続・東京の天然温泉めぐり 10

ワンコインで楽しめる温泉銭湯から、スーパー銭湯まで

続・東京の天然温泉めぐり 10選

1月20日頃は、1年でもっとも寒い時期とされる『大寒』。東京都内にも、源泉掛け流しなど、体の芯から温まれる天然温泉がある。仕事帰りや休日に、ゆったり楽しんでほしい。

温泉銭湯

品川区・武蔵小山『武蔵小山温泉 清水湯』

素晴らしい泉質を、銭湯価格で堪能できる。もともと美肌作用のある黒湯のみの老舗温泉銭湯であったが、2007年に新たな温泉を掘り当て、銭湯で初めて療養泉として認定された『黄金の湯』と合わせ、2種類の天然温泉が楽しめる。内風呂はややぬめりのある黒湯だけで、源泉掛け流しの『黄金の湯』は露天風呂のみ。サウナと、女性専用の岩盤浴は別料金となっている。湯上がりには1個50円の温泉玉子を味わってほしい。

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江戸川区・船堀『鶴の湯』

外観はレトロな雰囲気が漂うが、内観はきれいにリニューアルされている。内湯には褐色の湯が張られた温泉浴槽、真湯の浴槽、水風呂がある。オススメは水風呂で、非加熱、18度程度の源泉がそのまま湯船に張られている。また、外の露天風呂は空しか見えないが、石で作られた浴槽は風情がある。

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大田区・雑色『照の湯』

マンションの1階にあるが、天井が高く、露天風呂や古代檜風呂もある。熱湯も水風呂も、源泉掛け流しの黒湯を使用。浴場に、シャンプー、リンスなどのアメニティはないが、100円の手ぶらセットは、タオル、石けん、リンスインシャンプーがセットになっている。しかも、銭湯では珍しく、サウナが無料なのが嬉しい。休憩所ではタバコが吸えるようになっており、喫煙者には天国だろうが、嫌煙者にとっては、風呂上がりにさっぱりしたところを煙でいぶされるので、勘弁してほしい。

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墨田区『御谷湯』

墨田区の下町、石原3丁目交差点そばにある『NTT隅田営業所』と、高い煙突が目印の温泉銭湯。浴槽はどれも小さいが、茶褐色の湯は、低温、中温、そして江戸っ子のための高温と、温度によって3種類用意されている。高温は、慣れていないと数秒でも堪え難い。また、真湯の風呂は、座湯、打たせ湯などがある。

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台東区・浅草『蛇骨湯』

江戸期からある由緒正しい銭湯で、浅草寺から歩いて5分、国際通りから路地を入ったところにある。きれいにリニューアルされている。湯は地下水からくみ上げる『メタけい酸』及び『重炭酸ソーダ』の天然温泉の黒湯だ。浴場に、シャンプー、リンスなどのアメニティはないが、150円で手ぶらセットを購入すれば、タオル、カミソリ、石けん、リンスインシャンプー 、ハブラシと、持ち帰りにも便利な手提げ袋がついてくる。

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渋谷区・笹塚『栄湯』

笹塚小学校近く、マンションの1階にある温泉銭湯。浴槽は3つあり、5人ほどが入れる風呂と、薬湯、水風呂が並ぶ。無色透明のメタ珪酸含有の温泉で、ともすれば気づかないのだが、サウナ(別料金、タオル付き700円)の後に入る水風呂や、シャワー、カランの湯まで、すべて温泉湯が使われている。

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港区・南麻布『麻布黒美水温泉 竹の湯』

太古の植物が変化した物質(泥炭)や海底の泥、火山灰などが地下水に溶け出した成分を含む、黒褐色の湯を使った温泉銭湯。カランから出る湯や水は透明だが、温泉の地下水を利用しているため、髪を洗った後も、心なしか、いつもよりしっとりしているように感じられる。浴場に、シャンプー、リンスなどのアメニティはないが、100円の手ぶらセットを購入すれば、タオル、ボディソープ、リンスインシャンプーが入っている。また、家庭でも使えるよう、容器を持って行けば、黒美水を1リットル20円で販売してくれる。1対4の割合で薄めて使うと良い。銭湯には、コインランドリーが併設されている。

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スーパー銭湯

足立区・大谷田『大谷田温泉 明神の湯』

強い塩分と、鉄分が豊富な天然ナトリウム塩化物強塩温泉で、“熱の湯”と呼ばれる泉質。お湯は熱めとぬるめの2種類、ヒバ(檜葉)で作られた浴槽は大きく、土色に濁った塩辛い湯がたっぷりと張られている。体の循環系等が活発になり、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性の改善など、さまざまな効果が期待できる。その他、温泉は使われておらず真湯だが、滝のような『高見風呂』やサウナ、露天風呂、蒸し風呂、水風呂もある。毎週火曜日はレディースデーとなっている。

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世田谷区・成城『THE SPA成城』

環八通りの外回り沿い、成城警察署北交差点近くにある、セントラルウェルネスタウンの2階にあるスパ。1階には『ユニクロ』が入っており、目印にしやすい建物だ。地下1200メートルから湧き出す炭酸水素塩温泉で、お湯の色は黒。この『黒湯』は、東京の天然温泉の特長で、太古の海草や植物が地層に溶け込んだミネラル分を豊富に含んでいる。天然温泉の内風呂、バイブラバス、ジェットバス、水風呂、サウナなどがあり、露天エリアにあるつぼ湯は、天然温泉掛け流しとなっている。保湿効果のある肌にやさしいお湯に、ゆっくりつかりたい。

2011年1月17日から31日までの平日は、館内着(210円)をレンタルすると延長料金が無料となり、ゆっくり過ごすことができる。どの最寄り駅からも歩くが、千歳烏山駅、千歳船橋駅、成城学園前駅の各駅から、無料のシャトルバスが出ている。

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稲城市『稲城天然温泉 季乃彩』

内湯も露天風呂も、さまざまな種類の風呂が楽しめる。まず、露天風呂は、源泉掛け流しの岩風呂。緑や空を眺めながら、ゆったりとした時間を楽しめる。この他、石釜風呂や、ねころび湯もある。内湯には、高濃度の炭酸ガスが入った炭酸泉の風呂や、スーパージェットや座湯、電気風呂、ドライサウナ、草蒸風呂などもある。また、別料金だが、岩盤浴もある。シャンプーとボディソープは備え付けがあるが、その他は、持参するのをオススメする。タオルはレンタルで、フェイスタオル 80円、バスタオル 150円、両方のセットが200円となっている。施設内には飲食ができるスペースもあり、25時まで営業していて便利だ。

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そのほか、『大江戸温泉』や『ラクーア』など、アミューズ施設のような温泉は、『東京の天然温泉めぐり 10選』をチェック。

テキスト 東谷彰子
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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