馬喰町、ご近所ガイド

問屋街からアートの街へ、進化する馬喰町エリアをのんびり散策

馬喰町、ご近所ガイド

日本最大の現金問屋街がある町として知られる馬喰町だが、最近では、空きビルや空き倉庫の跡地に現代アートのギャラリーや、感度の高いセレクト雑貨屋などが多く入居し、「アートの街」としても注目を集めている。JR馬喰町駅の他、都営新宿線の馬喰横山、都営浅草線の東日本橋駅、東京メトロ日比谷線の小伝馬町駅、と隣接する駅がいくつもあり、アクセスが良いのも魅力だ。ここでは、業者向けで「素人お断り」の店が多い問屋街で数少ない小売り対応の店舗から、ランチが自慢のカフェ、昔懐かしい居酒屋まで、のんびり散歩しながら立ち寄りたい15軒を紹介する。


問屋街で買い物するなら

野島タオル

大正15年創業の老舗、野島タオルでは、エステ、ホテル、医療向けなど業務用の商品を中心に、人気の今治タオルなどギフト向けの商品も扱っている。希望を伝えれば、店に在籍する”タオルソムリエ”の資格を持つスタッフが、豊富な商品からぴったりのタオルを紹介してくれるので、手触りを確かめながらお気に入りの一枚を見つけたい。

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傘いち

傘専門店・傘いちは、ビニール傘、長傘、日傘、折り畳み傘と豊富な種類の傘が揃う。どの商品もリーズナブルなので、服に合わせ、普段買わないような思い切った色や柄を選んでも楽しいだろう。ついつい無くしがちなビニール傘も1本89円と安いので、まとめ買いしておけば重宝しそうだ。

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カフェでしっかりランチするなら

フクモリ

馬喰町駅近くのフクモリでは、山形の食材を使用した、料理が楽しめる「カフェ兼定食屋」。メニューは山形野菜の野菜料理、『わんぱくたまご』を使用した卵料理、自家製の豆腐を使った豆腐料理のほか、庄内三元豚、寿幸鶏、山形牛を使った食べ応えのある肉料理まで幅広い。平日は『山形牛100%ハンバーグ』や、『銀鱈の醤油漬け焼き』などの定食メニューが980円で食べられる。

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cafe紅

小伝馬町にある古民家を改装したカフェ『cafe紅』は、靴を脱いで店内に入ると、都心であることを忘れてしまうほどゆったりとした時間が流れている。ランチは『めんたいこドリア』や、『とうふと鶏のひき肉ハンバーグ』など優しい味わいのカフェスタイルの和定食が楽しめる。『キャラメルみたらしパフェ』をはじめ、和のテイストを取り入れたデザートや、テイクアウトも出来る自家製のマフィンやスコーンもおすすめだ。

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最新アートに触れるなら

ラディウム レントゲンヴェルケ

椹木野衣のデビューキュレーションや村上隆、会田誠、小谷元彦など、日本を代表する作家の展覧会を行っていた大森の『レントゲン藝術研究所』を前身とするギャラリー。幾度かの変遷を経て、現在のギャラリー形態となり、「hyper technik」(超絶技巧)、「solid shock」(固体衝撃)、「clever beauty」(怜悧美学)をコンセプトにかかげ、独自の審美眼で選び抜いた美術家の作品を扱っている。

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TARO NASU

那須太郎がオーナーをつとめる現代美術ギャラリーの老舗。眞島竜男、秋吉風人、アントン・ヘニング、ライアン・ガンダーや、写真家では、宮本隆司、松江泰治、高木こずえ、良知暁など、国内外の著名アーティストが所属し、建築家青木淳が手がけた広々とした空間で展示を行っている。

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世界の雑貨を見るなら

deshima

オランダの雑貨専門店。オランダ王室御用達のクラシカルなデザインが人気のガゼル社の自転車をはじめ、気鋭デザイナーによるアクセサリーや陶器、生活小物、かわいらしいパッケージの菓子からアート本まで、幅広いアイテムが揃う。オランダの国民的キャラクター『ミッフィー』の原語書籍も豊富だ。

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MÄRKTE

deshimaと同じビルに入るヨーロッパ雑貨店。ドイツの雑貨を中心に、旧東西ドイツ時代のアンティーク雑貨やヴィンテージのテーブルウェア、ファブリック、工業製品とバラエティ豊かな品揃え。どの商品もキッチュな色彩が懐かしさを感じさせる。目利きのオーナーが流行に流されずセレクトした品々は、使い道が無くてもついつい欲しくなってしまうものばかりだ。

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自慢の一品を味わうなら

イズマイ

フクモリの姉妹店となるブックカフェ。店の看板メニュー『ミートパイ』は、サクサクとした軽い食感のパイ生地と、ジューシーなひき肉のコントラストが印象的な一品。店内の半分を占めているブックストアには、料理本や、写真集、文学など、ユニークなセレクトの本が揃い、商品を読みながらお茶や食事が楽しめるので、ついつい長居してしまいそうだ。

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MARCATO

馬喰横山駅近くにあるライブステージを備えたバー、MARCATOの看板メニュー『浅草バーガー』は、浅草のパン屋『テラサワ』に特注したバンズが、BBQ風の自家製ソースがかかった黒毛和牛のパティに負けない存在感を放つ、パンチのある一品。1300円と少々値は張るが、一度は食べる価値がある。

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何か作りたくなったら

keito

日本ヴォーグ社が手掛ける毛糸専門店。店内にはイギリス、ベルギー、イタリアなどヨーロッパや、南アフリカからセレクトした高品質で個性豊かな毛糸が並ぶ。編み物作家を講師に迎えたワークショップも頻繁に行われているので、編み物初心者もぜひ訪れたい。

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ダルビッシュ

小伝馬町にあるイラン食材の専門店。イラン名産のデーツやザクロジュースをはじめ、煮込み料理の風味付けや、煮出してお茶代わりに使われているドライレモン、コリアンダーやタイムの花の蜜を使ったイラン産ハチミツなど、ペルシャ料理に欠かせない食材が揃う。東京在住歴21年のにこやかな店主「ハサンおじちゃん」とおしゃべりをしながら買い物を楽しもう。

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オーガニックにこだわるなら

starnet

本店を栃木県益子町におく、オーガニックの製品を扱うギャラリーショップ。蜂蜜やコーヒーなどの食品から、陶器、ガラス食器、洋服まで幅広い商品を扱っている。益子内外の職人やアーティストとの出会いから生まれたアイテムは、天然の素材や自然なプロセスを重視し、そのひとつひとつに作り手のこだわりが詰まっている。富ヶ谷の『ルヴァン』と浅草の『粉花』がつくる天然酵母のパンも定期的に入荷するのでそちらもチェックしたい。

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昭和ノスタルジーに浸るなら

佐原屋

馬喰町駅近く東神田にある佐原屋は、昭和の風情が色濃く残る、絵に描いたような大衆酒場だ。つまみは、刺身、焼き鳥など定番のものから、ウィンナーのチーズ焼きといった変わり種まで幅広く、値段も良心的。ホッピーなどチープなドリンクと合わせるのがいいだろう。

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皆楽園

創業昭和24年の老舗中華料理店。「食堂」といった趣のレトロな雰囲気の店内でリーズナブルな上海料理が楽しめる。人気メニューの『上海麺』は、ごわっとした独特の食感の麺と豚、キャベツ、にんじん、キクラゲなどの具材をたっぷりのスープで炒めたボリュームのある一品。八角の効いた煮卵もアクセントになり、癖になる味わいだ。

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By タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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