2013年09月25日 (水) 掲載
少しずつ涼しくなり、秋の訪れを感じるこの頃。新しい服を買いたくなったり、新しい趣味を見つけたくなったり、物思いに耽ってみたくなったり。新宿ならそんな欲求もすべて満たしてくれることだろう。最終回となる今回は、定番の駅ビルからはじまり、ヨーロピアンな魅力溢れるコルセット専門店、看板猫のいるレトロな喫茶店など、これからの季節を楽しむのにうってつけな5つのスポットと、食欲の秋に火をつけるような伊勢丹新宿店のグルメイベントを紹介する。
※本企画を同時展開しているISETAN PARK net版も同時公開中。
新宿駅南口、パークホテル向かいにあるビルの一室にショップを構えるコルセット専門店。店内はヨーロピアン調のインテリアで統一され、妖しげな雰囲気が漂う、耽美な世界観が確立されている。店で扱うコルセットは9割がオリジナルの商品で、日本で日本人の体型に合わせ作られている。オリジナルプリントのタイツも14種類あるので、コルセットと組み合わせて楽しむことができる。そのほか、アンティーク雑貨や、個人作家の手によるアクセサリーの委託販売も行っている。。ティーサロンが併設され、昼はカフェ、夜はバーとして、ドリンクやパティシエ手づくりのスイーツを提供。アンティーク調のソファに腰掛けて店内を眺めながらくつろぐことが出来る。
新宿五丁目東交差点そば、パークシティイセタン1の裏手にある喫茶店。1978年創業の歴史を物語るレトロなソファやアンティーク家具が並び、靖国通りの喧騒から一転、新宿でゆっくりとコーヒーを味わうことができる知る人ぞ知る穴場だ。店の中央には大きなコーヒーメーカーが置かれ、アルカリイオン水で淹れる水出しコーヒーを一滴ずつ抽出している。『オムライス』(800円)や『ナポリタン』(720円)など洋食メニューを提供し、サービスでデザートのバナナとスナック、それに淹れたてのコーヒーが付く。昼は11時30分のオープンと同時に、リーズナブルでボリュームのあるランチを求める客がひっきりなしに訪れる。夜も閉店の23時半まで、カップ片手に店内の漫画(80、90年代のアイドルの写真集も膨大な数を揃えている)を読みふける人や、食後の談話を楽しむ人で賑わいを見せる。御年17才という看板猫ゴエモンを横目に、穏やかな新宿の夜のひと時を味わって欲しい。
新宿西口の中古カメラ専門店。扱う商品はほぼ全てが持ち込みによる委託販売品で、販売期間を2ヶ月に設定し、期間内に売れなければ、値を下げるというシステムを取っている。店内には発売間もない最新機種から、二眼レフカメラなどヴィンテージのものまで幅広いカメラが揃っているおり、ちょっとした博物館のようで、眺めているだけでも楽しい。また取扱説明書も数多く保管されており、閲覧、コピーが可能なので、古いカメラの扱いに困った時にも訪れたい。店内にはジャンク品と呼ばれる不具合がある商品も多数あり、主に分解して部品を使用する目的で販売されているが、1050円から販売しているので、運試しと思って気に入ったカメラを購入し、写真を撮ってみるのもいいだろう。フィルムカメラの魅力に目覚めるかもしれない。
新宿西口、小田急ハルクの1階に店を構える昭和23年創業の老舗和菓子屋。自家製のもちもちとした食感の白玉と自家製あんを使用したあんみつや、田舎しるこなどの甘味からさば味噌煮などの定食メニューまでメニューは豊富だが、外せないのはどら焼き。藤子・F・不二雄が通ったことから、ドラえもんのどら焼きのモデルとも言われている。厚手の皮はしっかりとした食べ応えで、最近もてはやされるもちもち、ふわふわ食感を売りにしたどら焼きとは一線を画している。自然な甘みの粒あんも水分が少なくぽってり。定番を極めた味わいだ。『小どら焼き』(180円)から『特大どら焼き』(2680円)まで4つのサイズが用意されており、『特大どら焼き』は20cmはあろうかというまさに漫画に出てきそうなビジュアル。ケーキのように大勢でシェアして食べるのも楽しいだろう。店内で食べるなら甘さ控えめなフレッシュな生クリームがたっぷり入った『生クリーム入りどら焼き』(790円)もおすすめ。
新宿駅直結のショッピング施設。LUMINE1LUMINE2の2棟に200を超えるショップとレストランが入る。店舗の入れ替えやリニューアルを頻繁に行い、国内外の人気ブランドが次々にオープンすることで、常に新しい魅力を提供している。中には伊勢丹のプロデュースするコスメセレクトショップ、イセタンミラーも入店。様々なブランドの商品がコンパクトにまとまり、気になる商品を自由に試すことができる。デパートのようなカウンセリングも受けられるので、伊勢丹は緊張してしまうという人も気軽に利用したい。ニューヨークの人気店サラベスの日本初の店舗をオープンするなど、飲食店も抜かりない。買い物に疲れたときに一息つけるカフェも館内のあちこちに点在。バラエティに富んだレストランは、味だけではなく空間づくりにもこだわっており、時間を気にせずゆったりと食事を楽しむことが出来る。平日仕事帰りにも買い物が出来るようファッションフロアが22時まで営業しているのもありがたい。
タイムアウト東京がリコメンドする、伊勢丹新宿店で今しかできないこと
地下の食品フロアにあるイートインコーナー、キッチンステージでは、2~3週ごと代わる様々なジャンルの人気シェフや、料理研究家の考案したオリジナルメニューを提供。目の前のオープンキッチンでは、各シェフから直接手ほどきを受けたキッチンステージ専属シェフが調理した出来立てを味わうことが出来る。食べたメニューのレシピも配られるので、シェフの手さばきをよく観察して自宅での再現に挑戦したい。9月25日からは、門前仲町のイタリアンの名店、パッソ ア パッソ有馬 邦明シェフによる「“香り”で愉しむイタリアン」をテーマにしたコース料理が楽しめる。有名店の美味しさの秘訣を知る絶好のチャンスをお見逃し無く。
『キッチンステージ』本館 地下1階
【バックナンバー】
■新宿でしかできない101のことVol.1
■新宿でしかできない101のことVol.2
■新宿でしかできない101のことVol.3
■新宿でしかできない101のことVol.4
■新宿でしかできない101のことVol.5
■新宿でしかできない101のことVol.6
■新宿でしかできない101のことVol.7
■新宿でしかできない101のことVol.8
■新宿でしかできない101のことVol.9
■新宿でしかできない101のことVol.10
Copyright © 2014 Time Out Tokyo
コメント