パブリックアイ 第10

月城七羽(22)東京ビッグサイトGEISAI#14にて

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パブリックアイ 第10回

月城七羽 画商

不思議の国からやって来たアリスですか?

月城:名古屋からやって来たアリスです。

GEISAIに出展するのは何度目ですか?

月城:初めてです。

今回はどうして出展しようと思ったんですか?

月城:もともとこの東京ビッグサイトに馴染みがあって。というのも、2年くらい前からコスプレをやっていて、ここで開かれているコミックマーケットに参加したりしていました。Fateというゲームのキャラクターをやったり、それから初音ミクをやったりもしています。大好きな声優さんたちのライブが開催されたりもして、東京ビッグサイトって、私にとっては夢の場所なんです。だから、アニメというジャンルに限らず、芸術のイベントが開催されるのを知って、夢の場所に出演できるなら、自分もやってみたいと思ったんです。

アートは月城さんのお仕事なんですか?

月城:職業は画商です。両親が画商をやっていて、一緒に働いています。

画商として、今日GEISAI#14を見てまわっての感想はどうですか?

月城:やはり個性が強い作品が多いですね。 私の作品に関して言うと、もともと日本のオタク文化っていうのは、日本人からは偏見の目で見られがちなんです。逆に海外の人は尊敬の目で見てくれて、一緒に写真撮ってほしいとか、すごいと言って興奮してくれるんですよね。だけど、日本人からは気持ち悪い、と言われたりすることもあります。やはりそういうのは悲しいので、どうにかして偏見の目を緩和したいなと思ったんです。アリスとか、昔から知っている物語なら、世界観に入りやすいかなと思い、コスプレというオタク文化と、多くの人が慣れ親しんでいる物語を融合させて、わかりやすくしてみました。
それでも近寄りがたいかなと思っていたんですが、案外近くで見ていただけて。今回参加して、本当に良かったと思います。

画廊に立っている時もコスプレしているんですか?

月城:その時々です。父親は仕事なのにそんな格好をしてはいけないと嫌がるので、スーツを着たりすることもありますが、母親はその方が画廊のウリになると言うのでコスプレで仕事をしたりもしています。

東京に来る時に、必ず行く場所はありますか?

月城:秋葉原には必ず行きます。メイド喫茶が好きで、いつか自分でもやりたいと思っているんですが、東京は本場のメイドさんたちがいるので、いつも行って刺激を受けています(笑)。

さらに“七羽さん”から

「衣装着て、メイクして、ウィッグかぶるだけなので、どんなコスプレでも1時間もあれば完成します」

「コスプレのイベントで、何百枚も写真に撮られるので、ポーズを作るのは得意です」

「やはり、東京はアートの中心です」

テキスト 東谷彰子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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