Shizenヨガスタジオ
2010年02月10日 (水) 掲載
観光客であろうが、長期滞在者であろうが、東京に来たことがあれば、スピード感あふれる街だと気づくはずだ。常に変化を続けるこの街は、人々に疲労とストレスを感じさせる。それでももし東京で上手に生活していく術を身につけたいのであれば、ここ10年余りで日本全国に広がった、ヨガ、が答えかもしれない。
東アジアで長期に渡り活発に活動しているヨガスタジオには、東京発祥のスクールも少なくない。国内外のヨガコミュニティに率先して参加をする“熱心な行者”が支える日本のヨガは、多様性のあるヨガだと言える。もし、朝から晩までストレスにさらされている日々を送っているのであれば、ヨガは健康的なライフスタイルに向けて新たな時代をスタートさせるのにもってこいの選択肢かもしれない。
「ヨガは、心身の健康に対して多面的に働きます。肉体的運動が神経系と循環系を和らげ、筋肉を伸ばし、ほぐし、そのうえで、体全体の関節を整えていきます。多くの運動とは異なり、ヨガは年を取っても継続的に続けられます。ヨガを長く続けることで生まれるヨガへの経験的理解によって、肉体と心は継続的に刺激を受け続けます」ヨガジャヤのディレクター、パトリック・オアンシアは言う。
これから、単にヨガを楽しめるというだけのスタジオではなく、通うことで交友関係を広げることができるスタジオをいくつか紹介する。
2002年にドミニカ・セリガノによって開設された『Shizen』は、少人数制のクラスにこだわったヨガスタジオだ。2008年には2つのスタジオを統合することで、今までより広いスペースを確保。マタニティヨガ、産後ヨガ、ベビーヨガなども開始した。通常のアイアンガーヨガやハタヨガに加え、Shizenでは、パートナーヨガ、メディテーションのクラスもある。
Shizenは、ヨガが、肉体的ベネフィットを超えてライフスタイル全般を充実させるものだと考えている。「ヨガを初めた後、最初に来る変化の多くは肉体的なものです。体が軽くなると同時に、筋肉痛になった覚えがないような部分が張ってきて、姿勢に対する意識も変わり始めます。睡眠の質、気分なども向上します。しかし、多くの方はそれだけではなく、集中力の高まりや、ストレスとの上手な付き合い方を身につけていきます。そして、健康的な考え方を持ち始めるのです」セリガノは言う。スタジオには1回チケット、複数回チケット、家族一緒に楽しめるファミリーチケットが用意されている。ヨガマットの貸し出しは無料。
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-5-9 エントピア吉祥寺201号
電話番号:090-3814-4488
ウェブ:www.shizenyoga.com/
東京にあるヨガスタジオの中でも、『ヨガジャヤ』の活動はわかりやすい。国際色に溢れたヨガファン、インストラクター、外国からのゲストインストラクターなどによるイベントやワークショップが、定期的に行われている。このスタジオの方針は、実用性がありながらも多角的だ。ハタ、シヴァナンダ、アシュタンガに始まり、比較的新しい陰陽ヨガやアクロヨガなども教えている。「ヨガで体を動かすことで、目に見える肉体的な変化と、精神的な安定を感じることができます」オランシアは言う。
ヨガジャヤは、ヨガインストラクター志望者に対する育成も行っている。説明会は定期的に開かれていて、次回は2月14日に行われる。希望者は、ホームページで詳細をチェックしよう。「ヨガは体験してみたいが初めてなので気軽に行きたい」と考えている人には、1500円でできるトライアルレッスンがいい。大人数のクラスを避けたい場合は日中を勧める。マットの貸し出しは300円。
メンバーパスの制度もあり、レッスン料金の値引き、マット無料貸し出し、無料Tシャツなどが特典として付いてくる。
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-25-11 2階
電話番号:03-5784-3622
ウェブ:www.yogajaya.com/en/home.html
メディア業界のプロフェッショナルとして働いていた相澤護(通称Chama)が、忙しい日々に一区切りつけ、「ヨガのベネフィットを周りにも広めたい」という気持ちで始めたスタジオが『Tokyo Yoga』だ。このスタジオでは、生体構造や副交感神経の生物力学といった学術的な考え方をヨガ指導に取り入れ、自己意識を高めさせる教えをしている。「継続的にヨガをすることで、自分の呼吸、体、そして自分自身への理解が深まり、それが、困難な状況を乗りこえる力や、事前に避ける力を持つことにつながっていきます」Chamaは言う。TYGでは、アシュタンガ、シヴァナンダ、クリパル、ブドコン、陰、ビンヤサといった、いくつかのヨガメソッドを教えている。全てのスタジオでではないが、体の動きを軽くさせるためのクラスも行われている。加えて、ヨガのあるライフスタイル、哲学、栄養などに関するワークショップや、朝練マイソーレクラスなどもある。初めての人には、10日間有効な2枚3000円のチケットがあり、リピーターには若干、値引きされた回数券がある。ヨガマットのレンタルは1枚300円。
青山スタジオ
住所:東京都港区南5-18-6
電話番号:03-6427-9993
ウェブ:www.tokyo-yoga.com/eng/
東京にいくつかのスタジオを持つこのヨガセンターは、1994年にインド人ヨガ行者のシュリ・K・パタビ ジョイスに、日本人として初めてアシュタンガヨガのインストラクターとして認められたケン・ハルクマによって設立された。このヨガスタジオは、東京だけではなく、日本全体で息の長いスタジオとして名高く、国内のヨガ文化に大きく貢献しているスタジオだ。
忙しくてあまり時間がない人でも来られるように配慮しているため、このスタジオに来ている人は実に幅広い。殆どのスタジオには英語対応インストラクターが在籍。荻窪、神保町、九段下、日比谷、池袋といった都心のスタジオもあるため利便性も良い。そのうえ、あらゆるレベルの人に対応できるようなクラスが用意されている。
さまざまなヨガメソッドが教えられている多くのヨガスタジオとは異なり、IYCは主に、エネルギーをコントロールしながらアサナ(ポーズ)と呼吸を行う、アシュタンガヨガにフォーカスしている。また、IYCでは、ワークショップ、講義、特別な講師を招いたクラス、ヨガ合宿などが行われている。初級コースの体験レッスンは3000円で受講することができるが、レンタルマットの用意は荻窪スタジオと九段下スタジオのみ。継続的にヨガを続けたい方には、少し安く求められる回数券がお得だ。
荻窪スタジオ
住所:東京都杉並区荻窪5-30-6 福村荻窪ビル1階
電話番号:03-5297-2741
ウェブ:www.iyc.jp/en/
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