賛否両論

恵比寿と広尾のちょうど中間あたり、住宅街にある日本料理店。テレビ出演やメーカーとの共同商品開発などで大忙しの笠原将宏の店。営業は夜のみで、6,300円のおまかせコースが中心だが、遅い時間であれば酒肴5品のコースや、アラカルトの注文にも応じる。先付けからはじまり、お造りや椀ものなど計9品から成るコースは、少しひねりを効かせたアレンジが特徴的。たとえば、皮目を炙った青魚の造りに松茸の風味を抽出した“松茸醤油”を合わせるなど、アイディアフルな仕立てが目立つ。食後のデザートは、手書きメニューから3種類を選ぶスタイルが甘いもの好きにはうれしい。カウンター主体だが、個室もあり。カジュアルで親しみやすい日本料理を楽しみたいならおすすめだが、同じエリアであれば、真摯な味わいの日本料理をほぼ同価格のコースで堪能できる『魚豆根菜やまもと』を推す。まさに“賛否両論”あるという点では、店名に嘘がない。