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牛込柳町の名居酒屋として愛され続ける「つず久」は、カウンタ—8席に小上がり8席という非常に小さな店。独特のギャグセンスと柔和な笑顔、そして確かな腕をもつ大将と、いつもハキハキよく通る声で気持ちのいい客さばきをする女将の名コンビが営む人気店だ。店内には、大将のギャグが光る品書きがびっしりと貼られ、そのギャグやとんちを解析しつつ注文するのが楽しい。ここを訪れたら、まずはその日のおすすめ鮮魚の『刺盛り』を。また、イクラと長ネギがたっぷり入った特製の『玉子焼き』は、卵のほんのりした甘みとイクラの塩気がよく合う一品で、酒のアテにぴったり。入り口脇にある炭床で、野菜や旬の魚をあぶってくれるのもうれしい。特におすすめは、味噌をつけて食べる『焼き茗荷』や、鰹節と醤油で食べる『焼きゴーヤ』など。いずれも箸休めに最適だ。そして〆には是非『わさび飯』を。小さな釜で炊き上げるご飯に、すりたての山ワサビをこんもりと載せ、醤油をたらり。よく混ぜてから、焼き海苔を散らして頬張れば、鼻腔をワサビの辛味と香りが駆け抜け、一気に涙が吹き出すこと請け合い。辛さで一瞬頭の中が真っ白になるが、その鮮烈な味わいは酒を飲んだ後の〆にピッタリ。隣り合わせた客とともにむせび泣き、知らない人同士でも妙な連帯感が生まれるのもまた、この店の魅力のひとつ。小さい店なので、予約して訪れるほうが安心だ。
東京都新宿区市谷柳町8
アクセス都営大江戸線『牛込柳町』駅 徒歩3分
03-3268-6467
17時00分~24時00分
休み日曜日
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