2014年04月02日 (水) 掲載
パフェの定義は国や人により異なるが、日本では背の高いグラスにアイスクリームやフルーツ、生クリームを重ねたものをイメージする人が多いだろう。フランス語で「完璧」を意味する名前の通り、美しさと美味しさを兼ね備えたパフェは、デザートの王者として甘党の心をつかんで離さない存在だ。ここではフルーツを使用したパフェに絞り、老舗のフルーツパーラーから、青果店に併設されたレトロな店、独創性溢れるカフェレストランなど、タイムアウト東京が推薦する15軒を紹介する。どの店も時期により扱う果物が変わるので、季節ごとに訪れて旬の味覚を味わってほしい。※掲載されている情報は2014年3月末時点のものです。
浅草の人気店、フルーツパーラーゴトーでは、数種類の品種を食べ比べることができるメニューがおすすめ。『ペルー産とフィリピン産2種のマンゴー食べ比べパフェ』(1,400円)は、2種類のマンゴーと自家製マンゴーアイスでマンゴーを堪能できるパフェ。柔らかく爽やかな酸味を持つフィリピン産カラバオマンゴー(上段)と今が旬でしっかりとした食感のペルー産マンゴー(下段)をたっぷりと使用。確かな味の違いを楽しもう。
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喫茶店のような店構えのフルーフ・デゥ・セゾンでオールシーズン提供される『フルーツパフェ』(1,500円)は、たっぷりと飾り盛られたフルーツが圧巻の一品。フルーツに囲まれた中心には3種のシャーベットが入り、さらにその下には細かく刻まれたフルーツが埋まっており、最後までフルーツを楽しめる。シェアして食べても十分なほどボリュームたっぷりだ。
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色々食べられるフルーツパフェも良いが、門前仲町のカフェ フルータスでは、ひとつのフルーツを堪能できるパフェを頼もう。『マンゴーパフェ(メキシコ産)』(2,100円)は、大ぶりにカットされたマンゴーが、気をつけて食べないとこぼれてしまうほど、ぎっしり盛られている。バニラアイスに滑らかな舌触りのマンゴーソルベもたっぷり入り、ボリューム十分。果物によっては、チョコレートやキャラメルのアイスクリームが添えられるのも特徴的だ。
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高級フルーツパーラーの代名詞、千疋屋総本店の定番『千疋屋スペシャルパフェ』(1,785円)には季節のフルーツが数種類のるが、どれを食べても納得の美味しさ。フルーツの甘さへの自信からか、たっぷりのった生クリームは甘めだ。食べ進めるとバナナのアイスクリーム、マンゴーのソルベ、バニラアイスクリーム、苺のソースと次々に色々な味が飛び込んできて最後まで盛り下がることなく食べることができる。
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東京駅構内にあるフルーツパーラー、果実園 東京店は、パフェだけでも驚く程の種類があり、迷ってしまうほど。はじめはスタンダードな『フルーツパフェ』(950円)を頼もう。10種類以上ものその時々のフレッシュな果実がグラスから豪快にはみ出る程乗り、フルーツ好きにはたまらない。フルーツの下には生クリームとストロベリー、メロン、バニラなどのアイス、底には大きくカットされたバナナがごろごろ入り、バリューム満点だ。
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銀座の老舗、資生堂パーラーのカフェで提供されるのは、資生堂の美学を感じる洗練されたパフェ。『ストロベリーパフェ』(1,680円)は、酸味のある苺に、濃厚なバニラと、どこか懐かしいミルクたっぷりの苺の2種のアイスクリーム、粒がしっかり感じられるストロベリーソースを、背の高いグラスの底まで詰めこんだ贅沢な一品。苺の魅力を存分に味わえるだろう。
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2012年に閉店したホットケーキの名店、万惣フルーツパーラー出身の職人にによる赤坂のフルフルは、ホットケーキはもちろん、フルーツにも強いこだわりを持っている。『フルーツパフェ』(1,200円)に入る果物は季節によって変わるが、苺、オレンジなどの定番に加え、きんかん、プルーンなどユニークなセレクトも楽しい。中には、アイスクリーム、ラズベリーのソルベ、ナタデココなどが入り、さっぱりとした味わいだ。
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パフェの名店として知られる四谷三丁目駅のフクナガ。人気の理由はなんといっても果物の質の高さ。春先に食べられる『いちごパフェ』(900円)は、甘みのある苺がグラスの中までたっぷり。複数の品種をブレンドした濃い味わいの苺のシャーベット、素朴なアイスクリーム、苺のソースとシンプルながら素材を生かした仕上がり。パフェメニューをすべて制覇するとプレゼントがもらえるスタンプカードもあり、ついつい通ってしまいそう。
『フクナガフルーツパーラー』の詳しい情報はこちら
渋谷道玄坂にある西村フルーツパーラーは、いつも観光客で賑わっている老舗の人気店。とちおとめを使った『ストロベリーパフェ』(945円)は、リーズナブルで1年中食べられる定番人気メニュー。濃厚な苺ジャムとバニラアイスの上には、生クリームといちごシャーベット、そしてたくさんのとちおとめが乗っている。とちおとめに生クリームと苺ジャムをたっぷりつけて、美味しい苺を味わおう。
『西村フルーツパーラー』の詳しい情報はこちら
老舗、新宿高野本店のパフェ専門店では、果物が最も美味しく味わえる仕立てにこだわっている。定番『フルーツパフェ』(1,050円)は、高野の高級フルーツがまんべんなく味わえる。季節によって異なるが、春先はミルクアイス、マンゴーソルベに、苺、マンゴー、パイナップル、メロン、スイカ、キウイ、ブルーベリー、デコポン、ドラゴンフルーツなどが乗る。濃厚なミルクアイスが、果物の瑞々しさ、甘酸っぱさを引き立てた完成度の高い一品だ。
『タカノフルーツパーラーパフェリオ 本店』の詳しい情報はこちら
西武池袋本店の池袋ベリーパーラーの看板メニュー『マンゴーローズブーケのパフェ』(1,800円)は、薄くスライスしたマンゴーを薔薇の花束の様に盛りつけた華やかなパフェ。しっとりと優しい甘味を帯びたマンゴーは、下に待つ生クリームとキャラメルアイスの甘さとも喧嘩せずよく調和する。別添えの酸味の強いパッションフルーツソースをかければ、よりフルーティーで大人の味わいに。下にはダイス状のマンゴーや香ばしいパイ生地も入っていて、最後まで飽きの来ないパフェだ。
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椎名町駅から徒歩1分の場所にある小ぢんまりとしたカフェ・のらが提供する『のらパフェ』(800円)は、手作りシャーベットと季節のフルーツがたっぷり乗ったパフェ。春先に提供された写真のパフェは、りんごやバナナが入った果実感たっぷりのキウイシャーベットの上に、生クリーム、バニラアイス、苺、キウイ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、グレープフルーツなどが乗っている。フルーツの味をそのまま生かしており、甘すぎず気どらない、どこか昔懐かしいパフェだ。
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西小山のたなかは青果店に併設したレトロな趣たっぷりのフルーツパーラー。『イチゴパフェ』(500円)は苺、生クリーム、バニラアイスのみの、余計なものがないシンプルなパフェ。苺の素材が良く、生クリームもバニラアイスもクセがないため、苺の味が引き立つ。アイスクリームの中にも、凍った苺が混ぜ込まれている。一般的なパフェと比べると小さめだが、ワンコインというのはかなり魅力的だ。
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パティシエが営む三軒茶屋のカフェレストラン、ニコラでは月替わりで、季節の素材を使用した独創的なパフェが楽しめる。記者が訪れたときに提供されたのは『桜餡と道明寺のパフェ』(900円)。レンズ豆や道明寺粉の団子が入った汁粉に、マスカルポーネと梅に似た果物ミラベルが入った桜餡、赤もものソルベ、塩キャラメル風味のラングドジャと、一見ミスマッチに思える素材をまとめる手腕はパティシエならでは。盛りつけも繊細で美しい。
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経堂のいちまんは、埼玉加須のいちご、マンゴー農家が運営するカフェ。『ミニ苺パフェ』(700円)は、ねっとりと粘度のあるヨーグルトの上に程よく酸味のある果肉感たっぷりの苺、その上にコクのある滑らかなソフトクリームが乗り、シンプルながらそれぞれの素材の良さが存分に伝わってくる。苺ジャムがかかっているので十分に甘いが、付いてくるコンデンスミルクをかければより甘く懐かしい味わいに。ミニとは言え、1人で食べるにはちょうど良いサイズだ。
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