐそばにあり、オープン以来、何度足を運んだか、数え切れない。1本170円(プレーン)のチュロスを、近所に住む子どもたちが、小銭をにぎりしめて買いに来る姿も見かけた。本場スペインから直輸入したチュロスマシーンを使い、店内で揚げるチュロスは、外はカリッと香ばしく、中はモチッとした食感。ぜひ、揚げたて熱々を味わってほしい。1号店である広尾店がオープンした後も、秋葉原店、池袋サンシャイン通り店、京都寺町三条店と店舗数を増やす、人気と勢いのある店だ。
シェフをつとめる神保佳永が自ら育てた自家製野菜を楽しめる店として、6月にオープン。表参道にあるビルの地下、その吹き抜けスペースで、野菜が活き活きと育っているから驚きだ。現在は、自家製野菜ですべての料理をまかなうことはできないが、コースで使われる野菜は全て、神保が精魂こめて作ったもの。スペシャリテは、『バーニャカウダ“HATAKE”』(2人前で1890円)。バスケットに入れられたたくさんの野菜は、まるで、畑からテーブルへとそのまま運ばれてきたようだ。また、ワゴンサービスで、その日のオススメ新鮮野菜を見て、食べたいものを決められるのも楽しい。
2010年7月末、プラチナタワーの隣にある建物1階にオープンした、“肩の凝らない”フレンチレストラン。フランス、リヨンの『アラン・パッサール』で魚料理の責任者をつとめていたシェフ島田哲也が、それまでオープンしていた恵比寿の『イレール』や、二子玉川の『イレール・ドゥーブル』を閉め、満を持してオープンさせた店だ。店名『アルヴィナール』は、Arbre(木)、Vin(ワイン)、Viande(肉料理)の3つを融合させた造語で、店の自慢は、ボリュームたっぷりの肉料理となる。また、メニューには“サイドメニュー”というカテゴリーがあり、『プラチナポークの自家製ロースハム』や、『トリュフとジャガイモのクロケット』など、食事は終わったがワインがまだ残っている、という時に嬉しいメニューも用意されている。店内は、全面禁煙。
2010年8月、目黒通り沿いの油面交差点近くに、黄色と白の鮮やかなストライプが目印の、手作りグラノーラとミューズリーの専門店がオープンした。日本で初めてのシリアル専門店だ。アメリカ・モンタナ州からオーツ麦や雑穀を仕入れ、店内のキッチンで焼き上げている。店頭では、味見しながら好みのフレーバーを選べ、すでにミックスされた商品もあるが、嫌いなものを抜いたり、体に必要なものを足したり、希望に合わせたミューズリーも作ってくれる。また、テイクアウトしてすぐに食べられるカップ入りミューズリー・グラノーラには、ミルクや、ヨーグルト、アイスクリーム、ピュアメープルシロップ、ドライフルーツ、ナッツなどがトッピングできる。オススメは、シリアルに、ヨーグルト、アイスクリームをトッピングし、さらにピュアメープルシロップをたっぷり、だ。
へそ出し、Tバックの上にプリーツスカートという露出度の高いユニフォームが話題の『PIZZA&BEER HANACONA』は、9月にオープン。ダーツも楽しめ、店内に設置された釜で焼くピザも楽しめる。男性だけでなく、女性客の姿も多い。
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プロデューサーの秋元康が、日本で1番美味しいと絶賛すロールケーキが買える店、京都『ミディ・アプレミディ』を主宰する津田陽子が、2010年9月、紀尾井町にお菓子作りの基礎から学べる菓子教室と、カフェをオープンした。カフェは料理教室に併設されており、焼きたてのタルトとコーヒーが楽しめるほか、タルトの持ち帰りもできる。ショーケースには、オレンジのタルト、りんごのタルト、木の実のタルトなどさまざまな種類のタルトが並んでいるが、中でもオススメは、細かく刻んだラムレーズンの入ったアパレイユに、ドライフルーツがたっぷりとのった『おばあちゃまのタルト』。素朴な味が嬉しい一品だ。
2010年9月、表参道キャットストリートの裏通りにオープンした一軒家カフェ。表通りの喧騒を離れ、緑あふれる落ち着いた雰囲気の中で味わえるのは、 “和イタリアン”だ。パスタ、オリーブ、モッツァレラチーズ、プロシュートなどはイタリアの南部から直送され、毎日、築地からも新鮮な食材を仕入れている。平日11時30分から14時までと、土・日・祝日の11時30分から15時までは、ランチビュッフェが1300円で楽しめ、サラダやスープ、パスタ類など、野菜たっぷりのメニューが提供される。
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フーターズの日本1号店は、10月にオープン。店舗のある赤坂東急プラザには、2時間待ちの大行列ができた。チアガールをイメージした、ロゴの入った白いタンクトップとオレンジ色のホットパンツのセクシーなコスチュームは東京でも健在。日本のフーターズガールは、600名の応募者の中から50名が厳選された。「元気のない日本を元気にする」ことが、日本におけるフーターズガールのひとつの役割だというから、ぜひ、2011年も彼女たちの笑顔とサービスに元気をもらってほしい。
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アメリカで大人気のふわふわプレッツェルが、11月、日本に初上陸した。1988年に創業して以来、現在では世界22カ国・地域で1000以上の店舗を持つプレッツェル専門店『アンティ・アンズ (Auntie Anne’s)』の日本1号店だ。日本独自のレシピで作られるフレッシュレモネードは、店内で手搾りされており、甘みのあるプレッツゼェルとの相性抜群。オープン当初の行列もだいぶ落ち着いてきたところだ。
最優秀有機レストラン賞などヨーロッパの栄誉ある食の賞を30以上受賞し、2年連続でミシュランの星を獲得、タイムアウトロンドンでは3つ星を獲得している『デイルズフォード・オーガニック』の日本1号店が、11月、東京・青山にオープンした。イギリスの農園にいるような温かみのある店内は、1階にデリやカフェ、グロサリーがあり、2階はレストランになっている。デリのオススメは、『さつまいものフリット 大学芋風』と、8時間かけて煮込む『オーガニックビーフのすじ肉とキャベツのミルフィーユ仕立て』。
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内装に4億円かけたというレストラン&バーが、2010年12月にオープンした。同店のテーマは「レッドカーペットで晩餐へ」。10階のレストランは、シェフの水野涼平による、イタリアンをベースにしたヨーロピアンテイストの料理と、カリフォルニア・ナパを中心に選んだ100種のワインが楽しめる。無農薬有機野菜にこだわり、千葉、茨城、神奈川の農園に週3回通って、畑でレシピを考えるそうだ。また、フロアにはステージがあり、一皿一皿の料理のイメージに合わせたダンスショーが披露される。ポーランド、アルゼンチン、ロシア、ウクライナ、ブラジルなど、世界各国から集まったダンサーが、料理に合わせて、サルサ、サンバ、バレエ、タンゴ、フラメンコルンバを踊る。9階には、「ジェームズボンド」をテーマにしたバーがあり、ワインやカクテル、ハードリカーの他に、約30種のキューバ産シガー、備長炭を使った炭火焼グリル、そして、カードゲームも楽しめる。レストランもバーも、非日常を味わえる空間。ぜひドレスアップして出かけたい。
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