タイムアウト東京ブログ

川上シュンとパラダイス山元によるタイムアウト東京マガジン創刊記念トークイベントが開催

2013年11月2日(土)、タイムアウト東京マガジン創刊記念イベント『世界目線でデザインを考える』が代官山 蔦屋書店にて開催された。出演者は、東京パノラママンボボーイズやマン盆栽、サンタクロース、入浴剤ソムリエなどの多彩な活動で知られ、かつては自動車メーカー『SUBARU』のデザイナーであったパラダイス山元と、NYやロンドンで活動し、高い評価を受けて来たアートディレクターである川上シュン。トークセッションは、日本の文化やデザインが海外にどう広がっているかという話題を中心に盛り上がり、笑いの絶えないイベントとなった。

トーク中のパラダイス山元(右)と川上シュン(左)

トーク前半は、パラダイス山元がこのイベントのために着てきたという、エッフェル塔の下で不法滞在のセネガル人(!)から購入した『PARIS』パーカーの話から、記号化されたデザインのお土産、ギフトについての話題へ。最近の日本には記号化されたデザインのお土産(例えば、東京タワーや東京スカイツリーのオブジェを用いた土産物)などが少なくなっている中、2020年開催予定の東京オリンピックに向けて『東京をどうデザインするのか』という課題は重要だとパラダイス山元は語る。また、川上シュンは『ギフトをデザインするときの良いところは、もらった人の幸せを考えながら仕事ができること』と言い、自身がデザインし2013年度 GOOD DESIGN AWARDを受賞した愛媛県のみかんジュースのギフト『10″TEN”』を紹介した。

川上シュンと、話題の『PARIS』パーカーを着たパラダイス山元

川上シュンがデザインしたギフトのスライド。海外でも記憶に残るよう、『10″TEN”』という数字を用いたデザインとなっている

後半は日本文化についての話題に。桜でんぶしか乗っていない寿司や、クッキーやポテトチップスが入っている(!)寿司など、海外に変わった広まり方をしている日本食のおもしろ話などを交えつつ、川上シュンの日本の伝統色を用いた紙で作られた名刺や、パラダイス山元の日本の入浴文化を世界に広めたいという願いを混めてデザインされた『蔓潤湯』(入浴剤)についても真面目に(?)紹介。海外と比較しながら日本文化のすばらしさについてを楽しく語った。

川上シュンの名刺のスライド。美しい日本の伝統色が用いられている

パラダイス山元の入浴剤『蔓潤湯』。海外向けにデザインを一新

デザインや日本文化がテーマのトークショーであったが、書ききれないほどたくさんの(!)小ネタを挟みつつ誰もが楽しめる終始笑いの絶えないアットホームな雰囲気でイベントは終了。グローバルに活躍し、世界中を飛び回る二人が『日本人に生まれてよかった』と語る姿が、とても印象的であった。次回開催を期待しよう。

パラダイス山元の著作本

観客にサインする姿も見られた

タイムアウト東京マガジン創刊号は代官山 蔦屋書店にも設置

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