タイムアウト東京ブログ

グランドハイアット東京の世界一のケーキ


中央右:岡崎シェフ/中央左:ペアを組んだ『パティスリーアテスウェイ』の芋生玲子シェフ


グランドハイアット東京にあるフィオレンティーナペストリーブティックで、4月10日から世界一に輝いたケーキが販売されている。これは2012年3月3日~6日に開催された国際製菓コンクール『ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012』にグランドハイアット東京のペストリー副料理長・岡崎正輝が参加し、強豪、スイス(2位)、フランス(3位)を抑えて優勝、見事世界一に輝いたケーキだ。

コンクールのテーマは「サーカス」。世界一となったケーキは3種類ある。この3点、早速いただいてみたが、さすが世界の強豪を抑えて世界一となったケーキ。素晴らしい香りと味わいに「美味しい!」と言わずにはいられない。繊細なヴィジュアルも心を動かす魅力がある。


左『シルク』 中『リュミエール』 右『ソレイユ』 各650円(税込)

ソレイユ
太陽を意味する『ソレイユ』は、南国の太陽で育ったフルーツいっぱいのケーキ。パッションフルーツ・マンゴー・パイナップル・バナナのジュレ、フロマージュブラン、パイナップルのソテー、ココナッツなどなど、エキゾチックな果実の香りがはじけ、目ざめるような美味しさだ。フィヤンティーヌの細かいサクサクが絶妙なアクセントになっているのも印象的。

リュミエール
まずはカットして、その精巧さを見てほしい。これだけの層があるとは、外見から想像はできないだろう。芸術的・幻想的なサーカスのショーを創り上げる「光(=リュミエール)」をイメージ。ピスタチオムースのグリーンとラズベリージュレ、ラズベリー風味のチョコレートムースの色彩、そしてなめらかなジュレのつややかな食感も、すべてがショーを彩る光のよう。ピスタチオの風味も濃く、めくるめく美味しさ。

シルク
ムースショコラの中に、なんとタルトが入っているという斬新さ。オレンジクリームとマンダリンジュレの爽やかな柑橘、チョコレ―トジュレが見事に調和。ジュレのふるんとやわらかな口あたりはこれからの季節にぴったり。繊細な口どけでありながら土台のタルトとチョコレートにしっかりとした食べ応えがありユニーク。シルク(=サーカス)のように、妙技を持つチョコレートケーキだ。

数ある国際製菓コンクールの中でも最も過酷といわれる『ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012』で世界チャンピオンとなった岡崎正輝シェフが、世界を唸らせたケーキ。精巧な製法、かつ厳選素材を使用しているため、毎日限定数しか作ることができない。配送、電話予約も受け付けていないので、食べてみたい方は、なるべく早い時間にショップにお出かけになる事をお薦めする。

by 市川歩美

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