2013年10月01日 (火) 掲載
色鮮やかでキッチュなデザインとハンドメイドの素朴な味わいで人気を集める南米雑貨。メキシコをはじめとする南米の雑貨は輸入雑貨の定番としてすでに認知されているが、ヨーロッパ・アジア雑貨に比べて取り扱うショップの数は、実は決して多くはない。ここでは、南米雑貨のみを扱うこだわりの店から、南米を含む諸国のアイテムを取り揃える店まで、お気に入りの南米雑貨を見つけるのにおすすめのショップを紹介する。
2013年8月に移転リニューアルした同店が取り扱うのは、メキシコで買い付けた個性的な雑貨。サロンのような開放的な空間には、グアダルーペマリア(聖母マリア)やカラベラ(骸骨)などをモチーフとするアクセサリー、キーホルダー、ポーチ、キャンドル、人形など、幅広いアイテムが並ぶ。「死の聖人」サンタ・ムエルテや、「麻薬聖人」とも呼ばれるヘスス・マルベルデなど、メキシコの"非公式聖人"にまつわるグッズも多く、男性オーナーならではのセレクトが面白い。現地のパーツを使ったペンダントや、刺繍入りシャツといったオリジナルアイテムにも独自のセンスが感じられ、男女問わず楽しめる品揃えとなっている。アイテム選びに迷ったら、看板犬の「さち」を眺めつつ、メキシコの人気ドリンク『インカ・コーラ』を片手に一息いれてみるのもいいだろう。
吉祥寺に構えるラブラバは、メキシコのフォークアートとクラフトの専門ショップ。「メキシコ最高の手仕事をたくさんの人に楽しんでもらいたい」との思いのもと、伝統の有無にこだわらず、個々の作品としての強さを持つ木彫り、陶器、織物などのアイテムを主に取り扱っている。中でも置物の品揃えは充実しており、陶器や張り子の動物、カラベラ、もはやキャラクター化しつつあるフリーダ・カーロなど、高品質かつレアなアイテムを取り揃える。これらは、オーナー夫妻がメキシコ全土の工房を巡り、各地の工房や名人と称される作り手から直接仕入れたもので、精巧さと素朴さの絶妙なバランスが魅力だ。マニアから初心者まで、とっておきの1体を探すなら、ぜひ足を運んでほしい。
アルゼンチンのアリベーニョス生まれのデザイナー、マリアナ・コルテスが手がけるライフスタイルブランド『ホォアナ・デ・アルコ』の都内唯一となる路面店。キャンディーのようにカラフルなランジェリーやヨガウェア、レディース服、バッグなどを取り扱っており、店内に入れば、そのポップな色使いに心奪われる。アパレルのほか、キッズアイテムや、現地の人々がテキスタイルのハギレを組み合わせて作る鍋つかみ、鍋敷き、ぬいぐるみなどの雑貨も販売。これらは、マリアナ・コルテスがアルゼンチンの経済破綻をきっかけに雇用改善を目指して立ち上げた『鳥の巣プロジェクト』によるもの。集まったハギレを使ってランジェリー作りをスタートしたというデザイナー自身のルーツと、母国への思いが感じられる。
全国に展開するチチカカは、もはや南米雑貨店の代名詞と言っても過言ではないだろう。2012年にオープンしたチチカカETHIC表参道は、「ETHICAL FASHION(エシカルファッション)」という新コンセプトのもと、1階ではアパレルやアクセサリーなどのファッションアイテムと、人形やポーチなどの雑貨を展開。2階では、現地で買い付けた皿やグラスなどのキッチンアイテムを取り扱うほか、『HAPPY TRADE』のコーナーを設け、フェアトレードの刺繍ブラウスやバッグなどをラインナップしている。
井の頭公園近く、エスニックショップが立ち並ぶ七井橋通りに構える同店では、アジア、南米、アフリカなど、諸国の雑貨を豊富に取り揃える。キャンドルやエケコ人形、カラベラモチーフのグッズといった定番のメキシコ雑貨や、陶製の置物、伝統織物のプーノマンタなどのペルー雑貨を取り扱っており、南米雑貨入門編としておすすめのヴェニュー。刺繍ワンピースやバッグが豊富なのも魅力だ。
諸国のアイテムを幅広く取り揃える同店の南米雑貨は、メキシコやペルーのアイテムが中心。陶製の人形や、亀、フクロウ、カラベラなどをモチーフにした置物、オーナメントやアルパカのぬいぐるみなど、インテリアのアクセントになるアイテムを取り扱っている。そのほか、アクセサリーやお香立てなど、店内各所に散らばる南米雑貨を楽しみながら探してみてほしい。
輸入商社が運営するアリシアは、ショールームを兼ねた雑貨店。ペルー、コロンビア、メキシコなどの南米雑貨を取り扱っており、バッグやアクセサリー、ファブリック、人形、動物の置物などが所狭しと並ぶ。「クオリティの低い物は入荷しても店頭に出さない」というポリシーのもと、現地の熟練した職人が作る状態のよいアイテムのみを取り扱っており、固定客も多い。現地法人事務所を置くペルーのアイテムは特に充実しており、オカリナ、ケーナ、サンポーニャといったフォルクローレ楽器やアンデス産の塩、鉱石、昆虫の標本など、コアな層向けのアイテムも手に入るのが嬉しい。
南米雑貨を中心に、先住民族の作る民芸品、フェアトレード商品を取り扱う輸入雑貨店。メキシコ、ペルー、ガテマラ、ボリビア、エクアドルなどを店主自らが旅して買い付けた、素朴ながら味のある人形やお守り、キャンドル、色鮮やかな民族衣装などを取り扱う。イースターのパンに刺すピンを加工したキッチュなピアス、ビニール製のテーブルクロスを使ったクラッチバッグ、カラフルなiPhoneケースなど、現地のアイテムを使って日本の作家が制作したオリジナルアイテムも販売しており、オンリーワンのギフト探しにもおすすめだ。※2013年閉店
メキシコやモロッコ、タイ、ブルガリアなど、世界各地を巡って買い付けた日用的な雑貨を取り扱う。メキシコでトルティーヤを包むために使われる刺繍入りのトルティージャクロスやホーローの大きなスプーン、ギターの教則本など、現地の家庭で使われるようなシンプルで飾らない日用品は、そのまま生活に取り入れたくなるアイテムだ。パラグアイ・ボリビア周辺の少数民族アヨレヨ族が、膨大な時間をかけて繊細な手仕事で作るガラバタバッグも取り扱っており、マッチ箱サイズの小さなものから大きめのものまでバリエーション豊富。床部分が土間になっている店内の雰囲気には趣きがあり、異国の用品店を訪れているかのような気分にさせてくれる。
※仕入れ状況により南米雑貨が品切れの場合あり
フェアトレードの専門ブランド『ピープル・ツリー』のフラッグシップ・ショップ。同店で取り扱う南米アイテムは、ペルーで生産されたファッションアイテムと笛やオーナメントなどの雑貨、オーガニックコーヒー。手紡ぎ・手編みで作るポンチョや手袋、マフラーなど、ナチュラルな色合いのアルパカアイテムは保温性に優れ、デイリーなアイテムとしても取り入れ易い。ギフトとして贈っても喜ばれるだろう。
切通坂(春日通り)沿いのマンション地下1階にある輸入雑貨店。地下の秘密基地のような店内には、ロシア、イギリス、タイ、ベトナム、ブラジルなどの文具や洋服、キッチンアイテムなどが並ぶ。同店で手に入る南米雑貨は、ブラジルのノートやペンといった文具と、アクセサリー、ポップカラーのエプロン、ホーローのティーセットなど。チープで愛らしい日用アイテムを探すなら、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
※ 入荷状況により南米雑貨が品切れの場合あり
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