2009年09月27日 (日) 掲載
ギャラリー 創造する都市の粋
東京の現代アートの世界は動きが激しい。このガイドが印刷にまわるころには、六本木にいくつかの新しい重要画廊が、およそ1,000ある首都のギャラリーに加わっているはずだ。熊研吾デザインのサントリー美術館(http://www.suntory.com/culture-sports/sma/) が、新しい東京ミッドタウンで日本の伝統的工芸品や財宝のコレクションを展示する。ミッドタウンでは、21_21 Design Sight (http://www.2121designsight.jp) が三宅一生をディレクターに迎えて、デザインのリサーチセンター兼展示スペースとして有望だ。最も意義深い新しい出来事は国立アートセンター(TEL : 03-6812-9900 HP : www.nact.jp)の完成に違いないだろう。国際的ギャラリーから広範囲の作品を借り受けて展示する14,000平米の展示スペースで、芸術への唯物主義の影響に焦点を当てた展示でこけら落としだ。
アート愛好家にとって好都合なのは、東京の有力ギャラリーがまとまった場所に集まっていることだ。銀座には小スペースのさまざまな画廊が勢ぞろいしているし、東京駅からほど近くあまり目立たない清澄地区には「シュウゴアーツ」、「タカ・イシイギャラリー」、「ヒロミ・ヨシイ・ギャラリー」、そして大きな影響力を持つ「トミオ・コヤマ・ギャラリー」を擁した、著名画廊のコンプレックスがある。かつては“低俗”地区としても知られていた六本木は、今やアート愛好家にとって最高の場所の一つへと変ぼうしている。このの新規スペースの傍らには、いつ見ても見栄えのよい森美術館もある。表参道付近には、白亜のギャラリアビルに「Art-U Room」、「プロモアルテ」、「ギャラリーGan」があるし、また近所の「ギャラリー360°」や「スパイラル」も興味深い場所と言えるだろう。
メトロポリス、新聞の週刊芸術面にリスティングが掲載されている。ジャパンタイムズは木曜日、インターナショナル・ヘラルドトリビューンは金曜日、デイリー読売は土曜日だ。それに季刊の東京ジャーナルがある。チェックすべきウェブサイトは、TAB (http://www.tokyoartbeat.com) やリアル東京(www.realtokyo.co.jp/english)だ。リアル東京は、東京のアートシーン専門の最初の英字雑誌Art-itをやっている人たちだ。商業ギャラリーの大手は、「New Favorite」と題した主要現代アート展示会の案内パンフレットを隔月で発行し無償で配っている。 以下に挙げたギャラリーの多くは展示がある時だけ開くので、事前に電話かオンラインで確認をするのが良い。
Tokyo City Guide (Edition 5)から翻訳、編集
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