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2009年より「蝋燭能」として屋内で開催されていた同イベントだが、今年は7年ぶりに野外で舞われる薪能ということで期待が寄せられている。演目は、山麓の秘境で老いることを知らず暮らす童子が、軽やかに舞う姿が美しい能『菊慈童 遊舞之楽(きくじどう ゆうぶのがく)』にはじまり、狂言『鬼瓦』、能『巴』と続く。『鬼瓦』は、寺社の鬼瓦の表情が妻と似ていると、郷愁に誘われ嘆く大名がユーモラスな演目。愛妻の顔立ちをひとつひとつ鬼の形相になぞらえる様子に、滑稽さと同時にほのぼのとした温かみが感じられ、狂言らしい人間臭さが魅力だ。平家物語にも登場する女武将、巴御前(ともえごぜん)に題をとった『巴』は、前場で登場した人物が後場でこの世ならざるものとして現れる複式夢幻能の名作。愛人の木曾義仲の死に添い遂げられなかったことを悔やむ女の、静かに激しい情が胸を打つ。能の言葉に慣れない人でも、満足できる内容だろう。
なお、雨天時は昨年までと同様に台東区立浅草公会堂での開催となる。チケットは7月15日(水)より『チケットぴあ』、『東京文化会館チケットサービス』、台東区立浅草公会堂などで販売される。
日程
2015年9月8日(火)
時間
開場17時00分、開演17時45分(21時終演予定)
※15時30分より入場整理券配布
料金
5,000円(全席自由)
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