9月後半の注目アート展覧会

石上純也、竹谷満、藤本壮介、国立美術館コレクションほか

『陰影礼讃 国立美術館コレクション』
高松次郎 《影》 1977年 アクリリック/カンヴァス 国立国際美術館
(c)Yasuko Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
『CITY2.0--WEB世代の都市進化論』
磯崎新「海市」(スケッチ)
提供:磯崎アトリエ
竹谷満 個展 『モスキート オブ シーサイド』
『TOKYO PHOTO 2010』
森山大道 『狩人』
1972年
TOKYO PHOTO2010

第2回となる写真作品の国際見本市『TOKYO PHOTO 2010』が、六本木ヒルズ 森タワー40階 academyhills 40で開催される。東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、アムステルダム、香港から、35のギャラリーが出展、500点以上が展示される。期間中には、日本とアメリカの編集者とフォトコレクターが写真の魅力や、買い方、集め方をディスカッションするトークショー『エディターズ・チョイス&コレクターズ・チョイス』も行われる。チケットは六本木ヒルズ TSUTAYAや、ローソンチケット(Lコード:39935)で購入できる。

9月17日(金)から9月20日(月)
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石上純也展『建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?』

石上純也は、東京藝術大学大学院を修了した後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年に石上純也建築設計事務所を設立した若手建築家だ。独立後は数々の賞を受け、最近ではベネチア・ビエンナーレ国際建築展の企画展示部門で最優秀の金獅子賞を受賞するなど、話題の建築家である。

10月17日(日)まで
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竹谷満 個展『モスキート オブ シーサイド』

2009年7月に、メグミオギタギャラリーで開催された初の個展以降、海外のアートフェアでも好評を博している若手作家、竹谷満の個展。1980年生まれの竹谷は、20代前半頃から突然絵を描くことを始めた。その後、「描かずにはいられない」という衝動に逆らうことなく、文字通り“多く”の作品を描き続けている。初個展ではギャラリーの壁を埋め尽くすほどの圧倒的な量のドローイング作品を展示し、衝撃を与えた。今展では、「怪獣デザイン」をコンセプトに、新作の絵画作品30点と、水彩のドローイング作品を100点以上展示する。2010年1月に移転し、広いスペースとなったギャラリー空間を、どのように “竹谷ワールド”に変貌させるのか楽しみだ。

10月2日(土)まで
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Editor's Choice 2010 ~雑誌が選ぶ、いま最も期待する若手写真家~

銀座4丁目交差点、三愛ドリームセンター8、9階にあるフォトギャラリー『RING CUBE』で、「若手写真家の作品を通じて、写真の可能性を追求する」写真展の第2回が開催される。10誌のエディターが推薦する若手写真家10名の写真を展示。会期中には来場者による人気投票も行われる。

9月19日(日)まで
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One Night Illusion

岡本太郎が創作活動を行った岡本太郎記念館の庭が、満月の日にライトアップされる。プロジェクターを使用し、作品にさまざまな模様の光が当てられ、幻想的な空間が広がる。館内では現在『街のなかの太郎』展が開催中。また、第13回岡本太郎現代芸術賞『岡本敏子賞』を受賞した辻牧子による新作も展示されている。

9月23日(木)
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めし原画展

イラストレーター、ヤマサキタツヤが全国各地で食べ歩いた、総勢68点もの“美味なる作品”が展示される、食べ物限定の絵画展。餃子やから揚げ、パエリアなどのイラストが、酒店を兼ねるギャラリーを彩る。“めし原画”を肴に、一杯いかがだろうか。

9月30日(木)まで
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陰影礼讃 国立美術館コレクション

独立行政法人国立美術館が、今年で発足10年を迎えたのを記念し、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館が協力して展覧会を開催する。テーマとなるのは、日常的に目にしている“影”。国立美術館が収集する西洋近世から、国内外の現代美術まで、総数約 3万3300点のコレクションの中から、絵画、版画、写真、映像を中心に厳選した100作家、170点の作品を展示し、影が生み出す表現を考察する。

10月18日(月)まで
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ウィリアム・モリス展

19世紀後半のイギリスで、出版人、詩人、デザイナー、そしてマルクス主義者として活動した、多才なクリエーター、ウィリアム・モリス。自然の草花や鳥をモチーフに構成されたデザインは、今なお新鮮だ。同展では、モダンデザインの父とも呼ばれているモリス、そして仲間達のデザインによる壁紙、テキスタイルやタイル、本等、約90点が展示される。

10月31日(日)まで
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藤本壮介展『山のような建築 雲のような建築 森のような建築』

武蔵野美術大学の新図書館や東京アパートメントの設計が話題の建築家、藤本壮介の展覧会。「建築と東京の未来」をテーマに、コンセプトドローイング、模型、写真などを展示する。吹き抜けのあるフロアーでは、初めての発表となる建築空間モデルを1/1スケールで設置。また期間中は、著名建築家やデザイナーを招いて、レクチャーやトークセッション、ツアーなど数多くのイベントが企画されている。単に観るだけではなく、“参加”しながら楽しめる展覧会だ。

11月28日(月)
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CITY2.0--WEB世代の都市進化論

表参道のファッションビル、GYRE(ジャイル)2階にあるギャラリー、EYE OF GYRE(アイオブジャイル)で、建築・アート・都市の関係を探る展覧会『CITY2.0--WEB世代の都市進化論』が開催される。ネットを身近なものとし、創作活動を続けるクリエーターたちのプロジェクトから、都市の未来に向けてのビジョンが見出される。TEAM ROUNDABOUTと磯崎新、そしてカオス*ラウンジとのコラボレーションに期待したい。

9月18日(土)から10月24日(日)
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照沼ファリーザ写真展『食欲と性欲』

『GEISAI#12』で審査員賞を受賞した写真家、照沼ファリーザの写真展。「食欲と性欲」をテーマにしたカラフルな写真が画廊を彩る。9月11 日(土)の17時からは、照沼ファリーザとAVライター・雨宮まみによる特別トークイベンが行われる(入場料1500円 1ドリンク付)。照沼ファリーザは “NGなし”の変態系実力派AV女優としても活動している。

9月18日(土)まで
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Shoda Masahiro SM展

ミスタードーナツのCMや、坂本美雨、ゆずのCDジャケット撮影、また、数々の雑誌で活躍しているShoda Masahiro初の個展。米IPA2008で高く評価されたUneasy Connectionシリーズの他、Streeter、EXPAND、Santa Cruz Day Dreamなど、2005年から2009年にかけての代表的な作品が展示される。

9月17日(金)から9月29日(水)
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テキスト TOT
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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