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幼少期を自然の近くで過ごした村山は、10代後半になると河原で植物を採取し、細密画を描いていた。その後大学に進んでからも、植物をモチーフにした作品の制作を続け、一貫したコンセプトのもとさらに制作を進めたが、20代後半には一時「植物」から離れる時期もあった。
30代に入り都心に住まいを移したのをきっかけに、その自然が身近にない状況 - 「自然の不在」が、幼少期の草の感触、香り、土を踏みしめた記憶をより鮮烈に呼び覚まし、その後の制作の方向性に大きな影響を与えた。
自身の植物の記憶をたどり、アートと植物と自分自身を結びつける…「緑画(りょくが)」はそういった背景で生まれた手法である。
実際の植物を用いて描かれた作品は生きており、その作品を前にした「鑑賞者」は、「共存体」になる。人と自然の関わり方について、さまざまな考察や検証がなされる今、村山の作品は静かに、しかし絶対的な生命力の強さと共にその根源的な在り方を投げかける。
日程
2012年2月12日(日)まで
時間
12時00分~19時00分
休み
火曜休
料金
無料
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