Twitter, faster than earthquakes
2011年08月29日 (月) 掲載
先週、米東岸のヴァージニア州で発生したマグニチュード5.9の地震を受けて、「Twitterは、地震よりも早い」と謳った動画がリリースされた。少々不謹慎な印象を受けるかもしれないが、ある意味では、日本人はこの“現象”を既に体験しているので、周知の事実とも言える。
3月11日に大地震が日本を襲ったときも、Twitterでは多くの人々によって被害状況が伝えられ、一番活躍したメディアとなった。今でも、その瞬間のことをよく覚えている。日本人の同僚とともに、地震をやり過ごそうとしていたその瞬間、自分のiPhoneを見てみると、東北地方の津波についてのリアルな現場からの声(叫び声など)が届いており、「津波が近づいている」という言葉が書かれていた。しかし、NHKが1時間後にウェブサイトで津波の映像を流すまでは、誰もその言葉を信じるものはいなかった。
もちろん日本の携帯電話やスマートフォンなどでのサービス『ゆれくる』(itunes.apple.com/jp/app/id398954883?mt=8)といったアプリをはじめ、Twitterよりもずっと先を行っているものがあるのは間違いないし、それらを使えば、地震が到達するよりも早く避難することも可能にはなっている。
僕自身の経験から言えば、アラーム音が鳴り響くと、急いで近くのテーブルの下に飛び込んだり近くの出口へ走ることよりも、まずは立ち止まって周囲で何が起こっているのか確認してしまう。だけど次に大きな地震が発生したら、このビデオに出てくる“本を読んでいる男性”のマネをするようにしよう。間違いなく、3月11日の朝にのんびりコーヒーなんて作っていた僕らなんかよりは、生き残る可能性は高くなるのだから。
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