東京、ローカル本屋10

学芸大学、吉祥寺、中野などで見つかる、街の本屋

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東京、ローカル本屋10選

東京に多数存在している本屋。世界一の本屋街、神保町だけでも176以上の古書店が軒を連ね、多様化するニーズに合わせて、あらゆる題材を扱い、独自な進化を遂げている。最近では、アートに特化した独立系書店を目にする機会も増え、装丁や挿画など、デザインの視点からセレクトされた本も人気を読んでいる。ここでは、老舗の名店から分野に特化した個性派ショップまで、電子書籍化や活字離れが進行している今だからこそ知っておきたい、街の本屋を紹介。新刊本や絶版の稀少本、自主制作本、サブカル系、海外の絵本、マガジンのバックナンバーなど、どれも独創性溢れるキュレーションばかり。わざわざ足を運んでみるだけの価値はあるだろう。また作家による展示や半日店長などを通して、客との交流があるのも大きな魅力の1つ。本に囲まれ、紙の暖かみを感じ、お気に入りの1冊を見つけよう。


中目黒『0fr. Tokyo』

パリで人気のブックストア&ギャラリー、0fr.の東京店。パリのオーナー、アレックスによりセレクトされた、レアなアート本や雑誌以外にも、ファッションアイテムや雑貨など、さまざまな商品が揃う。店内には、東京店のアートディレクターであるアーティストK-narfが手掛ける、ギャラリースペースがあり、国内外のアーティスト作品を展示。また元カフェスペースを生かした、カフェ兼バーもあるため、ゆっくりとアートの世界に浸ることができる。

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学芸大学『SUNNY BOY BOOKS』

学芸大学の駅近く、鷹番の住宅地に佇む、わずか5坪の本屋。手書きの「古本」サインと白の外観が目印だ。常時4000冊取り揃えた本は、店内を埋め尽くし、店前まで溢れ出す。扱う書物は主に古本で、料理からライフスタイル、海外文学、美術までと幅広く、入れ替えも頻繁。作家を招き、原画や活版、製本など、書物に関連したイベントも定期的に開催するので、毎回新たな出会いがあるだろう。

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学芸大学『古本遊戯 流浪堂』

学芸大学駅、東横線沿いから少し入ったところにある、古本屋。2000年のオープン以降、厳選された良書とリーズナブルな価格帯でファンを増やし続けている。店先には陳列されたマガジンのバックナンバー、ウインドウにはアート関連の書籍が並び、エントランスからワクワクさせてくれる。店内は絵本をはじめ、さまざまな古書を種類豊富に提供。一見雑多な雰囲気だか、その気取りすぎないところが居心地いい。じっくり時間をかけて、掘り出しものを探したい。

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松陰神社前『nostos books』

世田谷の松陰神社通りにある、オンライン古書店nostos booksのリアル店舗。元八百屋だった店をリノベーションし、2013年8月に誕生した。商店街で一際目立つ、全面ガラス張りのスタイリッシュな店内には、60年代~80年代を中心に、デザインやアート、写真、文学、エッセイなどの出版物が約3000冊並ぶ。個性的な造本やデザインが美しい装丁を探すにも、ぴったりの場所だ。

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代々木上原『Los Papelotes』

代々木上原駅すぐそばにある「街の古本屋」。陳列された本は小説、哲学、芸術、暮らし、散歩、漫画など、馴染みのものからレアなタイトルまで、バランスよく網羅。特集コーナー、マガジンラック、特価箱、100円コーナーなど、きちんと整理されており、値段も良心的なのが嬉しい。かわいい看板犬もいるため、適度にゆるい雰囲気に癒されること間違えなし。

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吉祥寺『トムズボックス』

吉祥寺、カレルチャペック紅茶 店を通り抜けた奥にある、子供も大人も夢中になれる空間。作家にこだわりを持ち、長新太、井上洋介、片山健、スズキコージ、荒井良二などの作品が多く揃う、知る人ぞ知る名店。店内 には、オリジナルの本や絵本作家デザインのオリジナルピンバッジなどがあり、 常備3000冊の絵本が並べられている。壁面はギャラリーとし て、定期的に絵本作家の展示や販売。子どもに戻って、お気に入りの1冊を見つけてみよう。

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西荻窪『旅の本屋 のまど』

西荻窪駅北口の伏見通りにある、「旅」をテーマにした書店。ガイドブックや地図、旅行記以外にも、小説やエッセーなどの関連本も多数提供。新刊本と古本が、ジャンル別に分けられ、並列されているところがユニーク。新たな1冊との出会いをきっかけに、旅行の予定を立てるもよし、旅の想いにふけるもよし。心をより豊かにするヒントがみつかるかもしれない。

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高円寺 『えほんやるすばんばんするかいしゃ』

高円寺のパル商店街から少し入ったところにある、古本屋。絵本をメインに取り扱うため、子どもから大人までが楽しむことができる。絶版や品切れの和書のほか、ロシアやチェコをはじめとした、海外のタイトルが多数揃う。タチヤーナ・マーヴリナやイリヤ・カバコフといった名画家の知れれざる作品、原本ならではの魅力、斬新すぎる色使いやイラストなど、新たな絵本の世界を堪能してみてほしい。

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中野 『タコシェ』

サブカルチャーの交差点、中野ブロードウェイ内にある本屋。まんだらけやHidari Zingaroなどの店舗が集積する3階にあり、自主制作本をはじめ、ミニコミ、私家本、限定本など、一般流通しない出版物を中心に取り扱う。アーティストの展示会、関連グッズのフェア、作家による半日店長なども行う、実験的なスペースだ。入り口には、友沢ミミヨの手書き看板があるので、見逃さないようにしよう。

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千駄木 『bangobooks』

千駄木、根津エリアにある古書店。古きよき昭和の匂いが漂う名作本のほか、文芸誌、写真集、図版集、ハイセンスな料理本などをあつかっている。付近には独特の品揃えで有名になった『往来堂書店』もあり、本屋が充実しているのが嬉しい。通称へび通りと呼ばれる曲がりくねった道を散策しながら訪れてみてはいかがだろうか。

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By タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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