東京、スープカレー10

下北沢、神保町、八王子など、東京でも食べられる札幌グルメ

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東京、スープカレー10選

スパイスの効いたさらさらのスープに大きな具材が特徴の札幌生まれのスープカレー。1970年代にアジャンタが漢方やスパイスをスープ状にして出した薬膳カリィが発祥とされているが、その後札幌中に拡がり、今や札幌グルメを語る上で書かせない名物となっている。ここ東京でも着実に市民権を得て、店の数は増えている。ベースのスープや、メインの具材、辛さやトッピングなどバリエーション豊富で、自分好みにカスタマイズ出来ることや、普通のカレーよりも低カロリーでヘルシーなのも人気の理由。ここでは、札幌から東京に進出してきた店舗を中心に東京で美味しいスープカレーが食べられる10軒を紹介する。


銀座 札幌ドミニカ

市札幌ドミニカは、店名の通り、札幌に本店を置く本格派。ただ、スープは、基本のオリジナル、トマトのほかに、銀座店限定のとんこつ、豆乳も選ぶ事が出来るので、札幌で食べたと言う人も足を運ぶ価値があるだろう。さらにメインの具材にも銀座限定の『ハンバーグ』(1,100円)を用意。手ごねで仕上げたハンバーグはジューシーで、単品でも十分なほどのボリューム。鶏、豚などのブイヨンに昆布などの和風だしが効いたオリジナルスープを合わせて頂きたい。
『札幌ドミニカ 銀座店』の詳しい情報はこちら



新橋 スープカリィ厨房 ガネー舎

新橋のビジネスマンにも人気のガネー舎は、スープカレーの元祖と言われる札幌のアジャンタの流れを汲む正統派。30種類のスパイスと15種類の漢方を使用している。人気の『とり野菜カリィ』(1,300円)は骨付きのチキンが1本丸ごと入りボリューム満点。辛みはレベルではなく「スペシャルマサラ」、「ガネーの心臓」、「スペシャルオイル」など種類で選ぶ点がユニーク。卓上には、テーブルマサラが備えられ、好みの辛さに調節できるも嬉しい。
『スープカリィ厨房 ガネー舎』の詳しい情報はこちら



神保町 スープカレー屋 鴻

カレー激戦区神田で、スープカレーを出すオードリーは、レトロな洋食屋のよう。供されるカレーもスープカレーの中ではとろみがあり、「洋風スープカレー」といった印象。具材も比較的小さめでスープとのバランスの良い上品な仕上がり。スープは、豚骨ベースの黒と鶏ベースの赤の2種類が用意されているが、おすすめは黒スープのみで提供している『ビーフ』(1,100円/120g)。シチューのように柔らかな牛肉はこの店のカレーにぴったりだ。
『スープカレー屋 鴻 神田駿河台店』の詳しい情報はこちら



水道橋 スパイススマイル

小さなカフェのような佇まいのスパイススマイルでは、スタンダード、豆乳、トマトの3種類のスープが用意されているが、ここでは豆乳を頼みたい。鶏と豚のガラで丁寧に取った出汁に豆乳が合わさった優しいと同時に広がるスパイスの辛さがくせになる。野菜は、にんじん、茄子、ピーマン、串刺しの椎茸や、玉ねぎなど、素揚げすることで甘みをしっかりと引き出している。豆乳でマイルドになるので、7段階ある辛さは、通常より1段階上を選ぼう。写真:『ビーフ野菜スープカレー 豆乳スープ』(1,100円)
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五反田 うどん

五反田のうどんは、札幌系ではない独自路線を貫いている。スープにライスを浸し食べるのが一般的であるが、この店ではスープとライスを味噌汁とご飯のように別々に食べる事を推奨している。はじめはスープを浸したい衝動に駆られるが、徐々に口に残るスパイスの後味でライスが美味しくなってくるはず。はじめてなら『夜すーぷ』(800円)を是非。メインの鶏は注文を受けてから焼かれ、香ばしい。スープはオイリーだが、たっぷりのバジルが味を締めてくれる。
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恵比寿 札幌スープカレー イエローカンパニー

恵比寿にあるイエローカンパニーは化学調味料など添加物を使用せず、出来るだけ北海道産野菜を使用した自然派スープカレーが食べられる。30おすすめは『豚角煮&ベジタブル』(1,250円)。大きくカットされた豚角煮は、特製スパイスで一晩煮込まれ柔らかい。辛さはレベル1から6、圏外から圏外バリ3の10段階で選べるが、脂の甘みがあるので、少し辛めで注文しよう。
『札幌スープカレー イエローカンパニー』の詳しい情報はこちら



早稲田 東京らっきょブラザーズ

早稲田にある東京らっきょブラザーズは、札幌の名店らっきょの姉妹店。スープは、スパイスを強く感じるものではなく、カレーらしさが残る濃厚な味わい。東京限定のメニューパイ包みは、カレーの入った器をオーブンで焼き上げた一品。『3種きのこのパイ包みスープカレー』(1,300円)は、愛別矢部農園産舞茸、エリンギ、しめじがたっぷりのきのこ好きには堪らない一品。たっぷり入ったチーズとパイ生地との相性も良い。
『東京らっきょブラザーズ』の詳しい情報はこちら



下北沢 マジックスパイス

辛いもの好きには、札幌に本店を置くマジックスパイスをすすめたい。透き通るようなスープはきりっとした味わい。『ポーク角煮』(1,030円)は、甘めの味付けの角煮と辛味がマッチ。野菜には、定番のにんじん、じゃがいもの他、大根、いんげんなども入り種類豊富。辛さは覚醒、瞑想、悶絶、涅槃、極楽、天空、虚空の7段階から選べるが、最上級の虚空でも物足りないという人は虚空200、や1日5食限定のアクエリアスに挑戦してみよう。
『マジックスパイス 東京下北沢店』の詳しい情報はこちら



下北沢 スープカレー心

札幌発のスープカレー心は、トマトベースのブイヨンスープを用い、焦がしバジルを浮かべた現在の主流であるスープカレーの下地を作った店とされている。癖のないやさしい味わいのスープは、誰もが親しみ易い定番の安定感。ここは、具材も定番のチキンレッグを選びたい。皮付きのチキンは食べ応えも十分。旭川市永山町の契約農家から仕入れたものを使用した米は玄米、白米から選べるのも嬉しい。写真:『骨付きチキンのスープカレー』(1,200円)
『スープカレー心 下北沢店』の詳しい情報はこちら



八王子 奥芝商店 八王子田代城

札幌生まれの奥芝商店は、行列が絶えず平日でも1時間待ちは当たり前の人気店。スープは、基本のキチンと、プラス100円のエビ、薬膳チキンの3種。薬膳チキンを頼むと、テーブルに運ばれてから大きなミルでハーブスパイスを挽いてくれ、鼻にすっと香りが抜ける。まろやかなチキンスープにスパイスが良いアクセントとなっている。可能なら2人で訪れ、濃厚なエビスープと食べ比べたい。『やわらかチキンと大地の恵み 薬膳チキンスープ』写真:(1,380円)
『奥芝商店 八王子田代城』の詳しい情報はこちら


By 新穂恭久
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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