2010年05月24日 (月) 掲載
2人はいつもおそろいの洋服を着ているのですか?
鶯と燕:だいたいおそろいの服を色違いで着ています。どこに行くにも99パーセント、近所のコンビニに行く以外はほとんど2人一緒なので、全部同じだと目立ち過ぎてしまってちょっと恥ずかしいから、少しずつ色を変えたりしています。
燕:今日も井の頭公園には電車で来たのですが、同じ電車なのに、違う車両に乗って来たんですよ。
いろいろ事情があるんですね。井の頭公園にはよく来るのですか?
燕:東京には緑の多い場所があまりないので、鶯ちゃんと一緒によく散歩に来ます。街中も良いけど、こういう空気の良いところで過ごすのは気持ちが良いです。
鶯:私たちは中国の武漢というところから来たんですが、武漢は揚子江の近くなので水もたっぷりあるし、山もあるし、自然に囲まれた場所なんです。
2人は喧嘩をすることはあるんですか?
鶯と燕:あります!本当に小さいことで喧嘩します。双子だけど、やっぱり考え方が違うこともありますね。
鶯:中国にいる時は、考え方が違うなんて思ったことがなかったけど、日本に来て、2人だけで一緒に暮らすようになってから、だんだん違いが見えてきました。
燕:最初は、どうして同じ人間なのに違うの!?って全然理解できませんでしたし、お互いの差を受け入れられませんでした。違うことが本当に許せなかったけれど、今は、その違いはとても大切なことだと思っています。悪いところはフォローし合って、お互いの良い部分を伸ばしていければ良いですね。私は思ったことを何でも口に出してしまうけれど、お姉ちゃんはとっても大らかです。だけど、怒ると怖いよ!!
怒らせないようにします(笑)。好きな男の人のタイプはどうですか?
鶯:私たちが好きになる人のタイプより、私たちを好きになってくれる男性のタイプに大きな違いがあるので、おもしろいです。
東京は、音楽活動を続けやすい場所ですか?
燕:外国の人が外国の楽器を演奏しても、“音楽”として受け入れてくれるのがとても嬉しいです。私たちの音楽に対する理解が、私たちの自信になり、勇気になります。
鶯:私たちの音楽で、日本と中国の人の関係がもっと近づいていけば嬉しいです。もちろん今は上海万博も開催されていて、世界の人から注目されていますし、私たちもすごく参加したいけど、今はアルバムを発表したり、ライブをしたり、日本でひとつひとつ活動を続けていくことに意味があると思っています。
アルバムはいつリリースされるのですか?
鶯と燕:2010年4月28日に、『鶯歌燕舞 ~夢の足音~』というアルバムをリリースしました。前回のアルバムはカバー曲などもありましたが、今回のセカンドアルバムはすべてオリジナル。古箏を、日本の若い方たちにも、もっと理解してもらえたら嬉しいですね。古き良き中国の文化を壊さずに今のアレンジも加えた、とても満足な1枚です。
鶯:タイトルの『鶯歌燕舞』という言葉は、イングゥイェンウ―、うぐいすが歌い、つばめが舞い踊るという春を表す中国の四文字熟語です。私たちの名前は、両親がこの言葉からとったものです。
燕:歴史上のことより、今は今、私たちは今を生きているから、私たちの音楽が、今を生きる私たちの心を通わせられるきっかけになれれば良いと思います。
ジャケットはどこで撮影したのですか?
鶯と燕:代々木公園です!桜がきれいでしたよ!!
やはり公園が好きなんですね。
「日本はとても便利な国だけど、人同士の思いやりも感じる国ですね。マナーもきちんとしているし、仕事に対する情熱も勤勉さも持っていると思います」
「武漢に住んでいた日本人が、私たちが日本に来る前に“どこの国でも、良い人半分、悪い人が半分いる。だから、自分を信じて、やりたいことをやりなさい”と言ってくれた。その言葉は、ずっと心の中に残っています」
「双子に生まれて、お互いは欠かせない存在だけど、これから先の人生は、それぞれになるかも、いつか離れるかもしれない、という覚悟もしています」
鶯と燕オフィシャルサイト:www.from1-pro.jp/yingandyan/
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