2013年09月10日 (火) 掲載
ラグジュアリーな外資系から、日本の老舗まで、泊まるホテルには事欠かない東京だが、意外と少ないのが、和風の旅館。畳の客室、温かいホスピタリティが受け、海外からの観光客に人気だが、洋式のホテルに慣れた日本人にも、日本の伝統的な宿泊体験は新鮮に感じられるかもしれない。ここでは、民家を利用したアットホームなものから、明治から続く老舗まで、タイムアウト東京がおすすめする東京の和風旅館10軒を紹介する。
料金:1泊6,000円 朝食付8,500円
荻窪にある西郊は「西郊ロッヂング」と描かれたドーム型屋根が目印の、賃貸住宅に隣接した旅館。国の登録有形文化財にもなっている歴史ある建物だ。館内は、洋風の下宿を和風に改装しており、広くはないが、廊下に軒や飛び石が設置され、タイル貼りの暖炉やガラスのストーブなど和洋折衷の独特な雰囲気。
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料金:1泊9,000円、朝食付10,500円
神楽坂の和可菜は、入り組んだ石畳の路地に佇む老舗旅館。山田洋次をはじめ、数々の作家が執筆の為に訪れる「ホン書き旅館」としても愛されている。創業から宿を切り盛りする女将のさり気なくもフレンドリーな接客もあり、自宅のように寛ぐことが出来る。朝食は、おひつで供されるご飯をはじめ、シンプルながらひとつひとつにこだわりを感じる。
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料金:1泊7,000 円〜、2食付10,000 円〜
東京ドームから徒歩5分の立地にある純和風の旅館。閑静な住宅街の中にあり、静かに過ごすことができる。建物は古いが、掃除が行き届いた館内は清潔感がある。部屋に風呂、トイレは付いていないが、広々とした大浴場があるので、足を伸ばして旅の疲れを癒すことができるだろう。
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料金:1泊6,825円、朝食付7,875円、2食付10,500円
文京区本郷にある太栄館は、明治41年に石川啄木が9ヶ月に渡り投宿したことで知られる(当時は蓋平館)。本館、新館、別館と3つの棟、52室と大規模ながら、アットホームな雰囲気。大浴場は2つありどちらもジェットバスが配されている。改装された正面玄関は少々趣きに欠けるが、ロビーからは鯉が泳ぐ池のある中庭を眺めることが出来る。
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料金:1泊6,825円、朝食付 7,875円
鳳明館本館は、登録有形文化財に指定されている歴史ある旅館。昭和にタイムスリップしたような趣ある建物は、元は下宿。狭い廊下や、引き戸を開けるとすぐに部屋であったりと、その名残が随所に残るが、木の幹をそのまま使用したような床柱や、扇型の窓など、一部屋ごとに趣向を凝らした職人技が施され贅沢な気分になる。
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料金:1泊朝食付 10,000円~
旅館龍名館 本店は明治時代32年から続く老舗旅館。建物は建て替えられ、ビルの1、2階部が旅館となっている。外観こそ現代的でホテルのようだが、一歩館内に入ればまぎれもなくそこは旅館。客室は全室畳の和室で、伝統に培われた丁寧な接客を受けることが出来る。自家製の魚の干物や、旬の食材の小鍋立てなど、こだわりの和朝食も人気だ。
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料金:1泊5,184円〜
台東区谷中の澤の屋旅館は、英語に対応しており、外国人観光客に人気が高い。下町の風情ある周辺の環境に加え、家族経営の温かい接客が魅力だ。バストイレ付きの部屋も用意されているが、共同浴場は、檜と陶器の浴槽で雰囲気もたっぷり。鍵をかけてのんびりと利用できる。朝食が315円で食べられるのも嬉しい。
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料金:1泊朝食付15,100円~、2食付21,100円
助六の宿 貞千代は、浅草寺から5分の場所にある純和風旅館。館内には版画や骨董品が飾られ、客室は蔵を模した「蔵部屋」、大浴場は、壁まで総檜の「桜が湯」、黒御影石造りの「ご福の湯」など、江戸情緒たっぷり。宴会では、『鬼平犯科帳』に登場した江戸の町人たちが食べていた料理と共に、たいこもちや、落語、芸者踊りなどを楽しむことも出来る。
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料金:1泊8,400円〜
指月は浅草寺と浅草仲見世からわずか30秒ほどという抜群の立地で浅草観光をたっぷり楽しめる。浅草の中心地ながら驚くほど静かなので各部屋には部屋も浴室も付いているが、最上階6階には展望風呂が設けられ、檜の浴槽に浸かりながら浅草寺の五重塔や、東京スカイツリーの夜景を一望できる。
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料金:1泊5,500円
築地の住宅街に佇む大宗旅館は、民家であった建物を利用しており、客室は2部屋のみ。館内は、タイル貼りの洗面台や、彫り細工の施された障子窓など、細部に遊び心が光り、レトロな魅力が満載。築地市場も近く、銀座も徒歩圏内なので、観光にも事欠かないだろう。
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