若きデジタル写真家たちの、新しい登竜門

新たな才能を発掘するサロンスペース『アインシュタインスタジオ』による、ユニークな試み

若きデジタル写真家たちの、新しい登竜門

フォトギャラリー:EPC(EINSTEIN PHOTO COMPETITION)はこちら

ユニークなギャラリスト/キュレーター八木沢俊樹の新たな試み

2004年、東京都新宿区西落合に現代美術専門のギャラリー『ギャラリーカウンタック』を開いた八木沢俊樹は、まるでロンドンの大暴動で破壊されても不屈の精神で復活しようとしているインディレーベルのように、熱さみなぎるユニークなギャラリストとしてこれからの日本のアート界になくてはならない逸材。そんな彼が、新たな才能を発掘するサロンスペース『アインシュタインスタジオ』(野口一将が建築設計)のクリエイティブディレクターに就任し、エンターテイメントデジタル時代に対応した新しいフォトコンペティション『EPC(EINSTEIN PHOTO COMPETITION)』をスタート。このEPCを無理矢理『エピック』と読ませてもらえば、これこそ、次の時代を作る写真作家を見つけ出すスター誕生の生現場なのかもしれない。


雑誌編集者から現代美術家、評論家まで個性的な審査員たち

審査員も個性的で面白い。雑誌ブルータスの元副編集長である鈴木芳雄、現代美術家の花代、『フォトグラファーになるには』(ぺりかん社・飯沢耕太郎氏と共著)を書いた美術ライターの山内宏泰、美術手帖編集長の岩渕貞哉、そして日本・韓国・中国でリリースしているファッション&カルチャーマガジンDARIZINE編集部、そしてタイムアウト東京の副編集長でありSomeone's GardenのADでもある西村大助(つまり僕です)。


今のデジタルフォトグラファーたちと、彼らの作品

すごく沢山の作家が参加した今回の第3回コンペティションを見ていると、回を重ねるごとにクオリティもアップしているように思われる反面、1枚の画面の中だけで表現することの難しさも感じられる。もちろん、すべては創造する楽しさを知っているものだけの特権であり、そこには無限の可能性を感じることができた。

選び難いほど素晴らしい作品の中から、西村大助賞(と勝手にネーミング)と、タイムアウト東京賞という2つの観点から選ばせていただいた。ちなみに僕が大賞に選ばせていただいたのは、野津原 可那さんの作品『月面遊戯』。 地デジ化が始まり、スペースシャトル計画が幕を閉じ、震災や、ロンドンの暴動など、今でも悲しい出来事が続いている、2011年。後から考えれば人類史上重要なターニングポイントになっているかもしれないし、なってないかもしれないが、とにかく、1年の半分を迎えた今、若い才能が表現した“ゲイジュツ”写真でもみながら振り返ってみてはいかが?

ちなみに、次回の審査員は、また凄い…。カリスマ先生志茂田景樹やら元祖アートディレクターの中島英樹やら、ジーンズメイトでも知られるユトレヒトの江口 宏志なども審査員で参戦するというので要チェック!!

過去の受賞作品、フォトヤラリーはこちら


EINSTEIN PHOTO COMPETITION VOL.4


申込
開始:2011年8月8日(月)
締切:2011年10月19日(水)

審査発表
 2011年10月29日(土) 18:00-19:00
展示審査及び、出展者交流会参加者のみ入場可能
UST及びTwitter上でも生中継

審査員
志茂田 景樹 (芸術家) twitter.com/kagekineko
中島 英樹(グラフィック・デザイナー)
江口 宏志(ユトレヒト)
西村 大助(タイムアウト東京副編集長/Someone's Garden)
岩渕 貞哉(美術手帖編集長) twitter.com/iteiya
DARIZINE編集部(ビジュアルマガジン)

応募情報など、詳しくはこちら

テキスト 西村大助
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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