日本食について外国人が思うこと

タイムアウト東京英語版の読者を対象に、日本食に関するアンケートを実施

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日本食について外国人が思うこと

2014年春、タイムアウト東京英語版の読者を対象に、日本食に関するアンケートを実施した。世界各国から寄せられた興味深い、日本の食文化に関する意見を紹介しよう。
※回答者は260名、20歳台後半〜30歳台前半が約半数を占めた。国籍別ではアメリカ合衆国が3割と最も多く、オーストラリア、イギリス、インドネシアと次いだ


日本食と聞いて連想するものは?

圧倒的に多かったのが寿司。他にもラーメン、居酒屋、弁当、天ぷら、餃子などの回答が得られた。興味深い回答だったのが、インドの国民食であるはずのカレー。日本の「カレーライス」は、世界的に浸透しているようだ。
寿司 40%
ラーメン 15%
居酒屋 13%
弁当 8%
天ぷら 3%
餃子 2%

日本の飲食店で最も驚嘆させられることは?

「チップが必要ないこと」が最も多く、席に着くと渡される、温かいおしぼりを喜ぶ声も多数あった。外国人がどうすれば店を訪れてくれるのかという悩みを抱える飲食店店主は多いが、とにかく温かい、あるいは、冷たいおしぼりをしっかり用意しておくことが大切なようである。入店すると言われる「いらっしゃいませ」、注文のためのタッチパネル機器や店員を呼ぶボタンが面白いと思う人も。日本人には当たり前の風景も、外国人にとってはユニークな一場面なのだろう。その他、サービスの質や速さに対する賞賛も多く見られた。
チップが必要ないこと 34%
席に着くと渡される暖かいおしぼり 30%
入店すると言われる「いらっしゃいませ」25%
注文のためのタッチパネル機器が面白い 25%
店員を呼ぶボタンが面白い 16%

日本の飲食店で逆に悩まされることは?

最大の問題はやはり言語。スタッフが英語を話せるかどうかを気にしている店舗が多いが、むしろ、メニューにちょっとした外国語の説明をつけることが外国人にとってはありがたいようだ。そもそも注文のしくみ自体がわからないという声も多いので、簡単なインストラクションを用意しておくと喜ばれるに違いない。加えて、ヴィーガンメニューやハラールメニューが無いことも、菜食主義や宗教上の理由で食事に制限がある海外の人々にとっては悩みの種のようだ。
日本語のメニューしかないこと 31%
注文の方法がわからないこと 31%
和式トイレ 16%
英語を話すスタッフがいないこと 12%
ヴィーガンメニューやハラールメニューが無いこと 11%

耐えられない日本の食べ物は?

容易に予想できた納豆に次いだのが白子。独特のヴィジュアルが不評の要因であった。卵掛けご飯という、日本人のソールフード的ものも、卵を生で食べる習慣が無い海外の人々にとっては、奇想天外な食べ物のようだ。
納豆 46%
白子 42%
梅干し 11%
卵かけご飯 10%
あんこう 5%

次に日本に来たら訪れてみたい店は?

世界トップクラスのミシュラン獲得数を誇る日本だけあり、3割の回答者がミシュラン三ツ星レストランに訪れたいと回答。日本人の解釈による自国の料理という意味か、はたまた日本食全般が口に合わないという理由からかは定かではないが、日本で自国の料理が食べたいという意見もあった。
ミシュラン三ツ星レストラン 30%
居酒屋 22%
屋台 18%
ラーメン屋 14%
コーヒー専門店 6%
回転寿司店 2%
自国の料理が食べたい 2%

伝統的な日本料理に対して払える金額は?

10,000円以上支払うと答えた人が大多数という結果に。日本の最大の魅力のひとつである食に関して、多くの旅行者は費用を厭わないようだ。
10000円 47%
3000円 18%
30000円 14%
50000円 5%
いくらでも払う 9%

日常的に食べる日本食は?(複数回答可)

醤油 74%
味噌汁 50%
ラーメン 40%
寿司 40%
マヨネーズ 30%
鍋料理 24%
缶詰やインスタント食品 15%
緑茶 5%

土産品として買いたい日本の食べ物は?

和菓子 66%
酒類 36%
醤油や味噌など調味料 20%
インスタントラーメン 10%

海外の友人におすすめしたい日本料理店は?

すきやばし 次郎や、新宿つな八など寿司や天ぷらの有名店のほか、吉野家など牛丼屋や回転寿司、居酒屋、ラーメン屋のフランチャイズ店なども多く挙げられた。

食に関して日本で体験してみたいことは?

日本料理の教室に参加したいと答える人が多く、他にも精進料理や懐石料理、茶会など日本の伝統に興味を示す回答が散見された。「築地で朝食を摂り、昼食は回転寿司、夕食をすきやばし 次郎で食べたい」「雪が降る中、温泉で日本酒を飲みたい」などといった、日本人も憧れるような食の理想を語る声も寄せられた。

テキスト タイムアウト東京編集部
※掲載されている情報は公開当時のものです。

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