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ブラジルを代表する建築家、オスカー・ニーマイヤーの展覧会。1987年に世界遺産登録された首都ブラジリアは、都市が建設されて40年未満という、当時の世界遺産としては異例の若い都市だった。ブラジル建国以来の課題であった首都機能の移転を果たすべく、ニーマイヤーの師ルシオ・コスタがマスタープランを描いたブラジリアの、ほとんどの建築を手がけたのがオスカー・ニーマイヤーだ。ル・コルビュジエの都市計画理論を忠実に再現したにも関わらず、同都市は、車中心で人の住みづらい「世紀の失敗作」とまで言わてきた。特に、同じくブラジルの都市計画で、ヒューマンスケールに配慮された成功例とされるクリチバと対比され酷評されてきたブラジリアだが、近年では再評価の気運が高まっている。ニーマイヤーの一見奇抜な建築群は、過酷な気候にも空調なしで対応できる地下空間を積極的に活用するなど、実はサステナビリティについて考え抜かれているという。何もなかった荒野が、半世紀をかけて人と緑の溢れる都市空間へと変貌したという事実が、何よりもブラジリアの魅力を語っている。104歳で大往生を遂げた、偉大な建築家の軌跡をたどる好機だ。
日程
2015年7月18日(土)~10月12日(月)
時間
10時00分〜18時00分(7月~9月の金曜日は21時まで)
※入場は閉館の30分前まで
休み
月曜日(7月20日、9月21日、10月12日は開館)、7月21日(火)、9月24日(木)
料金
一般1,100円
大学生、専門学校生、65歳以上800円
中学生、高校生600円
小学生以下無料
電話
03-5245-4111
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