タイムアウト東京ブログ

デンマーク人シェフ、ピーターの自宅ディナーイベントに行ってきた

2013年11月16日、デンマーク出身のピーター・ローランドが自宅にゲストを招き料理を振る舞う『Peter's kitchen』がスタート。その記念すべき第1回目をタイムアウト東京の記者が取材してきた。

ピーター・ローランドは7年前に来日、普段は海運関係の仕事をしているが、休日になると友人達に得意の料理を振る舞っている。母を亡くしたことをきっかけに12歳頃から料理を始め、以来、独学で腕を磨いてきた。もっと多くの人に自分の料理を食べて欲しいとはじめたのがこのPeter''s Kitchenだ。

この日のゲストは、ピーターの友人や、日本語の先生など、知り合いが中心。オープンキッチンに面したダイニングで、ピーターの手さばきを眺めながら、皆リラックスした雰囲気で食事を楽しんでいた。毎回異なるテーマを設定していく予定となっており、初回のテーマは「フレンチとイタリアン」。イタリアン、フレンチをベースに、デンマークや日本のテイストも取り入れたフュージョンスタイルのコースが提供された。

アミューズとして出されたのは、セミドライトマト、ローズマリーの入ったフォカッチャ。チェリートマトのチリソース、オニオンジャムなど、ソースにいたるまで全てが手作りだ。

オードブルは、鴨のスモーク、ミニカプレーゼ、いくらクリームのパンケーキ キャビア添え。

スープは、ロブスターのカプチーノ仕立て、『ロブスタチーノ』。一週間前から仕込んでいたというスープは濃厚な味わいで、大ぶりの身がごろごろと入る。上にのせられたクリームの泡と合わさることで、まろやかに。

バルコニーにある大型のバーベキューグリルを使用して調理。

メインの魚料理は、ホタテをプロシュート巻きと海老のグリル、表面は高温で焼き上げられ、ぱりっと香ばしく、中はふっくら。アスパラガスソースとの相性も良い。

口直しは赤ワインのソルベ。ラズベリー、ブラックベリーが加わり、甘酸っぱくもさっぱりとした後味。

ラグーソースのパスタは、12時間かけじっくり煮込んだラムショルダーがたっぷり。麺はもちろん手打ちだ。リゾットには、Peterの友人の母親がデンマークの森で採った数種のドライマッシュルームを使用。ほうれん草のラザニアには、自家製のケチャップが添えられており、スパイシーな味わいが大好評。

メインの肉料理は、バーバキューグリルで焼かれたビーフのローストステーキ。クリーミーなベアルネーズソースに、付け合わせは、蓮根のフライ、ポテト、ビーツと彩りも鮮やか。

デザートは、ピーター流クレープシュゼット。みかんのアイスクリームをクレープで包み、グランマニエでフランベ、アイスには生姜が入り、でさっぱりとした甘さでボリュームの満点のコースの後でもぺろりと食べられてしまう。帰りには、お土産としてラザニアにも使用されていたケチャップもプレゼントされた。

Peter's Kittchenは、今後月に1回のペースで開催を予定しており、次回は12月14日。「デンマーク式クリスマス」をテーマにしたコースするというから楽しみだ。
イベント詳細や予約は、公式ホームページから。ホームページは英語だが、ピーターは日本語も話せるのでご安心を。定員は8名と少ないので、気になる人は早めに申し込んで欲しい。

写真:Katty Phouleuanghong

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