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イギリスの大英博物館にて「春画」展が開催中


Torii Kiyonaga 'Detail taken from Sode no maki (Handscroll for the Sleeve)', c1785

おおよそ800万点もの作品収蔵数を誇り、世界で最も大きな博物館のひとつとして知られるイギリス・ロンドンにある大英博物館で、江戸時代に流行した性風俗を描いた絵画の一種「春画」の大規模な特別展『Shunga - sex and pleasure in Japanese art』が開催されている。

葛飾北斎、喜多川歌麿、歌川国芳をはじめとする、海外でも人気の高い浮世絵師の作品などを含めるおおよそ170点を展示。春画の美しさやユーモア、そして当時の人々の暮らしぶりが垣間見える内容になっているとのことだ。

また、一部作品において、極度な性的表現が用いられているとして、大英博物館では初となる年齢制限(16歳未満は成人の同伴が必要)が入場に設けられた。子どもはもとより、親や新しい彼氏・彼女、同僚とともに訪れることも避けた方が良さそうではある。

現代の漫画やアニメに通じ、ロダンやピカソなどにも影響を与えたという春画だが、当の日本国内ではいまだタブー視されているのも事実。日本への巡回は、会場が決まらず未定であると言う。展覧会は2014年1月5日まで開催。ロンドンへ訪れる機会がある方は、是非足を運んでみて欲しい。


Kitagawa Utamaro 'Lovers in the upstairs room of a teahouse, from Utamakura (Poem of the Pillow)', c1788


Chobunsai Eishi 'Young woman dreaming of Ise Monogatari', c early nineteenth century


Sugimura Jihei Untitled erotic picture, mid-1680s


Kitagawa Utamaro 'Fancy free type (Uwaki no so), from the series Ten Types in the Physiognomic Study of Women (Fujin sogaku juttai)', c1792-3


Nishikawa Sukenobu 'Sexual dalliance between man and geisha', c1711-16

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