東京音楽体験

音楽の溢れる街、東京を歩く

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東京音楽体験

売れなくなったミュージシャンや一発屋が日本で最後の荒稼ぎができたのは過去のこと。今や東京は国際的な人気トップアーティストが憧れる場所になった。グエン・ステファニーは東京の流行に敏感だし、ファレル・ウィリアムスは自身のブランドショップを開き、カニエ・ウエストは日本のバンドとコラボし、マドンナを始めとする多くのアーティストがネオン街をミュージックビデオに登場させる。日本と西洋の文化の波はもはや同等だ。音楽好きなビジターにとっては、様々な熱いミュージックシーンを体験するベストチャンスだ。観光、ショッピング、ダンス、そしてカラオケまで、音楽好きのための一日スケジュールを紹介する。

夜遅くまで起きていることになるので、一日のスタートはゆっくり目に11時に原宿駅から始めよう。グエン・ステファニーの歌詞に出て来る「ぶっ飛んだスタイル」の原宿ガールたちを見たければ、週末を狙おう。駅の裏手の橋には、ゴス、パンク、制服、スーパーヒーローなどあらゆるスタイルをクールに着こなす若者が集まっている。週末の若者文化を一目見ようと、人気の観光スポットでもある。彼女たちと一緒に撮る写真は、東京観光には絶対に外せない旬な記念品だ。

そこから歩いてすぐの代々木公園入り口付近には、週末になるとロカビリーの集団がアスファルトの上で踊り出す。中には中高年のロカビリーたちの姿も見られるが、精神は歳をとらない。若い世代が、先輩たちの動きやファッションを真面目に模倣する光景が見られる。

代々木公園と渋谷の間は、街頭ミュージシャンの人気スポットだ。発掘される日を夢見る若者たちが、アカペラポップからスキッフルグループまで様々な歌を披露する。お笑い芸人やパフォーマンスアーティストやブレークダンサーの練習風景もここでは見られる。

彼らのパフォーマンスを堪能した後は、原宿駅を目指して、友達連れの若者で溢れかえる竹下通りまで戻ろう。狭い歩道には「クローゼットチャイルド 」(神宮前1-6-11、03-3403−4106 http://www.closet-child.com)や「マリズロック」 (神宮前1-8-3、3423−0069 www.maris-rock.co.jp)といった原宿ガールに人気の店が所狭しと並ぶ。路地裏もヘンテコな洋服屋やジュエリーショップに埋め尽くされており、人類学的にも一見の価値ありだ。竹下通りの終着点に着いたら、大通り(明治通り)を渡り、次の角を右に曲がれば、ファレル・ウィリアムスの「ビリオネアボーイズクラブ/アイスクリームストア」が現れる。古いアイスクリームカートがショーウィンドウに展示されているのですぐに分かる。この近未来的でファンキーなフラッグシップショップでは、世界中でも入手困難な彼の洋服が買える。日本人のDJ / デザイナーのNIGO®のアーバンなデザインの「A Bathing Ape」のフラッグシップストアも一階にある。

次は明治通りを歩くか、山手線に一駅乗って渋谷に向かおう。駅を出ると巨大な二つのLCDスクリーンが最新J-Popとともにお出迎えしてくれる。渋谷は音楽はダンス音楽のメッカだ。都内のベストクラブもここに終結する。都内最多レコードショップ群もDJたちからの人気の一つ。「テクニーク」「ダンスミュージックレコード」が人気を集めるが、周辺の路地にも無数のレコードショップが点在する。レコード好きには危険なエリアだ。あっという間に時間がたってしまう。「クイントリックス」 (渋谷区宇田川町10-1、03-6415−6678 www.quintrix.jp/)はCD以外に、カフェバーも運営する。 昼間から絶え間ないトランス音楽を聞けるのなら、ここでコーヒーブレークまたはビールを飲みつつ一休憩しよう。

次は懐かしの時代へ。通りを何本か行ったところにある渋谷パルコクアトロの地下には、ビートルズ専門店「GET BACK」とローリングストーン専門店の「ギミーシェルター」がある。セレクションの充実度は「GET BACK」の方が高い。ヴィンテージ雑誌やビニール人形イエロー・サブマリンのフルサイズジュークボックスからNY時代のジョン・レノンのアクションフィギュアまで、あらゆるビートルズグッズが手に入る。リンゴ・スターのソロ活動時代の音楽も取り揃えているところには感心する。「ギミーシェルター」は商品数は少ないものの、Tシャツやレアな商品が置かれている。地下はチケットショップになっており、ロックやポップ音楽のライブチケットが買える。

近代的なテイストがお好みなら、道の反対側にある渋谷BEAMの7階の「J-Popカフェ」(渋谷区宇田川町31−2ビーム7階、03-5456-5767 www.j-popcafe.com) に行ってみよう。J-Pop音楽は日本独自の進化を遂げ、甘ったるいこのサウンドは今や国内の音楽総売上の6割に達している。アジアでも大人気のJ-Popの波は、オーストラリアやアメリカにも波及しつつある。J-Popはアニメやビデオゲームに使われ、これらの普及とともに世界中に広がった。広い店内では最新のJ-Popが聞ける。メインスペースはダイニングルームをコンセプトにしており、週に2〜3回はまだあどけない顔の女性歌手が若いファンに歌を披露する。近隣の「ブルーノート」や「コットンクラブ」とは違い、「J-Popカフェ」のメニューは若者の財布に優しい値段価格だ。だが、ここに長居はしないで、都会的なラウンジバーに移動しよう。ここではドリンクを飲んでリラックスしながら、スピーカーから流れるポップ音楽に耳を傾けられる。もし音気に入ったら、店を出る前に都内のJ-pop全イベントのフライヤーからイベントをいくつか選んでみよう。お次はディナー。ジャズを聞きに北に向かおう。都内にはジャズクラブが50店ほどあるが、山手線で15分程にある高田馬場の「HOT HOUSE」 は特別なスポットだ。おそらく世界一小さなこのジャズクラブは、10人も入れば満席だ。だが、このクラブは場所の大きさが全てではないことを証明してくれる。まるで自宅のリビングルームのようで空間でジャズセッションが行われ、著名なジャズミュージシャンの演奏がまさに目と鼻の先で聞ける。シンプルな日本食メニューがあり、注文した料理は狭い店内で隣の客から客へ、手渡しで配られる。[「HOT HOUSE」](/ja/tokyo/venue/763)は行程表の中で唯一、予約が必要なところだ。開演の8時30分は時間厳守で。もし遅れたら、ピアノで入り口が塞がってしまうこともある。

一人で観光していて、まだ余力が残っているのなら、東京の音楽の締めくくりはWombで。世界有数のパーティー都市のクラブの週末は夜遊び好きな東京人で溢れかえる。もし団体連れならば日本のカラオケに挑戦する絶好のチャンスだ。新宿の靖国通りを歩いて客引きにひっかかること。「ビッグエコー」や「カラオケ館」(映画ロスト・イン・トランスレーションにも使われた)の安いチェーン店に引っぱり込んでくれる。夜明けまで個室で友人たちとお酒片手に甘い歌声で楽しもう。もっとスタイリッシュな場所をお探しならば、六本木の「ラブネット」(港区六本木7-14-4ホテルアイビス、03-5771-5511 www.lovenet-jp.com)へ。ここではテーマ別に部屋を選ぶことができる。モロッコスイートは、2人用の洞窟でマッドレスと小さなテーブルがあり、カップルにお薦め。深紅の内装のキススイートは、なぜか4人用。一番人気は6人まで入れるジャグジー付きのアクアスイート。フードメニューもイタリアンからアジア料理まで、他のカラオケ店よりも充実している。ラブネットは朝の5時まで営業しているので、誰でも満足いくまでたっぷり歌える。

Tokyo Shortlist から翻訳、編集

※掲載されている情報は公開当時のものです。

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