2010年03月05日 (金) 掲載
桜をテーマにしたスイーツや桜餅、花見スポットの話題あふれる季節になったものの、東京の多くの桜はまだ固いつぼみのままだ。都内の桜の開花は、3月21日と予想されている。それまでの間、美しく桜を見ることができる場所を確認しておきたい。ここでは、都内で“桜通り”と呼ばれている並木道を紹介する。正式名称か愛称かの違いはあるものの、桜が美しくなければ、そうは呼ばれないはずだ。逆に、同じ桜通りと名付けられていても、それぞれが個性をもっており、見比べるとなかなか面白い。歩道を歩きながら、ゆっくり眺めてもいいし、車で通りフロントガラスに花びらが積もる様子を見るのもいい。満開になったら、桜通りと呼ばれる並木道を訪れてみて欲しい。
銀座1丁目交差点から、銀座インズへと抜ける約250メートルの通り。この並木道には、50本のピンク色のヤエザクラが咲き、人々の目を楽しませている。買い物客で混雑する銀座のわりにあまり知られておらず、桜の隠れ名所とも言われている。
アクセス:東京メトロ銀座線『銀座1丁目駅』
東京駅八重洲北口から茅場町まで続く、約1キロの並木道。この地に最初に桜が植えられたのは1936年のこと。その後、戦災で焼失してしまったものの、1956年に再び植樹し、『さくら通り』と名付けられた。小さな通りに咲き乱れる169本の桜の下を通ると、別世界に来たような気分になる。不思議な並木道だ。
アクセス:JR『東京駅』八重洲北口
かつては駿河町通りと呼ばれていた通りに桜を植え、改名されて『江戸桜通り』が生まれた。植樹されたのは2005年ととても新しい並木道のため、まだ桜の木は決して大きくない。しかし、国の重要文化財である三井本館、日本橋三越本店の間にあり、西洋的な建築物との対比が美しい。今後が楽しみな桜通りである。
アクセス:東京メトロ半蔵門線『日本橋三越前駅』
葛飾区役所の東側の通りに植えられた約130本のソメイヨシノが、きれいなアーチを作る。夜桜も楽しむことができ、満開となる4月上旬には、毎年『かつしか さくら祭り』が開催される。
アクセス:京成線『京成立石駅』
国立駅前の大学通りをずっと奥に行ったところにある、東西に伸びる通りが『国立さくら通り』だ。大学通りと共に、桜の名所として有名だ。約2キロの間に195本の桜が植えられ、満開時には美しい桜のトンネルの中を通ることができる。
アクセス:JR南武線『矢川駅』、『谷保駅』
開通は1956年。約1キロの距離に約180本のソメイヨシノが植えられ、桜のアーチを作っている。樹齢60年ほどの木が多いため、成長しすぎて路面が歪んでしまったり、車道に根がはみ出してしまったりと問題もあるようだ。しかし、住民からの愛着は変わらず、満開時に多くの見物客で賑わう。
アクセス:京王線『府中駅』より徒歩5分
府中市府中町1丁目、2丁目から寿町1丁目、2丁目
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