東京、立ち食い寿司10選

寿司といえば高級日本料理の代表格というイメージが世界的にもすっかり定着したが、もともと握り寿司は、せっかちな江戸っ子のために生まれた屋台の味。当時のファストフードといえる存在だった。現在では回転寿司という選択肢もあるが、今回は本来の姿に立ち返り、東京の美味しい立ち食い寿司を紹介したい。一人でも気軽に立ち寄れる店ばかりなので、急に寿司が食べたくなったときに駆け込もう。

京成立石：栄寿司

京成立石駅前の栄寿司は週末ともなれば行列ができる人気店。握りが1貫100円から注文できる。どのネタも新鮮かつ肉厚で、脂が乗っているものばかり。味も値段も驚きのパフォーマンスだ。特に貝類が絶品なので是非試してほしい。かなりの人気店なので、ネタが切れない早めの時間帯に訪れよう。
店舗の詳しい情報はこちら

御徒町：まぐろ人 御徒町出張所

御徒町のまぐろ人では全国から直送された50種類以上のネタを1貫から握ってもらえるが、店名の通りおすすめは鮪。天然本鮪を赤身は170円、中トロ260円、大トロ290円で食べられる。大トロは口に入れればすぐ溶けてしまうほどだが、良質な脂なので、後味もすっきり。平日のランチセットは寿司10貫と手巻き1本に味噌汁がつき1,000円。17時までやっているのも嬉しい。
店舗の詳しい情報はこちら

門前仲町：太陽

門前仲町の太陽は立ち飲み屋だが、大将はもともと寿司職人。10人も入れば満員になってしまう狭い店内は常連を中心に賑わっている。寿司は刺身としても出しているその日のネタから好きなものを注文するか、1貫300円でおまかせで握ってもらうことも可能。酢飯やこはだなど、きりっと濃いめに仕込まれており、酒が進む。口は少々悪いが温かい大将の人柄も魅力だ。
店舗の詳しい情報はこちら

築地：すし処 おかめ 立喰い

寿司といえば築地だが、時間がないときはぜひおかめへ。店舗は扉もなく暖簾のみ、5人入れば満員になってしまうほどで屋台のような趣。寿司は1貫100円〜400円で注文できるが、値段を指定しておまかせで握ってもらうのがおすすめ。1,500円で、漬け、中トロ、帆立、アジ、卵、いくら、サーモン、甘エビ、大トロ、炙りなど様々なネタを10貫程度握ってもらうことができる。
店舗の詳しい情報はこちら

有楽町：立鮨葵

有楽町の立鮨葵は、高架下にあり、カウンターのみの店内はかなり狭く、1人立つのがやっとの奥行き。ランチは8貫に巻物がつく『イチ』（900円）、2貫増える『テン二』1000円、さらに3貫多い『イチハン』（1,300円）となっている。1貫のサイズが大きく、ボリュームがあるので女性は『イチ』で十分かもしれない。写真：『テン二』（一部）
店舗の詳しい情報はこちら

大井町：いさ美寿司

大井町駅近くの横丁の端にある、小さな店構えのいさ美寿司。この店の特徴は何と言っても安さにある。げそ30円、厚焼き40円、いか60円、とびっこ80円、まぐろや帆立は100円、巻物が160円からで、握りは最高でも200円という驚きの値段だ。シャリは小さめだが、ビールと一緒に楽しむにはちょうど良いサイズ。ネタも新鮮でとても美味。ちょっと寿司を楽しみたいとき、気軽に訪れたい店だ。
店舗の詳しい情報はこちら

五反田：都々井

五反田駅高架下にある都々井は立地や店構えからは想像できないほど本格的な寿司が食べられる。夜のセットは9貫で900円の『にぎり』でも十分満足できるが、せっかくならば、うになどネタが豪華になり、巻物が付いた『特上にぎり』（1,600円）を注文したい。駅前ながら店内は落ち着いていて、立ち食いではあるがゆっくりと食事を楽しめる。
店舗の詳しい情報はこちら

日本橋：日本橋にぎにぎ一 本館

日本橋にあるにぎにぎ一のネタは、産地直送や築地から仕入れた天然もののみ。赤酢を使用した酢飯は硬めの仕上がりでさっぱりとした後味。煮切り醤油を塗って提供してくれるので、時間がなくてもさっと食べられ、まさに江戸前寿司のあるべき姿といえるだろう。平日のみのランチは800円から、うにや中トロの入る1500円まで3種類。写真：『平日ランチ其の③』（1,500円、一部）
店舗の詳しい情報はこちら

池袋：立喰 美登利 エチカ池袋店

行列のできる寿司屋として有名な美登利の系列で唯一の立ち食い店舗。店が狭い事もあるが他の店に比べると列は短く、並んでいても注文から提供までのスピードがとにかく早いので、回転も良い。1貫50円からとリーズナブルながら、ネタは鮮度、大きさともに美登利と遜色ない。『穴子一本にぎり』など本店の名物メニューも楽しめる。握り8貫に椀がついた15時までの『ランチセット』500円（税別）もおすすめだ。
店舗の詳しい情報はこちら

池袋：さくら寿司

池袋駅からはもう1軒、さくら寿司も紹介しておきたい。握りは一番安いもので70円、ほとんどが100円代前半で、1貫から注文できる。夜は基本的にお好みでの注文。迷ったらまず唯一のセットメニュー『本マグロ生三点盛合せ』（600円）を頼もう。赤身、中トロ、大トロと並ぶが、赤身からすでに脂がのっていて、食べごたえ十分。880円からのランチメニューもボリュームがありおすすめだ。
店舗の詳しい情報はこちら