杉本博司 ハダカから被服へ

2012年3月31日(土)~7月1日(日) 原美術館
終了しました。
「類人」 1994 年 ゼラチンシルバープリント 64.7 x 89.5 cm ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

タイムアウト メモ

写真家・現代美術作家、杉本博司の個展が、原美術館にて開催される。杉本博司は、写真というメディアの本質を探究し、人間と世界の意味を照射する数々の写真作品で国際的に高い評価を受けている。日本語では「Photography」を「写真」と表記しているものの、デジタルメディア時代の今、写真画像の加工や修正はコンピュータ上で簡単にできるようになった。しかし、杉本博司はデジタル時代以前に写真は虚構である事を見抜き、カメラの眼で世界をとらえる事によって、人間の眼の性(さが)を研究してきた。その精緻なモノクロームのプリントは透徹した思考と卓越した技術に裏打ちされ、他の追随を許さないイメージが鑑賞者を魅了する。

この展覧会は、ガブリエル シャネル、イヴ サンローラン、川久保玲など、20世紀を代表するデザイナーによる ファッションの数々を撮影した「スタイアライズド スカルプチャー」シリーズを中心に構成。「人類の衣服の 歴史は人類の歴史そのものと同じほど古い」ことに着目し、「人体とそれを包む人工皮膚を近代彫刻として見る」という視点から制作したこのシリーズは、生身の身体を持ったモデルではなく、慎重に選んだマネキンを使って撮影されている。これは、人間にとっての衣服の意味、人間と衣服の関係を掘り下げる示唆的なシリーズとなってい る。

このシリーズに加えて、他のシリーズ(「ジオラマ」および「肖像写真」)から選んだ写真作品が「ハダカから被服へ」という人類史的な軸を浮き上がらせる。さらに、杉本博司自身が演出を手がけた文楽の人形、デザインを手 がけた能楽の装束、これまで収集した美術工芸品も織り込み、人間の身体と「装う」ことの意味を、杉本博司なら ではの視点で読み解く。

※日曜・祝日には学芸員によるギャラリーガイドが行われる(14時30分より30分程度)

関連イベント
杉本博司×深井晃子(京都服飾文化研究財団理事/チーフ キュレーター)
日時:4月1日(日) 14時30分~16時分
会場:原美術館ザ ホールにて
料金:予約制 参加費 一般 2000円(入館料込)、原美術館メンバーおよび同伴者1名まで1000円
受付開始日:3月1日(木)11時00分~ 先着順 ※予約はE-mail のみ

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詳細

日程

2012年3月31日(土)~7月1日(日)

時間

11時00分~17時00分(水曜は20時00分まで)

休み

月曜休館(祝日にあたる4月30日は開館、5月1日は休館)

料金

一般1000円、大高生700円、小中生500円(原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料)

場所

原美術館

住所

東京都品川区北品川4-7-25

アクセス

JR山手線『品川』駅 徒歩15分

地図

※掲載されている情報は公開当時のものです。

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