日本を襲う!台風6号『マーゴン』

窓を閉めて、超大型台風の動きに気をつけろ。

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日本を襲う!台風6号『マーゴン』

Typhoon Ma-on. Image by JMA

今週ビーチに遊びに行くつもりだったり、 東京都でハイキングしようと思っていたら、天気にはよく注意した方が良いかもしれない。 なでしこジャパンの素晴らしい勝利で街中が興奮していた裏側で、日本の気象庁の人々はモニターに釘付けになりながら、三日前に公式に「台風」だと確認された超大型台風『マーゴン』の動きを、汗を流しながらじっと追いかけていた。

144mphという強風を記録したマーゴンであるが、19日午後3時には日本に上陸するとも言われている。上の表にも示されている通り、この台風は現在のところ、四国の高知県南西部を目指してまっすぐ突き進んでいるようだ。予想によると、この後北東方面に進路を変えるのでは、と言われている。東海岸の人たちは特に(大東島付近は12メートル級の) 高波に要注意 とNHKニュースでは流れており、日本全体でも大雨注意報が出されている。

台風マーゴンが今朝から西日本を襲い始めているが、日本気象庁は、九州、四国、近畿、そして東海地方に対して警戒情報を発表している。詳しい情報はこちら。 警戒が出されているあいだは、くれぐれも海岸線や河川には近付かないようにしてほしい。

台風マーゴンの現在の状況



日本中に住んでいるタイムアウト読者から送られてきた情報をもとに、マーゴンの現状をお伝えする。もしも、何か情報をお持ちの方がいたら、ビデオでも文章でも写真でもかまわないのでタイムアウトのツイッターFacebook または編集部までメールで教えてほしい。送られた情報は、タイムアウトの記事のスタイルで編集され、このページで掲載されるのでご理解を。

7月19日(火)

9:15am: 千葉県沿岸からの情報。 @Darrell_Nelson のツイートによると、「まさに台風という感じになってきた…。風が荒れ始め、雨も少しづつ強くなっている。本当に直撃したらこれではすまないと思うけど…」。Darrellが吹き飛ばされないぐらいの強い傘を持っていることを願うよ。きっとすぐに必要になりそうだよね。

9.00am: またまた福岡からの情報。デヴィッド・エバンスは「空は曇っているけれど、台風は福岡を直撃はしなかったんじゃないかな」と語っている。彼はこのように言っているが、九州の東沿岸地域、別府にある立命館アジア太平洋大学にいる彼の同僚の場合、今日の授業は延期にしたという(学生さんがこれを見ていたら、1、2時間目は休講なので要注意)。

ANNニュースによると、台風『マーゴン』は、比較的被害は少なく九州を離れ、現在は四国へと近付いているという。添付したイメージを見てもらえば分かるように、四国と近畿地方は800mmの雨が降るらしい、今日のところ…。その周辺地域の場合は、250mm程度の雨が予想されている。


6.15am: 今朝になって、マーゴンは東京にも少しづつ影響を及ぼし始めた。雨も強く振り、風も激しくなってきている。ただ、気象庁によると、台風はゆっくりと北上しながら弱まり始め、熱帯低気圧を分類する「シンプソン・スケール」の第2種(154~177kmph)ぐらいの強さに落ち着き、そのまま本州にも上陸するという。

7月18日(月)

5.30pm: マーゴンを写した2枚の驚くべき写真が @ebtokyoさんから送られてきたので紹介する。以下に貼付けた写真には伊豆半島を弄んでいるマーゴンの姿が。2枚目の写真のカップルに、早く逃げないと今夜を過ごすテントごと大変なことになってしまうということを誰か言ってあげて欲しい。





4.50pm: 今日の正午に毎日デイリーニューズ(毎日新聞英語版)に掲載されていた記事によると、 台風六号は南大東島を通過中 だという。沖縄県の大東島を時速25kmの速さで通過しているようだ。台風の目は大東島の300キロ圏内を通過したと思われる。

どこかから送られたYouTubeのリンクを見ると、東京の約180km南に位置する三宅島に巨大な波が上陸している姿が映されている。このビデオは今日の早い時刻に撮影されたものだと思われる。



4.00pm: @keikoayabe さんが教えてくれた、便利な日本のウェブサイトDigital Typhoonでは、英語と日本語で、かなり科学的な方法で台風の位置や移動経路をモニタリングしているようだ。まあ、僕らの実況のやり方は、 @Maethelwineが広島からつぶやいているように、「ピッチャーで Hurricanesでも飲みながら、明日は休みにならないかな…なんて考えてるよ」って気持ちと同じなんだろうな。

3.30pm: 今思い出すと、タイムアウト東京の編集者が、4年前に長崎県の大村に台風が上陸したときにそのド真ん中にいたことを思い出す。「電車が台風のために止まりました、とアナウンスが流れている駅に取り残されていた。しょうがなくタクシーに乗り込み、安いホテルまで運んでくれと頼んだことを覚えている。そしてオンボロのホテルに到着して周りを見渡すと、宿泊客は僕一人だけで、台風の為にスタッフもほとんどいなくなっていたんだ。案内人は素早く僕のチェックインを済ませて、僕も走って帰らないといけないんですって謝っていたのを思い出すよ。彼は帰り際に、このホテルは台風のあいだは停電になる可能性があるから注意してください、と言い残していった。それが朝の3時の出来事だった。」

「その台風はそれから一時間後、4時に街に上陸し、港は薄気味悪い暗闇に覆われ、ホテルの廊下には幽霊列車のようなゾッとする風が吹き抜け、今にも落ちそうなぐらい、窓をガタガタを揺らし続けた。そしてほどなく、ホテルの電気は落ちた。ベッドに座りながら、じっとラップトップコンピューターのバッテリーを眺めていた。もうそこしか光っているところがなかったから。午後5時半になるまで真っ暗な部屋の中で、台風は激しく金切り声をあげていた。次の朝に太陽が昇るまで、その威力は弱まることはなかった。僕の人生で最も恐ろしい経験のひとつだよ」。

3.15pm: 福岡で英語教師を務めるデイヴ・ボルゲソンは「雲がかなり激しく動いている。さっきまで見ていたそれはすぐに形を変えてしまう」と語っていた。

3.05pm: @TristanScholze@Scoholicによると、激しい風が福岡を襲い始めたという。 Stephen Case によれば、北九州でも風はかなり強くなり始めているという。もしも北九州にいたら、今すぐサーフボードを持って飛び出そう!(冗談だけど)。

2.45pm:

福岡市で活動する @TristanScholzeからのメッセージによると、「風が、少しづつ変わり始めている」という。@GordonLuster 広島でも同じように風が増え始めているらしい。 気象庁からの最新レポートによると、青森と北海道を除いて、 これから72時間以内に日本全体で風速50ノット(58mph)の風が吹き荒れるという。

1.20pm: 北九州に住むStephen Caseからのメッセージによると、「今週で一番気持ちがいい日だよ。風もとっても気持ちいいし」らしい。つまり台風6号『マーゴン』は、まだ全然破壊的な兆候は見せていないようだ。しかし、ここから北にある広島に住む @GordonLuster からのレポートによると「霧雨が降り始めた。風は強くはない」という状態が始まっているらしい。 大分県に住んでいる読者から伝えられた事実がちょっと面白い。大分に住むクリストファー・ジャックによると、「もしも木に蛇を見つけたら、かなりの確率で台風が来るよ」という情報。ではみなさん、木の上に蛇がいないかも、ちゃんと注意しておきましょう。

1.00pm: 当然のことだが、福島第一原発が『マーゴン』のような強力な台風に耐えられるのかどうか、という不安の声が上がっている。今朝8時半に出された東京電力の発表によると、台風に備えるために三号機に仮設の屋根を取り付けるという。台風の中心部では12メートル級の波の高さを記録しているマーゴンであるが、NHKによると「比較的低レベルの放射性汚染水が含まれているメガフロートのはしけから、一時的にホースは取り外された」という。詳しい情報は、NHKにより発表された 福島第一原発と台風6号についてをクリック。

By 各都市タイムアウトのライター
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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