2011年12月22日 (木) 掲載
レッドブル・ミュージック・アカデミー、注目の参加者インタビュー第3弾は、Ronika。マドンナに影響を受け、ルックもマドンナライクな、キュートなアーティストだ。
― RBMAが無事に終わってよかったですね!みんなと離ればなれになってしまったの、寂しいんじゃないですか?総括してどうでしたか?
Ronika:そうなの、すごく楽しかったから終わっちゃって寂しい!RBMAは今までの私の音楽人生の中で一番のハイライトだったわ。憧れていたアーティストのレクチャーが毎日あったりして…信じられないくらい恵まれた環境で。だって、ナイル・ロジャース、ブーツィー・コリンズ、トレバー・ホーン、RZA、トニー・ヴィスコンティ、マニー・フレッシュ、ピーチーズのレクチャーが間近で聞けるのよ。その上、世界各国から集まって来た参加者とスタジオにこもって一緒に作業できるんだから。ずっとみんなと一緒にいてそれぞれの音楽を聴けて、すごく刺激的だったわ。で、それが終わると、夜明けまでシーク、RZA、エイフェックス・ツイン、モードスケルターやピーチーズなんかのパーティがあるのよ。参加者は全員、こういったアーティストとプレイしたり、DJセットで参加したりできたの。私は最終日のパーティーでピーチーズとテンスネークとプレイしたわ。
― RBMAでは毎日レクチャーがあったと思うのですが、一番良かったのはどのアーティストのでしたか?
Ronika:甲乙つけるのは難しいけど、ナイル・ロジャースのレクチャーにすごくインスパイアされたわ。あの人は天才よ、数えきれない程の最高なトラックを作ったりプロデュースしてきてるんだもの。
― RBMAの一番のハイライトは?
Ronika:私のヒーロー、ブーツィー・コリンズが参加者と一緒にプレイした事ね。
― どうしてRBMAに応募しようと思ったんですか?プロセスが大変だと聞きましたが。
Ronika:本当は今年のRBMAは東京で開催される予定だったんだけど、開催地が変更になってしまったの。日本に行く事は昔から夢見てたから応募したんだけどね…あとは、過去の参加者からすごく良かったって聞いてたのもあって。でも、申請書類が19ページもあって確定申告よりも大変だったわよ!
― ご自身の事を少し教えて頂けますか。音楽を始めたきっかけは?学校に行ったのですか?
Ronika:小さい頃から歌う事は大好きだったんだけど、正式に音楽を学んだ事はないの。だから、何か一つの楽器が特別にできるって言う訳でもないんだけど、ティーンの頃ギターを独学で学んだわ。けど、どう音源をプロデュースして、レコーディングして、ミキシングするか知りたかったから、サウンドエンジニアリングはちゃんと学んだの。カーティス・メイフィールドやミニー・リパートンなんかを聴くようになって、アコースティックのギターで曲を書くようになったわ。それから自分のトラックをプロデュースしたり、クラブやハウスパーティーに足を運んでDJもするようになったの。私の作る音楽ってポップだけど、ディスコ、フリースタイル、シカゴハウス、イタロ、シンセファンクやオールドスクールのヒップホップにも影響を受けてるのよ。
― 初めて買った音源は何ですか?
Ronika:ザ・プロディジーの"Outta Space"ね。
― 影響を受けたアーティストは誰ですか?
Ronika:たっくさんいるわ!シャノン、グウェン・ガーシー、トムトム・クラブ、プリンス、チャカ・カーン、メリー・メル、ザ・シークエンス、アシッドハウス、初期のマドンナ、クール・キース、オデッセイ、ファンカデリック、オーサー・ラッセル、ロレッタ・ホロウェイ、ボム・ザ・ベース、LCDサウンドシステム、ペブルズ、The KLF、ナイル・ロジャース、ユセック、マイロ、パティ・ラベル、フランク・ザッパ、TLC、ヴァイタリック、ジョルジオ・モローダー、メアリー・J・ブライジ、ピーチ・ボーイズ、ダフト・パンク、ESG、ロイクソップ、インナー・シティ、ラリー・レヴァン…もっといるけど!
― とてもステキな独特のファッションスタイルをお持ちですが、音楽から影響を受けてる部分はあるのですか?
Ronika:ありがとう!私のスタイルは常に音楽に影響を受けてて、私の靴は常に音楽に影響を与えているわ。一番好きなのはヴィンテージショッピング。今はレトロなスポーツウェアにヘアスプレーを沢山使ったヘアスタイルがお気に入りなの。
― マドンナのスタイルを引き合いに出される事が多いと思うのですが、そう言われて嬉しいですか?Yosiさんにインタビューしたとき余談でRonikaさんがスタジオでマライア・キャリーの歌を熱唱してたって仰ってたんですが、真相の程は?女性シンガーはよく研究されるんですか?
Ronika:マドンナには一番影響を受けてるし、初期の彼女やマイケル・ジャクソンのスタイルってやっぱりポップミュージックの頂点だと思うから、そういう風に言ってもらえると逆にすごく嬉しいわ。Yosi、私の秘密バラしたのね!(笑)でも、うん、90年代のマライヤ・キャリーやアリーヤみたいなR&Bも好き。他には、ニーナ・シモンやジャネット・ジャクソンもね。ここだけの話だけど、Yosiはね誰も見てないって思ってブリトニー・スピアーズの曲を熱唱してたのよ(冗談だけど!)。
― ミュージッククリップを拝見したのですが、全てご自分で制作されたのですか?
Ronika:ありがとう!"Forget Yourself"と"Only Only"と "Wiyoo"は自分で作ったわ。ビデオのイメージって私にとってすごく大切なの。"Forget Yourself"では1983年に開催されたロボット工学のコンベンションのビデオの中で私みたいなロボットおたくが沢山いて、いいなって思ってそこから素材をとったの。"Only Only"は古い科学とか機械工学の本から画像を探し出して、スキャンして、その上にアニメーションを重ねて、それをグリーンスクリーンの元にしたの。その作品には私がシンセに取り調べをしてる場面もあるのよ。"In the City"はAUエージェンシーに所属するローレンス・マシュー・ブレイクがCGで街並を作ってくれたの。どうやってやったのか、私にはさっぱり分からないんだけど素敵よね!
― RBMAに応募しようと思っている人たちと、日本のみんなに一言頂けますか?
Ronika:アプリケーションの段階でくじけないで!暗いトンネルの先にはナイル・ロジャースが待ってるから!日本のみんなには最大級の愛を、日本でライブするのが待ち遠しくて仕方ないわ!
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