メルチェリア プルチーナ
2013年01月29日 (火) 掲載
ファストファッションの台頭が著しいここ最近だが、その裏で、ハンドメイドの人気も依然として根強い。近年、問屋街として知られる馬喰町には、選りすぐりの毛糸やボタンを揃えた専門店がオープンし、自由が丘では、インポートのテキスタイルやアンティークレースを集めた手芸屋が賑わいを見せている。自分の気に入ったパーツを組み合わせて作ったアクセサリーやウェアには、既製品にはない"味"と、手作りする楽しさがある。しばらく手芸はご無沙汰という人は、オーナーこだわりの品々が並ぶショップを覗いてみて欲しい。きっと、手づくりへの興味が再熱するはず。そして、クラフト初心者が先ず知るべき、東京都内の大型手芸店も合わせて紹介していこう。
編み物手芸に関する書籍の出版で知られる、日本ヴォーグ社が手掛ける毛糸専門店。イギリス、ベルギー、イタリアなどヨーロッパ、さらには南アフリカからも商品を仕入れ。店内には、一玉500円~3,500円(グラム量り売りもあり)ほどのさまざまな種類の毛糸が、彩り豊かに並んでいる。また、出版社というコネクションの特性を生かし、編み物作家を講師に迎えたワークショップを、週1回以上のペースで店内で開催。好評につき、毎回すぐに満員になってしまうとのことなので、店のウェブサイトもこまめにチェックしてみて欲しい。
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雑貨屋やギャラリーなどが続々出店し、新たなクリエイティブスポットとして注目される馬喰町。そんな街にひっそりとある同店は、主に欧米から集めたアンティークボタンを取り扱っている。オーナー自らが買い付けてきたヴィンテージのボタンは、その歴史も感じられることのできる貴重な品々。価格も手頃なものから数万円するものまで、幅広く扱っている。わざわざ足を延ばしてでも、訪れたい場所だ。
馬喰町の雑居ビルの一室にある店内には、所狭しと雑貨が並び、外国のチロリアンリボンやレース、ボタン、生地などが並ぶ。デッドストック商品も多く、掘り出し物を探すにはまさにぴったりな場所。東欧やロシア、ポーランドから仕入れたアイテムが多く、アンティークのステーショナリーや、ノスタルジックな壁紙など、クラフト好きにはたまらない品揃えだ。店の一角で取り扱っている、国内のアーティストによるデザイン雑貨の作品にも注目だ。
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西武渋谷店にあるクラフトショップ。壁一面、色とりどりの毛糸やリボン、ガラス瓶につめられたボタンやビーズが店内を彩る。鮮やかながらシックな色合いがパリ発のショップらしさを醸し出している。ほぼ全ての商品をごく少量から購入することができ、リボンは10cm単位が基本。シードビーズは量り売りだ。他では見かけないアクセサリーパーツも揃うので自分だけのオリジナルアクセを考えるのもいい。初心者でも参加できる、センスの良いワークショップも頻繁に開催されている。
並木橋を抜けて代官山へ向かう途中にある、ヴィンテージ雑貨と古着の店。オーナー自らががフランス、イギリスなどで買い付けたレースやテキスタイルは、職人が手間隙かけて作った100年以上前のものなども豊富に揃っている。植物や花柄の凝ったレースや、フルーツを象った形ものまで、手の込んだデザインアイテムが多くセレクトされているのが特徴的だ。他にもボタンやリボンなど、かなり古い年代物が多く、眺めていると、ロココの時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえる。
店の外に置かれたミシンと、凝ったディスプレイが目印の代官山にある同店。店内には、ヨーロッピアンテイストのポップなデザインが目をひくテキスタイルが、びっしりと置かれている。年に数回買い付けされという商品は、セレクトにこだわりが感じられ、チロルボタン、レース、リボンなど、ファンシーなデザインのものが多い。アクセントになるアイテムを探しているなら訪れるべき一軒。
店主の飼い犬である"ハイジ"の名前がついた店内には、ハンドメイド雑貨を中心にテキスタイル、ボタン、リボンなど、すべて手作りのぬくもりを感じられる商品が並ぶ。切れ端などは、かなり手頃な価格で販売されているのでおすすめ。アーティスト達によるハンドメイド雑貨の作品を眺めながら、「自分にもできるかも」とついつい思い老けながら商品を吟味してしまう。中目黒駅からすぐなので、こだわりの生地やリボンを探しに立ち寄ってみてはどうだろうか。
日常生活の中で、毎日使いたいものをセレクトしている雑貨をメインに置く店。こじんまりとした店内には、シンプルなデザインの小物が並び、入り口ではかごにいる鳥が出迎えてくれる。セレクトされた商品はどれも選び抜かれたもので、スタッズやピン、クラフトには欠かせないハサミや、もちろんフランスボタンも並んでいる。ちょっとレトロで、大人っぽいデザインの掘り出し物に出会えるだろう。
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他にはないインテリア用品や雑貨、絵本、そしてクラフト商品などが並ぶギャラリーショップ。ヘルシンキに暮らすテキスタイル・アーティスト、オウティから届いた、12色のジャガード織りリボンはここにしか置いていないレアもの。色とりどりのリボンには、1月~12月それぞれの月をモチーフにした伝統料理のレシピが、フィンランドで書かれている。海外アーティストの商品を眺めながら、ボタンやリボンを選ぶのも楽しいだろう。プレゼントにも自分用にも、楽しいアイデアに富んだクラフトを、是非チェックしてみて欲しい。
チェックとストライプ柄のオリジナルリネンが、数多く揃うクラフトショップ。入り口すぐのところに並ぶさまざまな種類のアップリケは、眺めているだけでも楽しい。その他にも、フランスから輸入したボタンや、生地、リボンなど、ひとつひとつ凝ったデザインアイテムをセレクトしている。気軽に立ち寄ることのできるオープンな雰囲気の店内は、創作意欲を掻き立ててくれる。
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カーテン、ソファーカバー、クッション、椅子カバーなどのオーダーメイドをメインにしている同店では、テキスタイル生地を、10cm単位から購入することができる。フランス、イギリス、スペインなどから輸入しているテキスタイルやトリムは珍しいものが多く、そのまま部屋に飾るだけでもインテリアのポイントになるほどだ。トランプ柄など、珍しいインポートテキスタイルは、眺めているだけでも楽しい。世界各国のテキスタイルをコレクションしてみてはいかがだろうか。
「ヴィクトリアンスタイル」をテーマに、イギリスを中心に、オーナー自らが年に2回買い付けを行っている。アンティークおよびデッドストックの針、レース、リボン等などが取り揃えられている。レアなアンティークのピンクッションや、1800年代に作られたかなり古いアイテムも数多く並んでいる。ヴィクトリアン調のリーズナブルなハサミは種類も豊富で、店でも特に人気が高いそう。バスケットタイプの手芸用ケースなど、ちょっとした小物も見ていて楽しい。
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渋谷でこだわりの生地を探しに行くならここ。服飾関係者も御用達という人気の秘密は、服地からインテリア地まで幅広い品揃えにある。その他にも、スパンコール、シルク、ラメ、フリンジ、チロリアンテープ、ビーズなどの服飾小物も豊富に取り扱っている。季節によって入れ替わる、お買い得商品が積まれている、店頭のワゴンも見逃せない。
クラフトを語るべくして外せないのが、新宿アルタそばにある、手芸用品と布地専門店オカダヤだろう。通りを挟んだ向かいには、生地館と服飾館がある。服飾館は地下1階から7階まで、ボタンや毛糸、レース、ビーズ、ラインストーンなどクラフト製品のほか、舞台用のコスメ、ウィッグ、インナーウエアまで、ありとあらゆるアイテムが揃う。生地館にはコットン生地、衣装生地、裏地、特殊生地などがあり、テキスタイルアーティストによる新作も見どころ。
日暮里東口前の大通り、通称『繊維街』にある生地の卸センター。5フロアからなる店内は、天井から床まで、膨大な生地で埋め尽くされている。生地が安く手に入ることでも知られる同店の1階は、終日賑わいを見せる"激安フロア"。1メートル/100円のコーナーにも、さまざまな柄や素材の生地を置いている。2階から5階までは、ニットやコットンなど生地別にフロアが別れている。また、すぐ近所にビーズ類を扱ったノーション館、小物などを揃えたインテリア館など別館も軒を連ねている。
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